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5.保護者の不安、ストレス
『子どもの褒める褒めないについて:8歳』
8歳の娘がいます。小学校に入ったときから家の手伝いをさせていていますが、私が手伝いをした娘を褒めない事に主人が意見してきました。私もそうでしたし、小さい頃から家の手伝いをさせるのは当たり前だと思っています。共働きですので、子どもにできるのなら手伝わせればいいと思っています。なので自分の使った食器を下げる、布団をたたむ、新聞を取ってくるなどは当たり前のこととして考え、特段褒めることではないというように思っています。主人は「どうしてきちんとお手伝いしているのに褒めないのか」といつも言ってきます。「声をかけるだけでも本人の気持ちは違うし、やる気も出る」と主人は言うのですが、当たり前のことを褒めても意味があるのかがわかりません。歯磨きをした、手を洗ったなど当たり前なことをしても、ある程度大きくなれば褒めないと思うのですが。
9才まで 小学校低学年/保護者の不安、ストレス
私達が人を誉めたくなるときはどういう時か、年齢に関係なく考えてみましょう。
よくあるパターンとして、自分にはなかなかできないことを、他人が普通にやってのける光景を目にしたときはどうでしょう。ボランティアであるとか、日頃の努力の積み重ねであるとか、しかもおごることなく前向きにやっている姿を見たときには、思わず「あなたって偉いわね」と言葉が出たりするものです。こちらが真剣に感心していても、そういう人に限って「そうかなぁ、別に大したことをやっている訳ではないんだけど」などと返事が返ってきたりもします。それとは逆に、相手の立場に回って誉める場合です。昨日できなかったことが、今日は頑張ったことによってクリアーされた時です。この賞賛は相手に対する深い思いやりがないと、内から湧いては出てきません。子育てには必要不可欠な心の応援です。
今度はこの二つのパターンを、受ける側に回って考えてみましょう。たとえば私達主婦が、普段から気になりながら先送りにしていた排水パイプ掃除を頑張って綺麗にしたとしましょう。素直に湧き出る心の動きとしては、「頑張ってやって良かった。気持ちがよくなった」「私って偉い」「どう?見て、綺麗になったでしょ」などではないでしょうか。自分の中ですでに評価の対象になっている場合がありますね。そこで家族に「気持ちよくなったね。ありがとう」と誉められると、「よし頑張ってもっと綺麗にしよう」と前向きな心の動きが出てきます。また「主婦なのだから当たり前」と自身が受けとめてお掃除することもあります。不意に人から誉められた一瞬は、「えっ?別に特別なことをやっているわけではないわよ」などと冷静に言葉を返すでしょう。しかし後になって、「そうなんだぁ。あの人にはなかなかできないことを、私は毎日やっているのね」と、決して悪い気持ちはしません。無意識にやっていたことだけに、むしろ人格そのものを認められたような真の自信を覚えることもあるでしょう。そのことで傲慢になることは、おそらく無いはずです。
以上に書いたいずれもが、人との関わりの中で私達を助け応援してくれるエネルギーです。「いつも協力してくれてありがとう」「あなたのお陰で」「感謝してるわよ」の確認は、人の心を豊かにします。また、それを受けたお子さんの方も、人に対して「当たり前」だけではなく、「当たり前な事への感謝」の心を育むことにもなるでしょう。家族間がお互いに協力しながら生活する行為と自分のためだけにする歯磨きとは、次元が違います。毎回誉める必要はありませんが、何かの機会に「感謝」を確認し合うのはいいものではないでしょうか。
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