角田 信朗さん
格闘家;K-1ファイター
角田 信朗さん
格闘家;K-1ファイターPROFILE
1961年4月11日生まれ。大阪府堺市出身。中学時代、学校では柔道部に所属するが、映画や漫画の影響を受け空手に強い興味を持ち、独学で練習を始める。そして高校2年生の時、念願叶って極真会館芦原道場に入門、空手一筋の時代が始まる。関西外国語大学1年生で黒帯を取得、2年生のときオープントーナメント西日本空手道選手権大会でメジャー大会デビュー。その後、ノックダウンオープントーナメント全日本空手道選手権大会をはじめオープントーナメント全日本ウエイト制空手道選手権大会など、数々の大会に連続出場し好成績を収める。そして92年には総合格闘技団体リングスに、93年にはK-1にも参戦し、ファイターとして活躍する。現役引退後は正道会館最高師範、K-1競技統括プロデューサーなどの激務をこなしつつ、テレビや雑誌をはじめ講演活動、執筆活動などを精力的にこなし格闘技の市民権獲得に務める。また05年には2度目の復帰を果たしている。角田さんの学生時代は・・・
ヒーローへの憧れが、いつしか自分の目標に
その2年後、今度は漫画雑誌で「空手バカ一代」が連載されたんです。また、はまりましたね(笑)。何たって登場人物は実在する人たちだし、映画「地上最強のカラテ」ではそんなヒーローたちが熊と戦ったりするんですよ。その強さに魅せられて「僕も強い武術家になりたい!」と真剣に憧れました。でも当時は学校に空手部はないし、近くに空手道場もなかったから、学校から帰ったら「空手バカ一代」をテキストに、近所の人に笑われながら一人で練習してましたよ(笑)。
そして高校2年の時、僕の住んでいた奈良に極真会館芦原道場ができ念願の入門を果たしたんです。中学時代から憧れ続けた空手の世界に入門するわけですから、まさに天にも昇る気持ちですよ。
好きでいられることが、大きなエネルギーに
人間力、人間道の素晴らしさを次の世代に伝えたい
その手段の一つが道場を創り、発信の拠点を持つこと。僕が空手を通して学んだ肉体の強さ、人を理解し思いやる優しさ、倒れても立ち向かう精神力。そんな「人間道」を次世代の子どもたちにも身につけてほしい。それは、生きるために一番大事な「人間力」を育てることにもつながるはずです。
角田さんからのワンポイントアドバイス
何事も継続が力となる
【空手や柔道の基本練習】
蹴りや、突き、受け身など。
【ウエイトトレーニング】
当時はジムなんかなかったので、ただバーベルを使って筋肉強化に必死でした。
【走る】
すべてのスポーツの基本になるとは思います。効果としては心拍機能を上げる、脚力を鍛えるなどもちろんですが、走ることによって代謝が上がり体の反応が敏感になると思います。神経も筋肉も含めてレスポンスが早くなるということは、トレーニングの効果も違ってきます。特に格闘技には技をかけたりかけられたり、体同士がぶつかり合う激しさがあります。そんな激しさにも対応できる体を作る大事な要素になると思います。僕の場合は、毎日、道場から帰ったらこの3つの練習を欠かせませんでした。そして、なにより続けることが大事です。体や筋肉は短時間で創るものではなく、こつこつと時間をかけて創り、そして鍛え磨き上げていくからこそ確かな力を持つことができるのです。
※この記事は2005年10月に取材したものです。プロフィール等は取材時点のものですので、ご了承ください。
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2021年10月 清水 希容選手(空手家)
社会の中で生きていく、人間力を身につけてほしい
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