安藤 美佐子選手
ソフトボール選手 シドニーオリンピック銀メダリスト
デンソー女子ソフトボール部所属
安藤 美佐子選手
ソフトボール選手 シドニーオリンピック銀メダリストデンソー女子ソフトボール部所属
PROFILE
1971年生まれ。岐阜県出身。小学校時代から少年野球を始め中学入学と同時にソフトボール部に入部。その後、ソフトボールの強豪、兵庫県の夙川学院高校に進学し、キャプテンとして活躍し数々の優勝を飾る。卒業後はソフトボール選手として太陽誘電、松下電工を経て現在のデンソー女子ソフトボール部に所属。92年には最優秀打撃賞に選ばれるなど第一線で活躍。96年からは日本代表として世界を舞台にプレーし、96年のアトランタ五輪、00年のシドニー五輪にも出場を果たす。安藤 美佐子選手の高校生時代・・・
何よりチームワークが大事だと学びました。
中学校時代に県大会で優勝して、兵庫県の夙川学院高校ソフトボール部の監督が自らスカウトに来てくれたんですよ。夙川学院高校ソフトボール部といえば、全国優勝はあたりまえ、ソフトボールマガジンの表紙を飾るような有名校でしたからね。
そして夙川学院高校ソフトボール部での高校生活が始まったわけですが、中学時代と違ってプレーのレベルは高いし、ソフトボールに対する取り組み方や考え方もレベルが高いって感じでした。そのうえ、礼儀やあいさつも体育会系ならではの厳しさがあったし。でも、何よりチームワークっていうことを学んだ気がします。何か問題があっても決して流さずに、ひとつひとつをみんなで話し合って解決するんです。そんな中からプレーに必要な信頼感やチームワークが生まれるんだと思います。
高校時代といえば寮生活をしながら、ひたすら練習、練習の毎日でしたね。いつもチームメイトと一緒だったから寂しいとか辛いとか思ったこともなかったなぁ。毎日朝は自主練やって授業に出て、放課後は暗くなるまでチーム練習。そのうえ週末は遠征。そんな練習と遠征に明け暮れた高校時代を過ごしてましたね。
そんな当時の一番の思い出は3年生の時のインターハイかなぁ。強豪校夙川学院ソフトボール部としては地元開催のため、絶対に負けられなかったんですよ。それなのに、春の地区予選で負けて選抜にも出られなかった。でも夏のインターハイには勝たなくてはいけない。この時からインターハイで優勝するまでのひとつのドラマが始まったって感じですね。高校生の私たちにとっては、すっごいプレッシャーだったし、そんな状況でつかんだ優勝だったからこそ大きかったですね。
そして夙川学院高校ソフトボール部での高校生活が始まったわけですが、中学時代と違ってプレーのレベルは高いし、ソフトボールに対する取り組み方や考え方もレベルが高いって感じでした。そのうえ、礼儀やあいさつも体育会系ならではの厳しさがあったし。でも、何よりチームワークっていうことを学んだ気がします。何か問題があっても決して流さずに、ひとつひとつをみんなで話し合って解決するんです。そんな中からプレーに必要な信頼感やチームワークが生まれるんだと思います。
高校時代といえば寮生活をしながら、ひたすら練習、練習の毎日でしたね。いつもチームメイトと一緒だったから寂しいとか辛いとか思ったこともなかったなぁ。毎日朝は自主練やって授業に出て、放課後は暗くなるまでチーム練習。そのうえ週末は遠征。そんな練習と遠征に明け暮れた高校時代を過ごしてましたね。
そんな当時の一番の思い出は3年生の時のインターハイかなぁ。強豪校夙川学院ソフトボール部としては地元開催のため、絶対に負けられなかったんですよ。それなのに、春の地区予選で負けて選抜にも出られなかった。でも夏のインターハイには勝たなくてはいけない。この時からインターハイで優勝するまでのひとつのドラマが始まったって感じですね。高校生の私たちにとっては、すっごいプレッシャーだったし、そんな状況でつかんだ優勝だったからこそ大きかったですね。
ひとりの選手として自分の理想のプレースタイルを確立することにも一生懸命でいたいですね。
社会人チームで選手としてやってこられたことは自分にとって大きな事だと思います。そのうえ、日本代表として世界選手権やアジア大会、そして2度のオリンピック出場は嬉しくないわけはないですよね。でも、私にとってオリンピックは、自分が好きで頑張ってきたことに対する結果であってひとつの通過点。決してゴールではないんですよ。強いていえばご褒美みたいなものですね。
オリンピックの一番の思い出はやっぱりアメリカに勝ったことですね。ソフトボールをしていて初めてアメリカのチームの試合を見たとき「これは同じ人間ではない、こんな球、絶対に打てないよ!」と思いましたね。力の差を痛感した瞬間でした。練習試合をやっても、何をやっても勝てなかったアメリカ。そのアメリカにオリンピックという大一番で勝てたことが最高の思い出です。でも、最後の決勝戦では負けちゃいましたけど(笑)。
今の私にとってソフトボールの面白さとは、若いときはがむしゃらに動いて飛び込んで行くようなプレーができたことでした。でも経験と歳を重ねていって、今は考えて予測しながらプレーすることの楽しさを味わっています。これからは、リーグ戦で優勝することも大きな目標ですが、ひとりの選手として自分の理想のプレースタイルを確立することにも一生懸命でいたいですね。
