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【交換留学】 | |||
国立台湾大学(台湾) | |||
National Taiwan University | |||
竹内 颯一朗 さん | |||
日本の大学名 | 関西学院大学 | 日本の在籍学部 | 法学部4年生(取材時) |
留学開始時期 | 2015年2月(2年生の2月) | 留学期間 | 11ヶ月間 |
学校の種類 | 正規大学 |
- 留学に参加した目的
- 「中国語を修得したい」ということが留学の一番の目的でした。また、日本以外の国に身を置き、現地に溶け込むことで、その国に対する新しい発見や、その国の人から見た日本の評価を知ることも目的の一つでした。
- 留学したいと思ったきっかけ・時期
- 中国語を修得したいと思ったのは、尖閣諸島の反日デモが起こった時に、何故皆反対するのか、反対する方と実際話してみたい、と思ったことがきっかけです。もう一つは、将来警官になりたいという目標があります。警官になった時に、活躍できる武器を持っておきたい。その武器は何かと考えた時に、訪日外国人が増えている昨今、中国人や台湾人が犯罪に巻き込まれることも増えています。そうした方々を助けたいと思ったことも理由として上げられます。後は、中華料理が好きということもきっかけの一つでした。
- 留学先の学校を選んだ理由
- 交換留学で中国語を学べる国は、中国と台湾でした。中国には大学2年生の8月に1ヶ月の短期留学で訪れていたので、行ったことがない台湾に決めました。「国立台湾大学」は台湾で一番の大学で、留学生もトップクラスの学生が集まり学んでいます。そういう環境で刺激を受けたいと思ったことが、決め手となりました。
- 留学前に準備しておいたこと
- 大学1年、2年で、教科書に載っている中国語を全てマスターしました。
- 留学先大学の特徴
- 勉強する環境が整っています。留学生用の中国語授業も用意されていました。留学生は、アジアの方が多いと思っていましたが、意外にも欧米人(ドイツ人、フランス人、アメリカ人など)が過半数を占めていました。学生は学ぶことに対して真剣でした。また、外国人を見ると積極的に話しかけてくる人が多かったです。
- キャンパスの雰囲気
- キャンパスは非常に広く、皆自由に過ごしていました。教室移動には自転車が必須でした。大学自体が観光地にもなっているので、学生だけでなく、家族連れなど色々な方が遊びに来ていました。
- 履修した授業について
- 一般教養で取っていた授業は、中国語(4単位、文法・応用)、体育(4単位、野球とフットサル)、探索台湾(2単位、留学生のみの授業で英語のレポートとプレゼンテーション有)、職業倫理(3単位、働く上で大事なことを学ぶ、ディスカッション有)等、1年間で7つの授業を受講しました。留学したてで慣れていない春学期は、一般学生に混じる授業は減らしました。体育の授業は身体でコミュニケーションが取れるので、お勧めでした。
- 1日の流れ
- 08:00〜10:00 中国語の授業
10:00〜12:00 図書館で復習
12:00〜13:00 ランチ
13:00〜15:00 授業
15:00〜 予習復習、河原でランニング、スポーツジム、ビリヤード、卓球等 - 単位について
- 1年間で15単位(現地での単位。日本ではその約1.5倍に加算した数を認定)を取得しました。
- 留学で得たこと
- 「一生の友達」と「生きて行く力」を得たと思います。友達については、今でも連絡を取り合っており、日本に遊びに来た時には、日本を案内したり、一緒に遊びたいと思います。また友達を得た事で、外(台湾)から見た日本の評価を知ることができました。1つの物事に対する見方が増え、自分の中に色々な物差しが増えたと思います。
生きて行く力については、ビザの取得から生活のあらゆることまで、異国で自分一人でしなければいけないという環境に身をおき、そういう力がついたと思います。 - 語学力はどれくらい上がったか
- 生活に支障がないくらいの語学力が身に付きました。中国語の通訳のバイトもしたくらい、語学力には自信が付いたと思います。中国語検定は3級から2級にアップしました。
- 一番苦労したこと、それをどう乗り越えたか
- 最初は意思疎通ができずに、精神的なダメージがありました。周りに気を遣ってもらうことが悔しかったです。これは、「当たって砕けろ」の精神で乗り越えました。状況から逃げずに、むしろ自分からコミュニケーションの場に積極的に入っていきました。留学でかいた恥はいくらでも打ち消すことができると考えていました。そうしているうちに、耳も慣れて来て、中国語でジョークも言えるようになりました。
- 休日の過ごし方
- 週末はお酒を飲みに行ったり、クラブに行きました。また、寮の学生たちと一緒にご飯を作って食べることもありました。日本から、たこ焼き器を持って行ったので、たこ焼きをみんなに振る舞い「美味しい、美味しい」と食べてもらいました。
- 寮・ホームステイ先の雰囲気
- 寮は、14階建てのマンションのような建物で、スポーツジムも完備されており、非常に生活しやすい環境でした。欧米人が多く、他にも中国人、台湾人、日本人など様々な国の学生と生活を共にしました。欧米人には、中国系の方もいました。休みの日には、皆でご飯を作るなど楽しい時間を過ごせました。
- 学校の授業以外の課外活動
- 学部内の野球部に入っていました。
- 留学先の町について
- 治安は、日本より安全だと感じるくらいでした。しかし交通事故は非常に多く、危険を感じることもありました。
- カルチャーショックを受けたこと/ホームシックになったか
- バイクの多さに驚きました。田舎では3人乗り、4人乗りも見かけることもありました。もう一つ驚いたことが、テレビで政治や国際番組が全く放送されていないことでした。一方で、若者の政治に対する意識が非常に高いことにも驚きました。政治や総理のこと、安保法案、集団的自衛権などについて、どう思うか意見を求められることもありました。
- 留学に行くか迷っているなら、絶対に行くことをお勧めします。留学には新しい出会いしかありません。自分の考えの幅も広がりますし、例えばニュース一つにしても、色々な見方、考え方があることを知り、自分の物差しが増えると思います。また、欧米人の友達を作りたいと考えるのであれば、アジアへの留学もお勧めします。アジアのことを勉強している欧米人は、日本にも興味があり、日本人にも積極的に話しかけてくるので、欧米人とは友達になりやすい環境だと思います。