基礎知識から受験対策まで網羅
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| 第2回 大学・短期大学の基礎知識 まずは大学・短期大学のキホンを知ろう! 大学や短期大学には、実にさまざまな学部・学科がある。 また、卒業するには定められた「単位」を修得しなければならず、大学では124単位以上、短期大学では62単位以上が必要だ。こうした大学・短期大学の基本的な知識をしっかり押さえておこう。 |
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| 1.圧倒的に多い「私立」の大学と短期大学 | |||
| 第1回で、全国には大学・短期大学あわせて1,200以上の学校があることを紹介した。では、国公立と私立の内訳はどうなっているのだろう。 平成18年度の学校基本調査によると、大学は国立が87校、公立が89校、私立が568校の計744校。実に大学全体の約76%が私立大学だ。つまり4校に3校は私立なのだ。また、短期大学は国立が8校、公立が40校、私立が421校の計469校。なんと私立短期大学は短期大学全体の約90%を占めている。10校に9校は私立と圧倒的に多い。もちろん、学生数も圧倒的に私立が多く、大学生の約7割、短大生の約9割は私立の学生で占められている。 | |||
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| 2.大学は「学部」、短期大学は「学科」 |
| 大学や短期大学の「学校案内」などの資料を見ると、大学名や短期大学名の後に○○学部とか○○学科という表記があることが多い。これは大学・短期大学で学べる分野を表現するもので、大学は「学部」、短期大学は「学科」(または「科」)で構成されている。 また、学部が1つの大学(これを単科大学という)や学科が1つの短期大学もあるが、複数の学部がある大学、複数の学科がある短期大学が大半を占める。 学部や学科の構成は、次のような分け方が一般的である。 ●大学:学部―学科―専攻 ●短期大学:学科―専攻―コース 現在、大学には約300種類以上の学部、1,500を超える学科(課程等も含む)がある。短期大学では、約250種類以上の学科があり、大学と短期大学で学ぶ内容は異なるが、大きく分類すると下記の「大学・短期大学で学べる学問の系統一覧表」のようにまとめられる。大学や短期大学に入学すると、こうした学部・学科(専攻)に所属して学ぶことになるのだ。 |
| 3. どんなことを学ぶのか |
| 大学や短期大学で学ぶ科目は次の4つに分類される。(1)一般教育科目(2)外国語科目(3)保健体育科目(4)専門科目の4つである。外国語科目(英語やフランス語など)と保健体育科目は、キミたちにも想像がつくだろうから、ここでは一般教育科目と専門科目について紹介しよう。 一般教育科目は教養科目とも言われ、次の3つがある。 (1)【人文科学系】…文学・哲学・歴史学などの授業科目 (2)【社会科学系】…政治学・経済学・社会学などの授業科目 (3)【自然科学系】…数学・物理学・化学などの授業科目 専門科目とは、その言葉どおり、より専門的な内容を中心に学んでいく科目だ。講義が中心だが、演習や実習等の授業もある。専門科目を学ぶようになると、大学生や短期大学生になったという実感が味わえるだろう。 専門科目の中には演習=ゼミナールまたはゼミと呼ばれるものがある。高校にはない、大学や短期大学ならではの授業形態だ。ゼミでは、まず特定のテーマごとに少人数のグループに分かれ、そこで学生それぞれが研究成果について研究発表する。そして教授の指導を含めたディスカッションを行い、その過程で学んでいく。そのため、知識だけでなく、他の学生の意見を知ることもできるし、自分の表現力やコミュニケーション能力も高めていくことができるのだ。 大学や短期大学は、これら一般教育科目や専門科目の中から、自校の教育方針や学部・学科の教育目的に合わせて授業科目を開設する。そして、大学なら4年間(または6年間)、短期大学なら2年間(または3年間)に配分するのだ。これをカリキュラムと言い、各大学や短期大学は、原則として自校のカリキュラムを自由に編成することができる。そこで現在では、1年次から専門科目を学び始めるなど、それぞれの大学や短期大学が自校の教育方針などを反映させたカリキュラムを作り、“個性”をアピールするようになってきたのだ。 |
| 4. 大学や短期大学の卒業に必要な単位数は? | |||
