【特集】為末大選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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為末 大選手 プロフィール

為末 大選手

陸上競技選手 ハードル競技
2001年・2005年世界選手権 銅メダリスト

PROFILE

1978年5月3日生まれ。広島県出身。“侍ハードラー”の異名を持つ日本記録保持者。2001年エドモントン世界選手権において、男子400mハードルで日本人初の銅メダルを獲得する。2003年に大阪ガスを退社し、より厳しい環境を求め「プロ陸上選手」となる。2005年世界選手権で再び銅メダルを獲得し、世界大会のトラック種目では日本人初となる2つのメダル獲得となった。3大会連続オリンピックに出場し、現在は4大会目となる2012年ロンドンオリンピックを目指している。競技外でも、2007年東京の丸の内で「東京ストリート陸上」をプロデュースするなど、“陸上宣伝部長”として競技のPR、普及にも精力的に取り組んでいる。2011年東日本大震災の際は、自身の公式サイトを通じて「TEAM JAPAN」を立ち上げ、競技の枠を超えた多くの参加者から約3,000万円以上の義援金を集めるなど、幅広く活動している。

為末 大選手の学生時代は・・・

結果が出ない時もプロセス自体を楽しめた

為末 大選手写真
 僕が小学3年生の頃、姉が通っていた地元の陸上クラブに付いていったことがきっかけです。たまたま足が速かったので、これは面白いと思い、陸上部に入りました。小学校5年生の時に膝の剥離骨折をして1年半位走れない時期があったのですが、逆に「もの凄く走りたい」っていう強い欲求が生まれてきたのは記憶に残っています。元々短距離をやっていて中学3年の時に全国チャンピオンになった時は、僕にとって初めての全国1位だったので凄く嬉しかったです。高校1~2年の頃も怪我で棒に振っていたのですが、高校3年生のインターハイで優勝できた時は嬉しかったです。それでもだんだん他の選手に追いつかれるようになってしまいましたね。要は100mはポテンシャルが高いところで、陸上の中でも天才が集まっているところなんです。そこで上位を競うのはなかなか難しいというのを感じていた頃、海外の試合に出た時にハードルのレースをたまたま見て、直感的に「この種目だったら他の選手よりもっと工夫したり色々考えることによって身体能力の差を埋められるんじゃないか」と思ったことからハードルに転向しました。それが18歳位の時です。ただハードルは複雑で本当に才能があっても巧く跳べないと結局ゴールの時に負けちゃってる事がよくあるんです。
学生時代に陸上を続けてこれた理由を強いて言うなら、結果を見たいから頑張ろうという思いと、それと同じくらい結果に挑む過程自体が楽しいという思いも強かったです。だから結果が出ない時もプロセス自体を楽しめたところがあったので、苦しい時に踏ん張れる原動力になったのかなと思います。もし結果だけを見ていたら、長いスランプ時代もあったのでその時に陸上を辞めてたかもしれないですね。

より厳しい環境を求め「プロ陸上選手」へ

日本人初のトラック種目での2つのメダル獲得

為末 大選手写真
 プロになった年に父親を亡くしているんですが、人間の人生はいつか終わるということを強烈に意識しました。人間はいつか死ぬし、いつ死ぬか判らない。だったらいつ死んでもいい様に日々を悔いなく生きたいと思い「いつかはなりたい」が「今やるしかない」に動きました。また、海外の選手の殆どはプロとして活動していて、そういう選手たちにゴール前で競り負けるというのが結構あり、自分をもっと追い込んだ所に身を置きたい、必死で頑張れる様にしたいと考えるようになりました。この2つの思いがプロになるきっかけでした。1度目のメダルの時は、直前の試合でも成績が良かったので、これはメダルを獲れるんじゃないかという期待感を持って大会入りしました。予選・準決勝・決勝と期待が現実となってメダルを獲れたので、本当に嬉しかったです。2度目は凄い豪雨と強風でウォーミングアップも通路みたいな所でやらなきゃならなくって 「決勝をやる、やらない」「何分遅れる」という情報が錯綜していた状況下でのレースで、若い選手が多く、みんな動揺していたんです。なんとかそこで自分の作戦を考え、勝ちにいったレースでしたので、2回目のレースの方が自分でメダルを獲った実感は強いですね。
北京五輪後には正直、今後良い成績は見込めないだろうというのを客観的に判断していました。無い訳ではないですが、かなりチャンスは低くなるだろうと。それでも現役を続ける意味があるのかとも考えたのですが、思いきり力を出し尽くして走ってみたい気持ちが強く「現役を続けよう」という結論に至りました。

