PROFILE
1982年9月19日生まれ。東京都出身。小学校3年よりジュニアクラブチームでバドミントンを始める。その年に初出場の大会で優勝、そして1994年には全国小学生大会シングルスで優勝。3年後の1997年には全国中学大会シングルスでも優勝し、バドミントンの強豪校、関東第一高校に入学。高校時代は1999~2000年のインターハイシングルスで2連覇を果たす。その後、東京富士大学短期大学部へ入学し2002年のインカレシングルスで優勝。卒業後はMMGアローズ(元フジチュー)を経て現在のNTT東日本へ。実業団に所属後は全日本総合選手権を始め南アフリカ国際やウェリントン国際など、数多くの世界大会でも優勝を飾り、2004年は日本代表としてアテネ五輪出場も果たす。全日本総合選手権では2003年から4連覇、全英オープンでは2005年から2年連続ベスト8に。そして2008年の北京五輪代表に、いま最も近いと言われる日本男子バドミントンのエース。佐藤 翔治選手の学生時代は・・・
遊びのバドミントンが、いつしか自分の中心になっていた
子どもの頃から活発でスポーツが大好きだったんですが、特に両親がバドミントンをやっていたので、物心がついた頃からラケットを持って遊んでいました。両親は趣味でやっていたんですが、いろんな大会に参加してたので、東京の体育館にはほとんど行ったんじゃないかな。そこで姉や他の子どもたちとよく遊びでやっていましたが、小学校3年の時に「小平ジュニアクラブチーム」に入ったのがバドミントンの始まり。それまでは遊びだったから、クラブの印象は「バドミントンって、こんなにまじめに練習するものなんだ」って(笑)。でも小さい頃からラケットを持って遊んでいたおかげで、試合にもすぐに出してもらえて、東京都の大会で4年生以下の部で優勝しちゃったんですよ。そんなことも好きになる要素になったんだと思います。対戦競技の楽しさも感じていましたから、バドミントンはどんどん好きになっていきました。
中学進学ではバドミントンのために引っ越しをしてもらったんですが、バドミントン部は男子が僕しかいなくて友だちを強引に誘いました(笑)。そして高校はバドミントンの推薦で入学したんですが、関東第一高校というところはけっこう名門校で、僕たちのスポーツクラスにはバレーやサッカー、バスケにレスリングなどの推薦入学生がたくさんいました。だから、さすがに高校での練習はいきなりレベルアップしましたね。寮生活で朝5時から朝練があって、授業は午前中だけ。午後はクラブの練習でしたから。修学旅行も断念。そのかわり高校2年のインターハイで団体初優勝したときは、監督がディズニーランドに連れて行ってくれました。
中学進学ではバドミントンのために引っ越しをしてもらったんですが、バドミントン部は男子が僕しかいなくて友だちを強引に誘いました(笑)。そして高校はバドミントンの推薦で入学したんですが、関東第一高校というところはけっこう名門校で、僕たちのスポーツクラスにはバレーやサッカー、バスケにレスリングなどの推薦入学生がたくさんいました。だから、さすがに高校での練習はいきなりレベルアップしましたね。寮生活で朝5時から朝練があって、授業は午前中だけ。午後はクラブの練習でしたから。修学旅行も断念。そのかわり高校2年のインターハイで団体初優勝したときは、監督がディズニーランドに連れて行ってくれました。
世界への挑戦、そしてオリンピックへ・・・
海外遠征は、オリンピック挑戦への最初のステップだった
高校2年の頃からですね、バドミントンで海外をまわるようになったのは。最初はレベルや体格の違いに驚きました。「こんな僕が海外で通用するんだろうか」と思いましたよ。でも、その頃監督は、すでにオリンピックを目指せる選手になると期待してくれていたようです。当時からよく一緒に海外をまわっていたパートナーが佐々木翔選手です。そう、今年の全日本総合選手権では僕の5連覇を阻止した男です(笑)。彼とは小学校時代から良きライバルで、プライベートでも仲がいいですよ。特に僕たちは、大学進学後も関東第一高校の監督の下で練習をしていましたから、いつも一緒だったしね。
でも、僕の高校の頃の夢はオリンピックとか世界大会なんて大それたものではなく、ただ好きなバドミントンを学生の間は思いっきりできたらいいなくらいしか思っていませんでしたね。実際、オリンピックを意識したのは会社(MMGアローズ)に入る頃からですね。僕の場合、会社とは個人契約でスポンサーのようなものですから「頑張って結果を出さなければいけない」と思って入社しましたから、その具体的な目標がアテネオリンピックでした。だからオリンピックに出場したときは「やっと、ここまでくることができた」という嬉しさでいっぱいでした。僕の場合、やっぱり初めての経験だったので興奮しっぱなしでした。開会式に出られたこともそうだし。中でも一番スゴイと思ったのは、選手村です。まるでひとつの街みたいに大きくて、有名ファーストフード店からレストランまで24時間営業でタダなんですよ。スゴイでしょ。それを見て「やっぱ、オリンピックってすごい!」って痛感しましたね(笑)。
