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5.保護者の不安、ストレス
『将来なりたいものが親の希望でいいのか:14歳』
今、中2の息子がいます。息子は親思いで素直な子です。これから将来なりたいものを決めて、それに向かって学校選びや受験を考える時期とは思いますが、今まで息子に父親として希望を言い過ぎたことで、息子が頑なになってしまい悩んでいます。
自分が蒔いた種なのですが、子に「偉くなってくれ、たくさん稼げと将来は医者だ、弁護士だと」いっていた時期があります。もちろん、本気半分冗談半分の気持ちでもありました。それを息子はずっと真面目に受け止めていたようで、先日の進路相談でも「偉い人になる」「お金を稼がないといけない」など言っていたそうです。例え、息子自身もそう思っていたにしろ、息子の本来持っていた希望を聞かずして、親の言うことを受け止めていたことに大変申し訳なく思いました。
その親の言葉に応えようと自分を偽っていなければいいと思うのですが、今さらなんと話していいのか考えてしまいます。自分のなりたいものを見つけろといった漠然なことを子どもに話すだけでいいものなのかと思います。
13才から 中学校以降/保護者の不安、ストレス
まずは、環境を活かすことを考えましょう。人間は環境に影響されながら生きています。まして子どもが親の影響を受けてしまうのは、ある程度仕方の無いことです。注意しなければならないことは、期待をかけすぎないことです。子どもは親の期待に応えることで、愛を得ようとします。そんな危険を避けるには、普段からお互いが、個性を認め合えるような対話を心がけられると良いと思います。目的を掘り下げてみましょう。このケースで「偉くなる」「稼ぐ」「医者・弁護士」という言葉がすでに出ています。これからはその中身について親子で対話されることをお勧めします。14歳という年齢的にも、ちょうど良い時期です。
たとえば「偉くなる」とはどういうことか。どういった人を偉いと捉えているか、家族それぞれがイメージする実在の人物をあげてみましょう。意見を出し合ってみれば、三者三様の「偉い人像」が出てきます。お金を稼いでどんな暮らしをしたいか、幸せとは何か、どんな時に幸せと感じるかなど考えてみましょう。漠然と「稼げる職種が良い」と捉えさせてしまうと、「収入高」イコール「幸せ感」に直結させてしまう危険性が出てきます。また、世の中には様々な医者や弁護士の方がいます。重要な研究開発をした医者や、救済の為に立ち上がった弁護士など、メディアで多く取り上げられています。親子でそういう番組を見たり感想を言い合ったり、お子さんに議題をなげかけて見るのもいいですね。それは「理念がなければ医者になってはダメ」ということではありません。お子さん自身が自分を偽ることなく、本当に納得して将来の職業を選んでもらうための、自己との対話を促す親子の対話です。
思春期に入り多感になってくると、視野も広がり世の中の様々な物が目に飛び込んできます。本当の自分を表現しようとするのは、むしろこれからです。医者や弁護士を一つの選択肢に入れながら、お子さんが感心を示す方向性を見逃さず、しっかり受けとめ、そこからの対話を発展させていかれるといいでしょう。その上で、本人がお医者や弁護士を選択してくれるなら、それはそれで嬉しいことです。将来が楽しみです。
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