| 大学や短期大学を卒業するためには、国が定める次の条件をクリアしなければならない。 (1)【大学の修業年限と単位数】 大学を卒業するためには「大学に4年以上在学し、124単位以上修得すること」と定められている。つまり、大学で学ぶ期間(修業年限)は原則として4年間で、その間にそれぞれの大学で編成されたカリキュラムに沿って124単位以上を修得すれば卒業できるということになる。 ただし、医学部・歯学部・獣医学部(学科)・薬剤師養成のための薬学部(学科)の修業年限は6年間となっており、医・歯学部は188単位以上、獣医学部(学科)は182単位以上、薬学部(学科)は186単位以上修得しなければならない。 (2)【短期大学の修業年限と単位数】 短期大学を卒業するためには「短期大学に2年以上在学し、62単位以上修得すること」と定められている。短期大学で学ぶ期間(修業年限)は原則として2年間で、その間に編成されたカリキュラムに沿って62単位以上を修得すれば卒業できる。 ただし、看護学科・衛生技術学科・診療放射線学科・歯科衛生学科・理学療法学科といった医療系学科などで修業年限が3年間の場合、卒業には93単位以上が必要だ。 | |||
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| 5. 自由度の高い授業形態を採用する傾向 |
| 大学・短期大学は授業が昼間行われる昼間部(一部)と、夕方から授業が始まる夜間部(二部)の2つに大別されるが、最近では、昼間と夜間の授業を柔軟にくみあわせてカリキュラムが選択できるフレックス制を採用するところが増えてきている。昼間(一部)と夜間(二部)の両部にまたがって、どちらかで履修した単位を修得できるので、自分のスケジュールに合わせて勉強することができる。時間的に制約のある学生にはメリットの大きい制度といえる。 また、大学・短期大学の授業形態には、通年制とセメスター制がある。通年制とは1つの授業を前期・後期の1年間を通して実施し、修了した時点で単位が認定される制度である。これに対して、セメスター制とは1つの授業を学期(セメスター)ごとに完結させる制度で、1学期の中で少数の科目を集中的に履修し、各学期の修了時点で試験が行われ、単位が認定される。一見、授業数や試験が多くなるように思われるが、単位を修得しなくてよい学期を設けることができるので、資格取得や就職活動、学年開始時期が異なる海外の大学間との転入学がスムーズにできるなどのメリットがある。近年セメスター制を採用する大学が増えている。 |
| 6. 学部や学科の細分化・統合が進む |
| 国際化や高齢化、科学技術の進歩などにより、大学や短期大学に開設される学部や学科も変わってきている。学部や学科の設置基準や審査が緩やかになったこともあり、これまでにない新たな名称のものが誕生している。キーワードとしては、「文化」、「情報」、「環境」、「福祉」、「国際」などが挙げられる。また、平成16年度から一部が届出制になったことにより、大学・短期大学の組織改編の件数は倍増した。社会の変化に対応しようとする姿勢がうかがえるだろう。このように、大学や短期大学で“細分化”や“総合化”が目立つのも、最近の傾向である。 |
| 7. ますます広がる単位互換の動き |
| キミたちは、他の高校の授業をぜひ受けてみたいと思ったときに、その授業を受けることができるだろうか。大学や短期大学ではそうしたことができるのだ。在籍している学校以外の大学や短期大学で受けたい授業を受けることができ、そこで修得した単位を卒業に必要な単位に加算できる制度がある。これを単位互換制度と言う。ただ、どの大学・短期大学でも授業が受けられ、単位が修得できるというわけではなく、単位互換が認められる大学や短期大学は、在籍している大学や短期大学が単位互換の協定を結んでいる相手校だけである。近年、こうした単位互換協定を結ぶ動きは、地域の大学や短期大学同士、同じ学問領域の大学や短期大学間で急速に広がっている。平成16年には全国各地域の大学コンソーシアムからなる「全国大学コンソーシアム協議会」が発足し、平成18年7月時点で32組織が加盟している。 |
| 8. 大学院でさらに専門的な研究者・職業人をめざす |
| 大学の学部を卒業後に進学する教育機関が大学院。修士課程2年と博士課程3年からなり、大学よりもさらに専門的な研究を行う。大学の学部にあたるのが「研究科」、学科にあたるのが「専攻」で、通常は大学の学部・学科と対応して設置されている。同じ大学の大学院に進学するのが有利だが、試験に合格すれば、他大学の大学院へ進学することも可能だ。特別に成績が優秀な学生に対し、3年次修了時に大学院への進学を認め、学年を飛び越えて進級することができる制度を飛び級制度という。大学院への入学は、学部に3年以上在籍し、所定科目で優秀な成績を修めた学生が対象となる。 また法科大学院をはじめ、専門職大学院が設置されたり、産学が連携するなどして高度専門人材の育成も行われている。 |
| ※この記事は2007年3月に改訂したものです。 |



