【特集】濱中治選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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濱中 治さん プロフィール

濱中 治さん

元プロ野球選手

PROFILE

1978年7月9日生まれ。和歌山県出身。和歌山県立南部高等学校では投手として、また打順は主に1番で活躍。1996年のドラフト会議で阪神タイガースに3位指名を受け入団。入団1年目からウエスタン・リーグで4番を打ち、高卒新人でのスタメン出場を果たすなど頭角を現す。2002年には打率3割・18本塁打をマーク。この年のオフには第15回IBAFインターコンチネンタルカップ日本代表に選出され出場も果たす。2010年11月10日にヤクルトへの入団。引退後はプロ野球解説者として活躍中。

濱中 治さんの学生時代は・・・

光りを与えてくれた硬式ボールとの運命の出会い

濱中 治さん写真
 もともと小学校の1年から水泳をやっていて、すごく大好きだったんです。でも僕の父親が野球チームの監督をしていたので、さほど興味もなかったのですが「野球をやれ」と無理やり言われ、渋々チームに入ったんですよ。ただ僕としては水泳がやりたくてしかたなかったので、野球と水泳の掛けもち生活をしばらくしていましたね。そんな中、小学校6年生のときに出場した野球の地区大会で優勝したんですよ。そこで初めて「チーム皆で勝つことの喜びを共有し、仲間と一緒に喜べる」という体験をしたんです。それがうれしくてね。初めて野球って面白いなと思えました。
それがきっかけで中学でも野球を続けていたのですが、とにかく打てなかったんですよ。その上視力も下がりだし、メンタル的にも落ち込む時期が続いてね。その時期は野球を辞めたいと常に思っていたし、学校にも行きたくなかった。このまま野球を続けようかと進路を悩んでいたときに、ある高校の野球の監督が「遊びにこないか」と誘ってくれたんです。当時僕は軟式をしていたので、硬式の野球ってどんなもんだろうというぐらいの気持ちで行ったのですが、そこで初めて硬式球を打ったときに面白いくらい打球が飛んで行ってね。あのときの感触は本当に今でも忘れられないです。初めて金属バッドで打つ硬いボールの感触に出会った時、辞めようと思っていたどんよりとした景色に、パーっと明るい光が射し込んできたんですよ。そして、野球やろ!って即思いましたね(笑)。
高校へ進学して野球を続けていたときも、この経験を思い出すたびに、すごく前向きに物事を考えることができるようになって。あのとき硬式ボールを打たなかったら今の自分はないと思うと、今は少しゾッとしますけど、運命的な出会いだったんだなと思いますね。

高校野球からプロの世界へ

ケガから見えた、周りの人の大切さ

濱中 治さん写真
 プロの世界に入ってからは挫折の日々でしたね(笑)。ありがたいことに、入団当初から2軍にてずっとスタメンで出してもらっていたのですが、ここでもあまりに打てなくてね。正直ヘコみました。泣いて親に電話したこともありましたね。ただ今思うと、考えが甘いなとは思います。当時の僕は、プロの世界に入ることで満足していて、それ以上に上に行くということまで意識してなかった。それに、野球をするということが生活の主体になることや、幅広い年齢の人と野球をするということなどの環境の変化にも、自分なりにどうすればいいか考えることをしていなかったので、改めて「野球をする」ということを学びなおせた1年だったなと思いますね。
そして大きな肩のケガをしたんです。これが2回目のターニングポイントと言ってもいいぐらいの挫折というか、出来事でしたね。もうね、この時はこれでもかというくらいまでドン底まで落ち込みましたよ。練習に行かない日もありましたし、酒浸りになる日もありました。そんなときにあるファンの方からノートを渡されたんですよ。そのノートにはいろんな方々がくれた僕へのメッセージがたくさん書いてあって。涙が出ましたね。
そして「自分は何をやってるんだろう」って心の底から思いましたね。それからですね、また頑張ろうと思えたのは。

濱中 治さんからのワンポイントアドバイス

落ち込んだときこそ、周りの言葉を素直に受け止めて

濱中 治さん写真
(1)周りの言葉に耳を傾ける…僕ね、ありがたいことに落ち込んだとき回りの人に本当に助けてもらっているんですよ。学生時代は、親や監督に助けられましたし、プロになってからはファンの方々やチームのみんな…。今振り返ると、周りの言葉を素直に受け止めるということがこんなにも大事だったんだなと思います。自暴自棄になり、自分の殻に閉じこもってしまうこともあると思うんですが、そういうときだからこそ、少しでもいいので周りの言葉に耳を傾けてみてほしいですね。
(2)自分の行動について自問自答する…これは僕の性格かもしれないのですが、困難にぶち当たったときはとことん落ち込んで、今までの自分はどうだったのかと考える方なんです。そこで見えたことは、自分自身の行動や気持ちを整理できるようになりましたね。これから自分はどうしたいのかとわからなくなったときは、ぜひ自分自身に問いかけてみてください。
(3)支えになるものを見つける…野球の世界は1つのプレーで全てが変わってしまうことが多々あります。そういう場面は野球に限らず日常場面でもあるのかなと思うのですが、そういうときに何か1つ心の支えになるものがあればよかったなと僕自身振りかえり思うことです。支えがあることで、ただ落ち込むだけじゃなく、その前に色んな考え方ができるというか、あらゆる角度から物事を見ることができるのかなと思いますね。

濱中 治さんからみんなへメッセージ

「感謝」ということを忘れず、前に進んで行ってほしい

濱中 治さん写真
 僕は怪我してから改めて「感謝」ということを考えるようになったんです。でも振り返ってみると、周りにはたくさんの感謝で溢れていたんだなと思いました。ただ言われた一言でも、実は僕のためを思って言ってくれたことだったんだなとか、あの人のあのときの行動は、こういう意味があったんだとかね。そうやって考えるようになってからは、振る舞い方も自然に変わりましたね。もっと前にそれに気付けてればよかったと今すごく後悔しています。時間というのは戻ってこないんですよね。なのでみなさんは、学生の間に自分自身がどうしたいのか、どうありたいのかということを自問自答し、目標に向かっていく中でこの「感謝」という言葉を忘れず、ときには周りを振り返りながら、1歩1歩前に進んで行ってほしいと思います。

※プロフィール等は2013年6月時点のものです。

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一