田中 明日菜選手
サッカー選手(INAC神戸レオネッサ所属)
田中 明日菜選手
サッカー選手(INAC神戸レオネッサ所属)PROFILE
1988年4月23日生まれ。大阪府堺市出身。小学生よりサッカーを始め、ラガッツァFC高槻スペランツァを経て、女子サッカーの強豪校である宮城県の常盤木学園高校に進学。2006年には日本代表に選ばれ、全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権で優勝も経験した。卒業後はTASAKIペルーレFCに入団し、翌年2008年にはU-20女子ワールドカップに出場、日本はベスト8に進出した。2009年、TASAKIペルーレFC廃部に伴い、INAC神戸レオネッサに移籍。その後は全日本女子サッカー選手権大会、なでしこリーグ他、多くの優勝に貢献する。また日本代表としても2011年のFIFA女子ワールドカップの優勝や、2012年ロンドンオリンピック女子サッカー銀メダルは記憶に新しい。田中 明日菜選手の学生時代は・・・
毎日サッカーできることが、楽しくて仕方がなかった
私は小さい頃から活発で、いつも男の子と外で遊んでいる子供でした。サッカーを始めたのも、小学校3年生の時に近所の仲のいい男の子に誘われて小学校のサッカーチームに行ったのがきっかけです。初日の練習でリフティングをやったんですが、初めてなのにけっこうできちゃったので褒められて、サッカーが楽しくなってしまったんです(笑)。小学校の時は近くのクラブチームでしたが、中学校になると高槻にあるスペランツァFC大阪高槻の育成組織であるラガッツァFC高槻スペランツァチームに入ったので、週に5日は片道2時間かけて通っていました。でも、全く苦にはならなくて、友達と大好きなサッカーができることが嬉しくてしょうがなかったし、いつかはスペランツァFC高槻のチームに入りたいという夢も持っていましたから。同じチームには、同じ堺市から通っている先輩もいて、現在日テレベレーザで活躍する阪口夢穂選手もその一人です。
高校進学は、とにかくサッカーがやりたくて宮城県の常盤木学園高校に入りました。高校時代は朝練と授業、そして放課後はグランドに移動して夜遅くまで練習という毎日です。初めて大阪から離れ寮生活を送っていましたが、寂しいとか思ったことはなかったですね。同年代の、同じ夢を持った仲間がたくさんいたので、毎日の練習も楽しくて仕方がなかったくらいです(笑)。女子高校生らしい(?)遊びをしたような思い出はあまりありませんが、みんなでサッカーが思う存分できたこと、一緒に練習や試合に一生懸命になれたことですごく充実した高校時代だったと思います。そしてみんなの中にも漠然としてですが、将来はなでしこリーグで活躍したいという夢がありました。
高校進学は、とにかくサッカーがやりたくて宮城県の常盤木学園高校に入りました。高校時代は朝練と授業、そして放課後はグランドに移動して夜遅くまで練習という毎日です。初めて大阪から離れ寮生活を送っていましたが、寂しいとか思ったことはなかったですね。同年代の、同じ夢を持った仲間がたくさんいたので、毎日の練習も楽しくて仕方がなかったくらいです(笑)。女子高校生らしい(?)遊びをしたような思い出はあまりありませんが、みんなでサッカーが思う存分できたこと、一緒に練習や試合に一生懸命になれたことですごく充実した高校時代だったと思います。そしてみんなの中にも漠然としてですが、将来はなでしこリーグで活躍したいという夢がありました。
INAC神戸レオネッサへ移籍、そして世界のフィールドへ
日本代表の強さは、優れた組織力と技術の高さにある
常盤木学園卒業後は、なでしこリーグのTASAKIペルーレFCに入団しました。チームには小学校の時のチームの先輩でもあり、サッカー選手としても目標にしてきた阪口夢穂選手もいました。でも2009年、TASAKIペルーレFCが廃部になり、私はINAC神戸レオネッサに移籍することになりました。
INACはすごくフレンドリーな雰囲気を持ったチームで溶け込むのは早かったですね。先輩たちも最初から優しく声をかけてくれたり、特に川澄奈穂美選手はすごく仲良くしてくれました。やがてチームに澤選手や大野選手、ソヨン選手などが加わり攻撃的なポゼッションサッカーができるチームになり、また、勝者のメンタリティーというものも植え付けてくれた気がします。
