PROFILE
1980年5月7日生まれ。新潟県出身。小学5年からバスケットを始め中学ではバスケットボール部に所属し基礎を身につける。その後、福井県の名門校・北陸高校へ進み寮生活を送りながらハードな練習の日々を続ける。大学は中央大学へ進学。2003年、日立サンロッカーズに入団、8月にはユニバーシアード大会のメンバーとして参加し、日本代表にも選出されアジア選手権出場を果たす。背番号7番でポジションはポイントガード。2006-2007シーズンからはチームのキャプテンを務めるサンロッカーズの中心選手。スピード感溢れるプレーだけでなく、勝負強い3Pやフルコートで相手にプレッシャーをかけ続けるディフェンスもある。2008年1月15日には、全日本選手権で初の3位を獲得し、益々の活躍が期待される。五十嵐 圭選手の学生時代は・・・
バスケットボールにはチームプレーの楽しさが
子どもの頃からスポーツが大好きで、よく友だちと近所のグランドで野球をして遊んでいましたね。当時から僕の通っていた小学校にはクラブ活動があって、小学校5年生の時は陸上部にも入っていたんです。でも新潟という土地柄、冬は野外のスポーツがあまりできなくて、部員数の少ないバスケットボール部の助っ人に行ったりもしていたんです。それがバスケットボールを始めたきっかけでしょうね。バスケットボールは陸上と違ってチームプレーでしょ、それに試合に勝ったり負けたりという嬉しさもあったし、そのことが自分にとってはすごく新鮮でした。もうひとつは、小学校時代からバスケットボールで憧れている先輩がいて、その先輩を追いかけて中学でのクラブ活動を決めたところもありましたね(笑)。
小学校の頃のバスケットボールは、いわば授業の延長みたいなものでしたから中学でバスケットボール部に入部して、本格的に始めたことになりますね。だから練習にしてもハードさよりも「あぁ、こんなことを練習するんだ」という基礎を学んだ気がします。特に1年の頃はコートもたくさんなかったので、体育館のステージ上でドリブル練習したりなんてことが多かったですよ。当時はアメリカのNBAやスリーオンスリーなどがはやりだした頃だったので、クラブとしては結構人気もあったし、それなりに部員も多かったですからね。僕も当時は漫画「SLAM DUNK(スラムダンク)」にはまっていましたから(笑)。それに深夜に放送していたNBAの試合をビデオに撮り、マイケル・ジョーダンなどスーパースターのプレーに釘付けになっていました。
小学校の頃のバスケットボールは、いわば授業の延長みたいなものでしたから中学でバスケットボール部に入部して、本格的に始めたことになりますね。だから練習にしてもハードさよりも「あぁ、こんなことを練習するんだ」という基礎を学んだ気がします。特に1年の頃はコートもたくさんなかったので、体育館のステージ上でドリブル練習したりなんてことが多かったですよ。当時はアメリカのNBAやスリーオンスリーなどがはやりだした頃だったので、クラブとしては結構人気もあったし、それなりに部員も多かったですからね。僕も当時は漫画「SLAM DUNK(スラムダンク)」にはまっていましたから(笑)。それに深夜に放送していたNBAの試合をビデオに撮り、マイケル・ジョーダンなどスーパースターのプレーに釘付けになっていました。
選手人生の原点となった高校時代
自分の力を試すためにも強豪校へ
北陸高校に進もうと思ったのは、バスケットボールの面白さにもはまっていたし「自分がどれくらいできるのか?」を試したい気持ちもあったから。どうせなら強いチーム(学校)へ進みたいと思ったんです。それに、僕が憧れていた先輩も北陸高校に進学していたということもあります。
北陸高校は福井県なので、もちろん通学はできませんが、当時からバスケットボール部員は全員が監督宅に下宿でした。監督がプレーを見て声を掛けた選手たちが全国から集まって、約30人ぐらいいましたね。共同生活だから上下関係や規則も厳しかったけど、みんなバスケットがやりたくて集まってきた仲間という思いが強かった。1年間で休みは1週間ほどしかない、まさにバスケットボール漬けの毎日ですが、僕にとって人間としても成長できた充実の3年間でした。中でも思い出すのは高校2年のインターハイで、監督の言葉を無視して負けたこと。試合中、自分だけの考えでプレーしてしまった。その後、監督は練習にも参加を許してくれませんでした。約1ヶ月間、掃除を続けながらいろんなことを考え、反省しました。自分のことしか考えていなかった僕の未熟さを、監督は気づかせてくれたんです。厳しいけれど、スポーツをする姿勢というか一生懸命にプレーする姿勢を教わりました。監督は、今の僕の原点を作ってくれた人だと思っています。
また、北陸高校から中央大学へ進んだ大先輩にはアイシンシーホースの佐古賢一選手がいます。高校時代にも時々練習を見てくれましたが、同じポイントガードというポジションで僕が目標としている選手です。その佐古先輩と同じコートでプレーしたいという気持ちも、実業団を目指した理由のひとつだったのかも知れません。
