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宗教感情は人間の最も古い感情のひとつであり、その起源は人類の歴史そのものと同じくらいに古いものといえる。死や自然の威力への畏れは、地球上のあらゆる民族に宗教感情をはぐくむ。宗教学は、そうした人と宗教との関係を探ることをその第一の任務としている。 すなわち宗教学は、宗教の思想や社会との関係、文化に及ぼした影響などを研究する学問ということができ、文献学・哲学・人類学・社会学などの幅広い視点から宗教について考えていく学問である。また、一つの宗教を専門的に研究するだけでなく、他の宗教との比較研究を行う場合も多く、宗教と文化的結びつきが強い美術・建築・工芸なども研究対象となっている。 今日、私たちは、宗教と言うとキリスト教やイスラム教のようなものを考えがちであるが、このような絶対的な力を持った人格的な唯一神を拝する宗教は、ギリシア神話や古代インドの神話、そして日本の神話などに多くの神々が登場する多神教であることから見ても明らかなように、実は宗教としては珍しいものなのである。そもそも東洋的な宗教、例えば仏教や儒教には神はいないのである。このように、宗教の中身は実に多様なものであり、また、わたしたち日本人のもつ宗教観は、起源の異なる複数の宗教的要素が習合して信仰されるシンクレティズムまたは重層信仰と呼ばれる独特のものである。このような宗教観の生まれた理由も重要な研究課題だ。 |
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