そういった優れた選手たちが一丸となって臨んだのが、ワールドカップ、ロンドンオリンピックといった最高のフィールドでした。ワールドカップは私にとっても初めての大きな国際大会で、私自身も代表に選ばれて間もなかったのでついて行くのに必死だった印象があります。無我夢中のうちに優勝という感動の中にいました。でも翌年2012年のロンドンオリンピックでは私も段々と試合に関われるようになり、気持ちにも余裕ができたことで冷静に挑むことができたと思います。そして手にした銀メダルは新たな感動でした。また、先日行われたアルガルベ・カップなどいくつかの国際大会で世界のチームと戦ってみて感じたことは、体の大きさからくる体力やスピードなどのフィジカル面でしょうね。でも、日本の高い技術と組織力を持って、もっとパスサッカーを追求していけば、必ずまた世界一になれると信じています。
INACはすごくフレンドリーな雰囲気を持ったチームで溶け込むのは早かったですね。先輩たちも最初から優しく声をかけてくれたり、特に川澄奈穂美選手はすごく仲良くしてくれました。やがてチームに澤選手や大野選手、ソヨン選手などが加わり攻撃的なポゼッションサッカーができるチームになり、また、勝者のメンタリティーというものも植え付けてくれた気がします。
そういった優れた選手たちが一丸となって臨んだのが、ワールドカップ、ロンドンオリンピックといった最高のフィールドでした。ワールドカップは私にとっても初めての大きな国際大会で、私自身も代表に選ばれて間もなかったのでついて行くのに必死だった印象があります。無我夢中のうちに優勝という感動の中にいました。でも翌年2012年のロンドンオリンピックでは私も段々と試合に関われるようになり、気持ちにも余裕ができたことで冷静に挑むことができたと思います。そして手にした銀メダルは新たな感動でした。また、先日行われたアルガルベ・カップなどいくつかの国際大会で世界のチームと戦ってみて感じたことは、体の大きさからくる体力やスピードなどのフィジカル面でしょうね。でも、日本の高い技術と組織力を持って、もっとパスサッカーを追求していけば、必ずまた世界一になれると信じています。
田中 明日菜選手からのワンポイントアドバイス
体力、技術、そして向上心が大事なポイント
サッカーの面白さは、味方と同じイメージを共有しながらゲームを進めていくところにあると思います。それがチームスポーツの楽しさでもあると言えますね。
例えば・・・
①アップ・・・ランニングなどで体を温めて筋肉をほぐしていく。
②パス練習・・・2人や4人など、いろんなパスのパターンを想定して練習する。
③ゲーム・・・試合に応じたシュチエーションの実践練習で、攻撃・守備の技術を身につける。
練習内容はチームによっても様々でしょうが、大事なことは
・とにかくボールに触れること
・試合でのシュチエーションで練習すること
この2つだと思います。そしてもうひとつ、一番大事なことは、本人の上手くなりたいという向上心です。上手くなりたい、強くなりたいという気持ちがなければ、スポーツ選手は成長しないと思いますよ。皆さんも向上心を忘れないでください。
例えば・・・
①アップ・・・ランニングなどで体を温めて筋肉をほぐしていく。
②パス練習・・・2人や4人など、いろんなパスのパターンを想定して練習する。
③ゲーム・・・試合に応じたシュチエーションの実践練習で、攻撃・守備の技術を身につける。
練習内容はチームによっても様々でしょうが、大事なことは
・とにかくボールに触れること
・試合でのシュチエーションで練習すること
この2つだと思います。そしてもうひとつ、一番大事なことは、本人の上手くなりたいという向上心です。上手くなりたい、強くなりたいという気持ちがなければ、スポーツ選手は成長しないと思いますよ。皆さんも向上心を忘れないでください。
※プロフィール等は2013年4月時点のものです。
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