成田 童夢選手
スノーボード選手('06トリノオリンピック日本代表、kissmark(キスマーク)所属)
成田 童夢選手
スノーボード選手('06トリノオリンピック日本代表、kissmark(キスマーク)所属)PROFILE
1985年9月22日生まれ。大阪府出身。スポーツ好きの父の指導でスキーを始める。5歳からモーグルを始め数々の大会に出場し、モーグルでは全日本にも参戦。そして8歳の時にスノーボードに出会い、始めて1週間目には大会にも出場するなどモーグルの傍らスノーボードの楽しさにも惹かれていった。やがて「スノーボードの成田三兄弟」と言われ、妹・今井メロ選手、弟・成田緑夢(ぐりむ)選手とともに一躍有名に。16歳でナショナルチーム強化指定選手になり2002年3月には全日本選手権初優勝、12月にはカナダ・ウィスラーでのワールドカップ初優勝を飾る。その後も2003年ストーンハム大会3位、2005年バンドネッキア大会3位、ザースフェ大会5位、ウィスラー大会優勝など好成績を収め、2006年トリノオリンピック・スノーボードハーフパイプ日本代表に。また、2005年には父の運営するクラブから独立。現在はkissmark(キスマーク)に所属、4年後のバンクーバーオリンピックを目指して挑戦中。成田 童夢選手の少年時代は・・・
物心ついたときからスキーを履き、競技人生がスタートしていた
僕の父はスキーが大好きで、僕ら兄弟は小さい頃からよく白馬なんかに連れて行ってもらいました。弟は1歳ぐらいから滑っていました。そして5歳からモーグルを始め、ジュニアの大会にも出場するようになったんですが、その頃から子どもながらスキーとかモーグルというのは「遊び」というより「競技」として感じていました。そんな環境でしたから、生活はスキーを中心に廻っていた感じで、子ども時代はスキーをしていた記憶以外はあまり無いです(笑)。シーズンオフにはインラインスケートやスケボー、ウエイクボードなどをやっていましたね。一年中、スキーにつながることばかりで、学校から帰っても練習ばかりしていました。常に大会に出て勝つことが目の前にあったから近所の友だちと遊ぶ時間もあまりなかったなあ。でも、そんな子ども時代があったからこそ、今の僕があるんだと思っています。
スノーボードと出会ったのは、モーグルでカナダに行った8歳の時でした。大会とかで競技は見ていましたが、自分がするとは思っていなかった。でも帰国の前日、ショップに並んでいた子供用のスノーボードを見て「欲しいなぁ~」と思ったのがきっかけでした。父に買ってもらい、最初は転んでばかりでしたが、始めて1週間目には大会に出ていました。パイプを始めたのは2年目ぐらいから。だからパイプ歴も11年以上になりました。
スノーボードと出会ったのは、モーグルでカナダに行った8歳の時でした。大会とかで競技は見ていましたが、自分がするとは思っていなかった。でも帰国の前日、ショップに並んでいた子供用のスノーボードを見て「欲しいなぁ~」と思ったのがきっかけでした。父に買ってもらい、最初は転んでばかりでしたが、始めて1週間目には大会に出ていました。パイプを始めたのは2年目ぐらいから。だからパイプ歴も11年以上になりました。
独立は、自分自身の大きなステップアップに
今振り返ると、子どもの頃からモーグルやスノーボードしか知らなかった。例えば、マンガを読んだり音楽を聴いたりということが日常生活の中にはあまり無かったんですよ。それを後悔しているわけではないですけど、今は、そんな当たり前のことができるようになった自分を楽しんでいます。それができるようになったのは、自分の中でオン・オフが持てるようになってきたからです。スポーツはスポーツ、趣味や遊びは別としてスイッチを切り替えるようにしています。その方がいい意味で集中できるし、のびのびと体が動いたり考えたりできるようになりました。だから、競技や演技に大切な表現力もできてくるようになりました。そんな風に変わってきたのは、父の元から独立したことが大きかったと思います。でも、決して父の元を離れて楽をしているというのじゃないですよ(笑)。
父の元にいる間は、コーチから何から全て任せっきりだったから、本当に競技以外のことは考える必要もなかったんです。でも今は、何でも自分で考え行動しなければいけないので、大変だけどプラスになっていると思います。
がむしゃらに練習ばかりしていると、そのことしか頭になくて周りが見えなくなってしまうこともあります。時には一歩引いて客観的に自分を、プレーを見つめることも必要だと思います。だからこそ自分でオン・オフを持てるようにならなければと思っています。
父の元にいる間は、コーチから何から全て任せっきりだったから、本当に競技以外のことは考える必要もなかったんです。でも今は、何でも自分で考え行動しなければいけないので、大変だけどプラスになっていると思います。
