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9才まで 小学校低学年  2.生活習慣、しつけ
Q 『お手伝いとお小遣いについて:7歳』
 小1の男の子がいます。小学校に上がったので、一つお手伝いした毎に10円といって、お小遣い代わりにあげていました。新聞を取ってきたり、洗濯物を取り込むのを手伝ったりしてもらっていました。息子も楽しんでやっていたのですが、たまたま実母にそのことを話すと「お金で釣っているようにならない?やめた方がいいんじゃない」といわれ、お金で釣っているというのが気になってやめました。すると今度はお手伝いを一切してくれなくなって「小遣いくれないとやらない!」と逆手に取られてしまいました。息子にはお手伝いのお小遣いはやめてお金は必要なときにあげるからと、やめるときに説明したのですが納得していませんでした。お小遣いが欲しい理由は、貯金箱にお金が貯まっていくのが楽しいからという理由だったので、無駄遣いもないだろうし再開しても…とも思ってしまいます。お金で釣っているお手伝いでもお手伝いのきっかけになるならいいのか、無駄遣いしないというきちんとした理由があるならいいのか、子どもに再開する理由を説明するときに何が正しいのかわからなくなってしまいました。子どもにとって、何が一番良いのでしょうか。
A イラスト「しつけに迷ったときは目的を整理してみましょう」
 ご質問の件に関しては、二つの課題が含まれています。一つはお手伝いをさせること、もう一つは金銭感覚の学習です。これらを一緒に考えてしまったために、答えがどこかに行ってしまったのでしょう。二つを切り離して考えてみましょう。

「お手伝いのしつけ」
 お手伝いは、家族の一員として当然やるべき行動です。家庭生活を通して得られる社会性や心遣いなど、人格形成に必要な学びの機会でもあります。それに対して報酬を与えることは、やる気や達成の喜びなども得られますので時には効果的です。しかし今回の様に、「報酬が無いならやらない」と子どもが一旦割り切ってしまったら、親はもうそれに応じてはいけません。ここで子どもの要求を呑んでしまうと、この先も交換条件を出してくるようになります。たとえば「隣の小さな子と仲良くしてあげるから、夕食にピーマンは付けないで」や「お勉強をするから、ゲームを買って」など努力の目的が自分のためではなく、まるでお母さんのために「やってあげている」というような解釈になってしまいがちです。
 一度、お手伝いについて親子で話し合ってみましょう。お父さんはお父さんのポジションで、お母さんはお母さんのポジションで、家族がそれぞれに協力し合いながら生活を営んでいること、また子どもにも役割があることも話し、「○○君はれっきとした家族の一人なのよ」と存在の自覚をもたせましょう。その上で、自分に協力できることを考えさせましょう。どんな簡単なことでもOKです。自分で決めて自分の意思で続けることが大事ですから、なるべく大人からの指示命令が無くてもできる作業を選ぶといいでしょう。

「金銭感覚のしつけ」
 おそらくお子さんは貯まっていく楽しみと同時に、おねだりしてもらうお金ではなく、正当性をもって得られるお金としても、お手伝いの報酬には魅力があったのでしょう。お小遣いの与え方には、それぞれの考え方がありますが、ポイントは金銭感覚をどう学習して行くかです。やり方の一つとして、たとえば「必要な時にもらう」ばかりでは、自分で余分なお金を貯めていって管理するということが身に付きません。きちんと決まった一定額を与えてみるのもいい勉強になります。一週間単位から始めて、三年生ぐらいには月ごとで渡してあげるのもいいでしょう。時には無駄遣いをして、反省もしながら、計画性や欲求のコントロールを身が付いていきます。お金と上手に付き合う方法を学習させてあげて下さい。
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