ファッション工科基礎科 アパレル技術科
アパレルで求められる高度なパターンメーキング技術を学ぶ。
アパレル技術科の特長
- 学科・コースについて
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(1)最先端のマシンを駆使しながら、商品を生産するためのプロセスが学べる!
(2)デザイナーのアイデアを形にする感性と技術を極め、基本から応用まで、ニーズに合ったパターンをつくれるように!
(3)アパレル企業からの高いニーズは、そのまま高い就職率に。
パタンナーや生産管理職、縫製など生産に携わるプロへ!
(ファッション工科基礎科を含めて3ヵ年。3年次にバーチャルファッションコースを選択可能)
<バーチャルファッションコース>
(1)3Dモデリストに必要な最新デジタルスキルを学んで求められる人材に
(2)リアルな服づくりの知見が3Dの技術も向上。
独自のカリキュラムが、両方の完成度を高める
(3)身につけた3Dスキルで、ファッション分野はもちろん、多方面で活躍できるクリエーターへの将来も視野にもっと見る
- 学べる内容
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【1年次】
2年次以降の進級に向けて、ファッションの基礎を学びます。平面作図によるパターン制作を中心に、人体構造・デザイン発想・作図法・縫製技術などを学ぶ服装造形、衣服の歴史を学ぶ西洋服装史、デザイン力を育成するデザイン画、素材の重要性を学ぶ素材論、ファッションビジネスの概要を学ぶファッションビジネス概論、人体と衣服の関係を理解する服装解剖学など、基礎的な知識や技術を幅広く習得。また、進路を考える動機づけとして、ファッション業界の第一線で活躍されている方々による特別講義も。さらに、1年次よりキャリア教育を導入し、社会的、職業的自立に向けて人間力を育む教育を行います。
【2年次】
平面と立体の両方からパターンメーキング力を養います。1年次での総合的な知識と技術を発展させ、工業パターンへの展開、的確なグレーディング、素材や仕様を考慮した縫製テクニックなどを身につけます。同時に、サンプルメーキングと量産技術実習を行い、既製服生産の体系と実務を体験。生産合理性や品質確保などの諸要素についても学びます。さらに、商品企画から生産に至る流れをさまざまな視点から認識する科目も履修します。
【3年次】
素材やデザインディテールに対応しながら、モデリングと工業パターンメーキング能力を高めます。量産体制での生産技術実習を通して、既製服としての品質や合理性を意識したパターン修正、縫製方法や手順なども追求。さらに、縫製研究、企画・デザイン研究、工場生産研究の選択授業で、パターンメーカーとしてのレベル向上と仕事の幅を広げます。パターンメーキング技術検定試験には毎年多くの学生が合格しており、就職を有利にしています。
■PICK UP 授業
□パターンメーキング論・演習I・II
平面裁断から工業用ボディによる立体裁断、パターンメーキングまでを理論的に学びます。量産されるアパレル商品を意識した工業用パターンメーキングの理解、グレーディング、縫製仕様、縫製法について習得します。
□CADパターンメーキングI・II
アパレルCADを利用したパターンメーキングの手法と展開方法を学び、工業設計の流れを理解します。量産技術実習科目と併せて、アパレル全体の生産システムについて学んでいきます。
□量産技術実習I・II
サンプルメーキングから、裁断工程、縫製、検品までの流れを、生産機器を使用しながらグループごとの分業で実習。アパレル産業の生産プロセスに基づき、製品の量産に必要な組織活動について学習します。
<バーチャルファッションコース>
1、2年次で学んできた洋服全般の基礎知識を軸に、アパレルのDX(デジタルトランスフォーメーション)化に対応できるスキルを習得。アパレル業界で使用されている3Dソフトや周辺機器を用いた3Dモデリングの授業では服を3Dデータでフォトリアルに表現する方法を学ぶと同時に、3Dでしか表現することができないクリエーションツールとしての活用方法を実習を通して学びます。また、実際に服をつくり上げることで、素材の特性を理解し、リアルと3D両方の完成度を高めていきます。最終的には作成したデータをデザイン、プロダクト、ビジネスとさまざまな方法でアウトプットすることができる3Dモデリストを目指します。
■PICK UP 授業
□3Dモデリング
ファッションに特化した3Dソフトを使用してさまざまなアイテムをフォトリアルに再現し、素材の特性を踏まえた適切なテクスチャーの設定方法などを学びます。
□デジタルパーツデザイン
製作物に合わせて複数の3Dソフトを使用していくことで、洋服だけでなく、さまざまなアイテムのモデリングスキルを習得していきます。
□アパレルプロダクト演習
3Dソフトで作成したパターンデータを出力し、実際に組み立てていくことで、シルエットや素材の検証を行っていくとともに、再現性の向上を図ります。もっと見る
- 卒業後の進路
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アパレル企業で求められる高度で専門性の高いパターンメーキングの知識やテクニックの習得から、技術職であるパタンナーとして就職が大半を占めています。また、関連する縫製や生産管理(商品管理)といった職種での活躍もみられます。
■目指せる職種
企画職/ファッションデザイナー/パタンナー/生産管理/3Dモデリスト/縫製職/衣装制作/テーラー/ニッター/アパレル総合職/営業/品質管理/マーチャンダイザー/バイヤー/販売職/VMD/専門学校教員ほか
■2024年3月卒業生実績
技術・生産関連(パターン、生産管理、縫製・手芸ほか):56.4%
企画・デザイン関連(リフォーム・リメイクほか):8.2%
流通関連(営業・総合職ほか):2.7%
販売:3.6%
出版・広告関連(スタイリスト、広告・グラフィック、空間デザインほか):2.7%
その他ファッション関連職種など(教育、衣装関連、フリーランスほか):9.0%
進学:17.4%
<就職先>
アイア/アズノゥアズ/アパレルテクニカルラボラトリー/ALCATROCK/ウィルハーツ/wearwell/エッチアンドエスファッションデザインスタジオ/エムシーアパレル/オールド・ワークス/オンワード樫山/ゴールドウイン/宝塚舞台/トゥモローランド/トリート/バロックジャパンリミテッド/ヤマトドレス/ヨウジヤマモトほかもっと見る
- 取得資格
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■取得可能な検定・資格
フォーマルスペシャリスト検定(日本フォーマル協会)/ファッションビジネス能力検定、ファッション色彩能力検定、パターンメーキング技術検定(日本ファッション教育振興協会)/ファッション3Dモデリスト検定(ファッションデザインエンジニアリング協会)/専修学校准教員認定 専門課程[服飾](職業教育・キャリア教育財団)
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アパレル技術科の概要
- 修業年数 3年
- 昼夜昼
- 募集共学
- 学費139万400円 [2025年度]
※2025年4月入学者対象のものです。
学べる学問
- ・服飾学
- ・デザイン学
目指せる職業
- ・マーチャンダイザー
- ・ファッションデザイナー
- ・バイヤー
- ・縫製技術者
- ・パタンナー
- ・企画職
- ・生産管理
- ・品質管理
- ・服飾デザイナー
- ・テーラー
資格
- ・パターンメーキング技術検定
- ・ファッション販売能力検定
- ・専修学校服飾教員・洋裁教員・和裁教員認定
- ・ファッション色彩能力検定
・フォーマルスペシャリスト検定
・ファッション3Dモデリスト検定