がむしゃらに練習ばかりしていると、そのことしか頭になくて周りが見えなくなってしまうこともあります。時には一歩引いて客観的に自分を、プレーを見つめることも必要だと思います。だからこそ自分でオン・オフを持てるようにならなければと思っています。
成田 童夢選手からのワンポイントアドバイス
ケガをしないための体作りと、基礎を学ぼう
どんなスポーツにも大切なことでしょうが、まずはケガに注意してください。雪上という滑りやすい環境なので思いがけないアクシデントもあります。特に初心者の人は、楽しく滑るための柔らかな体と、スキー、スノーボードの基礎を学ぶことが大切だと思います。では、ここで大事なポイントをいくつかあげてみます。
(1)ストレッチ・柔軟運動
スキーやスノーボードは結構激しいスポーツです。転倒することも多いので、滑る前には手首、ひじ、肩のストレッチをはじめ関節部分をよくほぐしてください。また、ターンすることも多いので股関節、足首、ひざなど下半身のストレッチも忘れないようにしてください。ちなみに、ラジオ体操は結構オススメです。
(2)基本と基本姿勢
初心者の人はとにかく基本を身につけてください。そのためにはスクールに入ることをオススメします。スキーでもまずは滑り方や止まり方をマスターしなければいけません。それと、基本姿勢を身につけることが上達の近道です。特にスノーボードは横滑りスポーツで両足はボードに固定されているので、姿勢が悪いとバランスを崩して転んでしまいます。例えば、足首とひざの曲げに合わせてお尻の重みをボードの上にストンと乗せていくイメージで、両肩の力を抜いてリラックスして構えます。また、体の軸をボードに垂直にし、両肩のラインはボードと斜面に平行にするなど、基本を忠実に守ってください。家の鏡の前でポージングの練習をしてみるのも有効だと思いますよ。
(3)転び方・起きあがり方
ケガの予防には衝撃が少ない安全な転び方も覚えておきましょう。例えば、つま先側へは野球のスライディングをイメージして雪面を体で滑るようして衝撃を分散させます。また、かかと側へは柔道の受け身をイメージして頭を上げ体を丸くして衝撃を和らげるとよいです。
(4)ボード&ブーツ
用具選びも大事なポイントです。自分にあったボードやブーツを選んでこそ、安全で楽しく滑れるのです。ボードは、自分の身長のマイナス10~15センチぐらいの長さを目安にしてください。そして初心者の人には柔らかめのものがオススメです。またブーツ&バインディングは足元を支える大事な道具です。ブーツは長時間はいても疲れないように自分にあった固さでフィットするものを選びましょう。そしてバインディングはブーツと一緒に選ぶことをオススメします。
(1)ストレッチ・柔軟運動
スキーやスノーボードは結構激しいスポーツです。転倒することも多いので、滑る前には手首、ひじ、肩のストレッチをはじめ関節部分をよくほぐしてください。また、ターンすることも多いので股関節、足首、ひざなど下半身のストレッチも忘れないようにしてください。ちなみに、ラジオ体操は結構オススメです。
(2)基本と基本姿勢
初心者の人はとにかく基本を身につけてください。そのためにはスクールに入ることをオススメします。スキーでもまずは滑り方や止まり方をマスターしなければいけません。それと、基本姿勢を身につけることが上達の近道です。特にスノーボードは横滑りスポーツで両足はボードに固定されているので、姿勢が悪いとバランスを崩して転んでしまいます。例えば、足首とひざの曲げに合わせてお尻の重みをボードの上にストンと乗せていくイメージで、両肩の力を抜いてリラックスして構えます。また、体の軸をボードに垂直にし、両肩のラインはボードと斜面に平行にするなど、基本を忠実に守ってください。家の鏡の前でポージングの練習をしてみるのも有効だと思いますよ。
(3)転び方・起きあがり方
ケガの予防には衝撃が少ない安全な転び方も覚えておきましょう。例えば、つま先側へは野球のスライディングをイメージして雪面を体で滑るようして衝撃を分散させます。また、かかと側へは柔道の受け身をイメージして頭を上げ体を丸くして衝撃を和らげるとよいです。
(4)ボード&ブーツ
用具選びも大事なポイントです。自分にあったボードやブーツを選んでこそ、安全で楽しく滑れるのです。ボードは、自分の身長のマイナス10~15センチぐらいの長さを目安にしてください。そして初心者の人には柔らかめのものがオススメです。またブーツ&バインディングは足元を支える大事な道具です。ブーツは長時間はいても疲れないように自分にあった固さでフィットするものを選びましょう。そしてバインディングはブーツと一緒に選ぶことをオススメします。
※この記事は2006年10月に取材したものです。プロフィール等は取材時点のものですので、ご了承ください。
2/2ページ