【特集】山室光史選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

アスリートからの熱いメッセージ

山室 光史選手

山室 光史選手

体操選手 コナミ所属
ロンドンオリンピック団体総合銀メダリスト

PROFILE

1989年1月17日生まれ。茨城県出身。小学校2年生から体操を始め、埼玉栄高校時代には高校総体個人総合優勝を果たす。また高校時代、体操の関東大会で内村航平選手と出会い、親交を深め、共に日本体育大学体育学部体育学科に入学。2009年、JAPANCUP2009の日本代表に選抜され2010年の世界選手権に初出場。2011年、日体大卒業後にコナミスポーツ&ライフに入社。同年の世界選手権では団体で銀メダル、個人総合とつり輪で銅メダルを獲得した。2012年には初出場となったロンドンオリンピックにおいて、団体総合で銀メダルを獲得している。

山室 光史選手の学生時代は・・・

体操を通して、刺激し合えるライバルがいた

山室 光史選手写真
 体操を始めるまではサッカーをやっていたんです。元々、跳び箱を跳んだりするのは好きだったんですが、きっかけはテレビでオリンピックの体操競技を観て、「僕もやりたいな」と思ったからです。小学校2年生の時でした。すると両親が日本体操協会に電話をして、真剣に探してくれたのが埼玉県大宮市のサトエスポーツクラブでした。子供の頃は母に車で送り迎えをしてもらったり、僕の体操にすごく協力してもらいました。
 ところが僕はどちらかというと体が硬い方だったので、子供の頃は基礎練習や柔軟も痛くて苦手だったんですよ(笑)。だから体操が本当に好きになって楽しくなってきたのは、高校生になってからですね。自分で考えて練習できたし、得意種目もわかってきたりすると、やりたい技を考えて練習するのが楽しくなってきました。最初はあん馬が得意で、鉄棒やつり輪は実は苦手種目でした。特に鉄棒は頑張ってもなかなか上手くならなかったし、やっぱり向き不向きはあるのかなと考えさせられる種目でした(笑)。またつり輪は、特に力がものを言う種目で、トレーニングも地味で辛く、どれだけ我慢できるかが問われる種目ですが、それだけに出来た時の喜びも大きいと、段々と思うようになりました。
 内村航平選手に出会ったのは、高校2年の関東大会でした。当時からいろんな大会に出場すると、彼も必ずといっていいほどいましたね(笑)。だから自然と仲良くなっていきましたが、僕にとって一番のライバルでもありました。「航平には絶対に負けたくない!」と思っていましたから。そして高校3年生の高校総体個人総合で僕が優勝し、航平の三冠を阻止することができました。高校時代はプライベートでは会うこともあまりなかったのですが、彼とは体操を通して刺激しあえる関係だったし、人間としても好きなところが多いんです。二人揃って日本体育大学に進学を決めたのも、そういった気持ちが大きかったからかも知れません。

日本体育大学からコナミへ、そしてオリンピックへ

個人より団体が緊張したオリンピック

山室 光史選手写真
 大学は、日本体育大学の厳しさが僕には必要じゃないかなと思って進学を決めました。大学では航平はチームメイトで、ナショナルチームにも一緒に選ばれて、合宿に参加しました。日本代表ということに特に緊張はしませんでしたが、周りには上手い選手ばかりなので試合の時のような高揚感は感じていました。そして初めて世界選手権に出場したのは2010年、大学4年生の時でした。初めて演技する世界の大舞台でしたが、緊張というよりも、反対にもう少し集中力が必要だったのかなという結果に終わってしまいました。まだ経験も少なかったので、いい意味での緊張と集中を上手にコントロールすることが出来なかったんだと思います。
 卒業後はコナミスポーツ&ライフに入社し、二度目の世界選手権に出場しました。この時は前年の経験を生かし、団体で銀メダル、個人総合とつり輪で銅メダルをとることができました。そして翌年、小さい頃からの夢だったオリンピックに、ついに出場することになりました。他の試合の時のように、落ち着いてやろうとは考えていたのですが、やはりオリンピックには特別な興奮と緊張のようなものがありますね。小学生ぶりくらいに自分の心臓の音が聞こえて来るようでした(笑)。その中でも個人より団体の方が、『チームのみんなの為にも、自分のやることをちゃんとしなければいけない』という思いが強く、個人戦より緊張していました。その分、上手くいったときの楽しさや喜びも増して、ロンドンでの団体総合銀メダルは嬉しかったですね。
 次は2年後のリオ、そして6年後の東京オリンピックまで選手として出場したいですね。

山室 光史選手からのワンポイントアドバイス

ひとつの動きを丁寧に覚え、積み重ねていく

山室 光史選手写真
 体操は、普段の練習は厳しくて辛いことの方が多いけど、試合でこれまでの練習の成果を発揮できたときの興奮は、鳥肌が立つようです。この面白さは、スポーツをしていないと味わえない醍醐味だと思います。そのためには、毎日の練習の積み重ねしかありません。
学生時代の練習内容も、ほとんどが基礎練習でした。
(1)柔軟運動・・・まずは柔軟運動で身体や関節を温めて、柔らかくすることで動きやすい状態にします。これは準備運動であり、一番効果的な怪我予防にもなります。怪我で練習を休むと、せっかく身についた筋肉も落ちてしまうので気をつけていました。また、軽く走ることも練習前には欠かさずやっていました。
(2) 腹筋・背筋・・・体操に必要な筋肉を鍛えるためには大事なトレーニングです。プラスで重りを持ってウエイトトレーニングもしっかりとやって、筋肉・身体作りをします。
(3)種目ごとの練習・・・演技全体の流れを何本もやっていました。この時、どの種目でも同じですが、技のひとつひとつを雑にしないこと。ひとつずつの動きを丁寧に体で覚えて積み重ねていくことが大事です。

 体操の練習は、ほとんどが地味な基本練習で、個人で黙々とやっているといった感じです。なので僕は、練習の中でも楽しみを見つけるようにしていました。自分自身の演技の完成形をイメージして、常にそこに近づけることを意識しながら練習していました。でも初心者の方は身体作りを一番に考えて練習してください。怪我をしないことが上達するには不可欠です。

山室 光史選手からみんなへメッセージ

努力が光るときは、きっと来る

山室 光史選手写真
 小学生で体操がしたいと思ってから今まで、地味で辛い練習を続けてこられたのは、その努力が光るときがきっと来ると信じているからです。そして何より、体操が好きだから続けていきたいと思っています。目標は次の2016年のリオデジャネイロオリンピック。そのためにも毎年、日本代表であり続けること。地道に練習を積んで世界の選手達と互角に戦えるものを作っていかなければと考えています。まずは今年、中国で開かれる世界選手権、そしてもっと先には2020年の東京オリンピックも目標に入っています。
 好きで打ち込める何かを持っていることは、自分を磨き、成長するための一番の方法ではないでしょうか。みなさんも好きなこと、楽しいことに打ち込んでみてください。きっと普段では味わえない感動が待っていると思いますよ。

※プロフィール等は2014年2月時点のものです。

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一