でも、僕の高校の頃の夢はオリンピックとか世界大会なんて大それたものではなく、ただ好きなバドミントンを学生の間は思いっきりできたらいいなくらいしか思っていませんでしたね。実際、オリンピックを意識したのは会社(MMGアローズ)に入る頃からですね。僕の場合、会社とは個人契約でスポンサーのようなものですから「頑張って結果を出さなければいけない」と思って入社しましたから、その具体的な目標がアテネオリンピックでした。だからオリンピックに出場したときは「やっと、ここまでくることができた」という嬉しさでいっぱいでした。僕の場合、やっぱり初めての経験だったので興奮しっぱなしでした。開会式に出られたこともそうだし。中でも一番スゴイと思ったのは、選手村です。まるでひとつの街みたいに大きくて、有名ファーストフード店からレストランまで24時間営業でタダなんですよ。スゴイでしょ。それを見て「やっぱ、オリンピックってすごい!」って痛感しましたね(笑)。
佐藤 翔治選手からのワンポイントアドバイス
基本練習+イメージトレーニングが上達のカギ!
バドミントンというのは、けっこう走ることが多いスポーツなんです。そのためには足腰を鍛えることを含めて基礎体力を付けることが大事だと思います。そこで練習のポイントをあげれば、
(1)走る・・・基礎体力を身につけるには一番の練習です。そのうえ、長い距離を走ることは、持久力やメンタル面を鍛えることにもつながります。
(2)フットワーク・・・バドミントンにはどんな打球にも対応できるフットワークが必要です。前方や後方への移動のすり足やクロス、踏みだしなど細かく敏速な動きを身につけるようにしてください。
(3)素振り・・・これは腕の筋力というより、背筋や腹筋を鍛えることが大事です。
(4)打ち合い・・・パートナーと実際にシャトルを打ち合って全身の動きやベースとなるストローク(打ち方)を身につけてください。ストロークにもフォアやバックの色々なバリエーションがあります。打ち方や力の強弱、そしてストロークのタイミングなどを実践で身につけましょう。
その他にも僕が大事だと思うのは、イメージトレーニングです。僕は上手なプレーヤーの真似から入ることもいいと思います。いかに美しいフォームで、グッドなタイミングで、強力なストロークができるか。そのイメージを大切に、基本メニューの反復練習をお薦めします。このワンポイントアドバイスに加えて、もっと具体的な練習のアドバイスには、松野総監督(NTT東日本)監修の「バドミントン・パーフェクトマスター」(新星出版社)を参考にしてください。僕も登場していますから。
(1)走る・・・基礎体力を身につけるには一番の練習です。そのうえ、長い距離を走ることは、持久力やメンタル面を鍛えることにもつながります。
(2)フットワーク・・・バドミントンにはどんな打球にも対応できるフットワークが必要です。前方や後方への移動のすり足やクロス、踏みだしなど細かく敏速な動きを身につけるようにしてください。
(3)素振り・・・これは腕の筋力というより、背筋や腹筋を鍛えることが大事です。
(4)打ち合い・・・パートナーと実際にシャトルを打ち合って全身の動きやベースとなるストローク(打ち方)を身につけてください。ストロークにもフォアやバックの色々なバリエーションがあります。打ち方や力の強弱、そしてストロークのタイミングなどを実践で身につけましょう。
その他にも僕が大事だと思うのは、イメージトレーニングです。僕は上手なプレーヤーの真似から入ることもいいと思います。いかに美しいフォームで、グッドなタイミングで、強力なストロークができるか。そのイメージを大切に、基本メニューの反復練習をお薦めします。このワンポイントアドバイスに加えて、もっと具体的な練習のアドバイスには、松野総監督(NTT東日本)監修の「バドミントン・パーフェクトマスター」(新星出版社)を参考にしてください。僕も登場していますから。
※この記事は2007年12月に取材したものです。プロフィール等は取材時点のものですので、ご了承ください。
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