北陸高校は福井県なので、もちろん通学はできませんが、当時からバスケットボール部員は全員が監督宅に下宿でした。監督がプレーを見て声を掛けた選手たちが全国から集まって、約30人ぐらいいましたね。共同生活だから上下関係や規則も厳しかったけど、みんなバスケットがやりたくて集まってきた仲間という思いが強かった。1年間で休みは1週間ほどしかない、まさにバスケットボール漬けの毎日ですが、僕にとって人間としても成長できた充実の3年間でした。中でも思い出すのは高校2年のインターハイで、監督の言葉を無視して負けたこと。試合中、自分だけの考えでプレーしてしまった。その後、監督は練習にも参加を許してくれませんでした。約1ヶ月間、掃除を続けながらいろんなことを考え、反省しました。自分のことしか考えていなかった僕の未熟さを、監督は気づかせてくれたんです。厳しいけれど、スポーツをする姿勢というか一生懸命にプレーする姿勢を教わりました。監督は、今の僕の原点を作ってくれた人だと思っています。
また、北陸高校から中央大学へ進んだ大先輩にはアイシンシーホースの佐古賢一選手がいます。高校時代にも時々練習を見てくれましたが、同じポイントガードというポジションで僕が目標としている選手です。その佐古先輩と同じコートでプレーしたいという気持ちも、実業団を目指した理由のひとつだったのかも知れません。
五十嵐 圭選手からのワンポイントアドバイス
オールラウンドプレーヤーを目指すなら、基本を磨く
僕の高校時代の練習といえば、とにかく時間が長かった。朝は6時30分から8時30分まで。そして放課後は4時から9時まで毎日練習でしたから。その頃の練習を振り返って今言えることは、基本をしっかりと身につけてほしいということです。
(1)ランニング・・・学生時代のバスケットには、やはり体力が不可欠です。バスケットは走る、飛ぶだけじゃなくぶつかることも多く、体力の消耗が激しいスポーツ。常に40分プレーするためには走り込んで体力を付けることが大事です。
(2)パス、ドリブルの練習・・・やはりプレーの基本はパスとドリブルでしょう。派手なダンクシュートやジャンプシュートも、確実なパスやドリブルができなければ無理です。そのためには強くて正確なパス、強くてスピードのあるドリブルといった基本をしっかりと身につけてください。
(3)ゲーム形式・・・最初は2対2から始め、最終的には5対5でチームとしてゲーム形式で練習します。動きの中からコンビネーションを意識し、パスやドリブル、シュートやフットワークなどを正確に身につけてください。
(4)ウエイトトレーニング・・・僕の場合は大学時代から本格的に始めましたが、体がぶつかることが多いので体力を消耗しないためにも、筋肉を鍛えて体力強化することも大事です。
大事なのは基礎を身につける基本練習です。それと、大学時代のコーチのアドバイスですが、
(1)個性を活かす・・・僕の場合は足の速さからくるスピードですが、たとえ体が小さくても、自分の特性を活かしたプレーを身につけることは強みになります。
(2)オンとオフ・・・ただがむしゃらに取り組むだけじゃなく、オンとオフを作ることも大事だと思います。自分のプレーを冷静に見ることもできるし、かえって集中力が高まります。
(1)ランニング・・・学生時代のバスケットには、やはり体力が不可欠です。バスケットは走る、飛ぶだけじゃなくぶつかることも多く、体力の消耗が激しいスポーツ。常に40分プレーするためには走り込んで体力を付けることが大事です。
(2)パス、ドリブルの練習・・・やはりプレーの基本はパスとドリブルでしょう。派手なダンクシュートやジャンプシュートも、確実なパスやドリブルができなければ無理です。そのためには強くて正確なパス、強くてスピードのあるドリブルといった基本をしっかりと身につけてください。
(3)ゲーム形式・・・最初は2対2から始め、最終的には5対5でチームとしてゲーム形式で練習します。動きの中からコンビネーションを意識し、パスやドリブル、シュートやフットワークなどを正確に身につけてください。
(4)ウエイトトレーニング・・・僕の場合は大学時代から本格的に始めましたが、体がぶつかることが多いので体力を消耗しないためにも、筋肉を鍛えて体力強化することも大事です。
大事なのは基礎を身につける基本練習です。それと、大学時代のコーチのアドバイスですが、
(1)個性を活かす・・・僕の場合は足の速さからくるスピードですが、たとえ体が小さくても、自分の特性を活かしたプレーを身につけることは強みになります。
(2)オンとオフ・・・ただがむしゃらに取り組むだけじゃなく、オンとオフを作ることも大事だと思います。自分のプレーを冷静に見ることもできるし、かえって集中力が高まります。
※この記事は2008年2月に取材したものです。プロフィール等は取材時点のものですので、ご了承ください。
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