オリンピックの一番の思い出はやっぱりアメリカに勝ったことですね。ソフトボールをしていて初めてアメリカのチームの試合を見たとき「これは同じ人間ではない、こんな球、絶対に打てないよ!」と思いましたね。力の差を痛感した瞬間でした。練習試合をやっても、何をやっても勝てなかったアメリカ。そのアメリカにオリンピックという大一番で勝てたことが最高の思い出です。でも、最後の決勝戦では負けちゃいましたけど(笑)。
今の私にとってソフトボールの面白さとは、若いときはがむしゃらに動いて飛び込んで行くようなプレーができたことでした。でも経験と歳を重ねていって、今は考えて予測しながらプレーすることの楽しさを味わっています。これからは、リーグ戦で優勝することも大きな目標ですが、ひとりの選手として自分の理想のプレースタイルを確立することにも一生懸命でいたいですね。
安藤 美佐子選手からのワンポイントアドバイス
走る、捕球する、投げるの動作をつなげる
女子のソフトボールの難点は、動きが止まってしまうということなんです。たとえばキャッチボールやノックの時にしても、球が飛んでくる、下半身で走って取りに行く、球を捕球して投げる。この一連の動きをつなげて「連」として意識して練習することが大事だと思います。そのためには先ず足腰を鍛えること。全てのスポーツに言えることだと思いますが、やっぱり走ることが基礎ですね。どんなスポーツにおいても、走れないと体を使うことができないと思います。特に、女子のソフトボールでは下半身を鍛えることが、全てのプレーの基本になると思います。そのうえで、自分の弱い部分を強化し、必要な筋肉を鍛えるようにしてください。
「強くなりたい!上手になりたい!」という意識を持って
(1)ランニング&ストレッチ
走ることによって、下半身を鍛える。プレーの動作をつなげるには、強い足腰が絶対に必要です。そのうえで、技術を身に付けてください。そして練習に入る前、練習後のストレッチはスポーツ選手にとっては不可欠です。筋肉に柔軟性を与えて故障や怪我の予防にもつながります。まず、練習に入る体、プレーする体を作ることを大事にしてください。
(2)キャッチボール(ノック)
ソフトボールに必要な基本技術として、投げる、うける、打つという練習を繰り返してください。その時に、走る、捕球する、投げるの動作がつながるように意識して練習してください。「人間の歩くという動作に捕球と投げるという動きが入っているだけ」と考え方はシンプルに、でも楽をしないことを意識して。
(3)練習試合
技術とチームプレーの呼吸を身に付ける。私の高校時代は、休日の練習では5試合くらいやっていました。
(4)インナーマッスル
鉄アレイやチューブを使って、肩のインナーマッスルを強化する。激しい練習で肩を痛めないためにも、筋肉に無理な負担をかけない程度に毎日続けることが大切。
(5)会話のキャッチボール
ソフトボールというのはチームプレーです。もちろん、体や技術を磨くことは大切ですが、チームメイトとの信頼関係も大事な要素です。プレーに関しても、グランド以外でも、常にメンバーひとりひとりの意見をよく聞いて、みんなで話し合って問題を解決していくことが必要だと思います。生活の中での会話のキャッチボールも大切にしてください。
最後に、全ての練習やプレーにいえることですが、「強くなりたい!上手になりたい!」という意識を持って、自分自身に気合いを入れて頑張ってください。自分を信じてやり遂げることが、必ず結果となってあらわれてきます。
走ることによって、下半身を鍛える。プレーの動作をつなげるには、強い足腰が絶対に必要です。そのうえで、技術を身に付けてください。そして練習に入る前、練習後のストレッチはスポーツ選手にとっては不可欠です。筋肉に柔軟性を与えて故障や怪我の予防にもつながります。まず、練習に入る体、プレーする体を作ることを大事にしてください。
(2)キャッチボール(ノック)
ソフトボールに必要な基本技術として、投げる、うける、打つという練習を繰り返してください。その時に、走る、捕球する、投げるの動作がつながるように意識して練習してください。「人間の歩くという動作に捕球と投げるという動きが入っているだけ」と考え方はシンプルに、でも楽をしないことを意識して。
(3)練習試合
技術とチームプレーの呼吸を身に付ける。私の高校時代は、休日の練習では5試合くらいやっていました。
(4)インナーマッスル
鉄アレイやチューブを使って、肩のインナーマッスルを強化する。激しい練習で肩を痛めないためにも、筋肉に無理な負担をかけない程度に毎日続けることが大切。
(5)会話のキャッチボール
ソフトボールというのはチームプレーです。もちろん、体や技術を磨くことは大切ですが、チームメイトとの信頼関係も大事な要素です。プレーに関しても、グランド以外でも、常にメンバーひとりひとりの意見をよく聞いて、みんなで話し合って問題を解決していくことが必要だと思います。生活の中での会話のキャッチボールも大切にしてください。
最後に、全ての練習やプレーにいえることですが、「強くなりたい!上手になりたい!」という意識を持って、自分自身に気合いを入れて頑張ってください。自分を信じてやり遂げることが、必ず結果となってあらわれてきます。
※この記事は2004年8月に取材したものです。プロフィール等は取材時点のものですので、ご了承ください。
2/2ページ