為末 大選手からのワンポイントアドバイス

自分の身体と対話しながらの練習、リズムを意識する

為末 大選手写真
 “人間の身体が限界までいくとどんな事が出来るか”を一番解りやすく観れるのが陸上競技の魅力かなと思います。ハードルは障害物なので、ただ足が速くても勝てませんし、ハードルが上手なだけでも勝てないですね。スピードがあり且つハードルが巧く乗り越えられて全体のレース戦略みたいなものがちゃんと組めているかというのが大きいです。

(1) 自分の身体に敏感になって対話をして欲しいと思います。身体の反応を感じ取って、次はこれをやればいいっていうのを、観察しながら出来るかどうかが陸上競技には凄く大事です。

(2) 上達する為の練習方法は、当然いっぱい跳ぶ事が一番ですが、ハードルってリズムの競技なので普通に走っていくよりも、リズムを意識する練習はとても効果的ではないかと思います。

(3) 自分に似た人を見つけるのはとても重要です。みんな最初は、ウサイン・ボルトみたいになりたいって思ったりもしますが、自分の身体に似つかわしくなかったら真似をするだけ損をする事もあるんです。まず自分が真似をしたり、取り入れてもいい相手なのか?身長・体重は似ているのか?動きは似ているのか?まず自分に似たモデルを見つけて、それを盗むというのが陸上のみならずスポーツ全体で重要な事だと思います。

為末 大選手からみんなへメッセージ

夢を叶える為の過程も楽しんで欲しい

為末 大選手写真
 「プロフェッショナルって結局なんなんだ」というのはなかなか一般に知られていないと思います。これはもちろん人によって違うと思いますが、僕はその仕事に責任を持つことなんじゃないかと考えています。私の場合、一人でやらなきゃいけない事もとても多くなりました。ですから、もしプロになるとか、何かの職人になる、特殊技能を使うような職業に就く事を思っているのであれば、一人で自分と向き合う時間がとても重要になります。そういう時間を少しでも持って“自分の事を見つめる”ということを大事にして欲しいです。夢に向かっている人って輝いてると思うんですね。僕はそれが、夢がくれる一番の報酬だと感じていますので、何かを叶えようと頑張っている道中自体も楽しんで欲しいです。試合だけが特別なわけではなく慣れてしまっている日々も同じくらい特別なものですので、『毎日を輝かせて生きる』ことと『夢を叶える為の過程も楽しむ』ということを意識して欲しいと思います。

※プロフィール等は2011年9月時点のものです。

右代 啓祐選手
右代 啓祐選手(陸上選手(十種競技))
スポーツを通じて、自分を磨いてほしい
荒井 広宙選手

2022年5月

長野県中野実業高等学校 出身 福井工業大学 出身
荒井 広宙選手(陸上選手(競歩))
今しかない時間と、出会いを大切にしてほしい
福士 加代子さん
福士 加代子さん(元陸上競技選手(長距離・マラソン))
自分の声に耳を傾けながら、自由に柔軟に歩んでいこう
多田 修平選手
多田 修平選手(陸上選手)
夢を叶える「階段」をしっかりと築き、進んでいこう
飯塚 翔太選手
飯塚 翔太選手(陸上選手)
更に大きな目標に向かって、挑戦し続けてほしい
上原 美幸選手
上原 美幸選手(陸上選手(長距離・マラソン))
今だからこそできることにチャレンジしてみてください
ディーン元気選手
ディーン元気選手(陸上選手(やり投げ))
自分には何が大事なのか、妥協せず、模索して見つけたい
新井 涼平選手
新井 涼平選手(陸上選手(やり投げ))
今だからできることを、思いきり楽しんでほしい
藤光 謙司選手
藤光 謙司選手(陸上選手)
積極的に挑戦した経験は、決して無駄にはならない!!
山縣 亮太選手
山縣 亮太選手(陸上選手)
失敗を恐れずに、自分の夢を楽しんでほしい
井村 久美子選手
井村 久美子選手(プロ陸上選手 北京オリンピック日本代表(走幅跳))
どうやって壁を乗り越えるか、そのプロセスが力に
金丸 祐三選手
金丸 祐三選手(陸上選手 北京オリンピック日本代表(男子400m))
楽しみながら頑張れる、そんな自然体の努力がいい
高平 慎士選手
高平 慎士選手(陸上選手 北京オリンピック銅メダリスト)
みんなに感謝する気持ちを持ってほしい
朝原 宣治選手
朝原 宣治選手(陸上選手)
挑戦する、経験することが大事
伊東 浩司さん
伊東 浩司さん(元陸上選手)
向上心、チャレンジ精神が自分を強くする
高野 進さん

2006年6月

高野 進さん(元陸上400m選手 日本記録保持者)
自分には選択肢はない、という気持ちでエネルギーを注いできた

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一