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メッセージ
大学とは本来、単に就職のための準備期間であったり、社会に出る通過儀礼を果たすだけであったりの猶予の場ではありません。青春の貴重な一時期を、自らが心から学びたいものに的を絞り、全力でエネルギーを注ぎ、専門領域の技や知を深めるとともに、専門外の領域やさまざまな経験、さらには多くの人々との出会いにも眼を向け知見を広めることによって、人間としての成長を果たすことを最も重要な目的とする場です。もちろんそうしたことへのあくなき努力が、結果的に専門に秀でた人や優れた教育者、さらには真の意味での教養人の道につながるということはいうまでもありません。 大阪音楽大学ならびに大阪音楽大学短期大学部は、創立93年の歴史と伝統を誇る、日本有数の、そして関西唯一の音楽単科大学です。創立以来本学が、多くの優れた音楽専門家を世に送り出してきたことからもお分かりいただけるように、本学の大きな目標が、卓越した知と技を備えた音楽文化の担い手や、時代の革新を目指す創造的精神に満ちた音楽家の育成にあることは申し上げるまでもないことです。しかし同時に、音楽に情熱を持って取り組んだ人は、その厳しい修練の結果、おのずと創造力、集中力、忍耐力、持続力など、社会のどんな場面においても不可欠の頑固な人間力が備わるようになります。彼らが単に音楽専門領域だけでなく、広く社会を牽引する人材として、教育的能力を備えた音楽人として、さまざまな分野で活躍できることは、多くの卒業生の方々が十分に示してくれています。 豊富な指導者陣とザ・カレッジ・オペラハウスに代表される他に類を見ない施設、西日本最大の音楽資料の所蔵を誇る付属図書館や音楽博物館、さらには文化庁から芸術祭大賞を授与されたほどの日本有数の音楽活動という充実した教育研究環境のなかで、音楽に情熱を傾ける一時期をぜひ過ごしてみてください。本学での充実した大学生活は必ずやみなさんが社会に大きく飛躍するきっかけを与えてくれると確信しています。みなさんが本学の門をくぐってくれることを心から期待しています。
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 | 中村孝義プロフィール 1975年関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了。 1985年から2年間、旧西ドイツ・ヴュルツブルグ大学音楽学研究所客員研究員。 室内楽を中心に、ドイツ・イタリアの音楽的交流についての研究に従事。 1991年以来大阪音楽大学教授。 1999年から5年間ザ・カレッジ・オペラハウス館長を併任しオペラ制作にも関与。 その後、大阪音楽大学大学院研究科長を経て2006年4月に大阪音楽大学学長に就任した。この間、財団法人びわ湖ホール評議員、川西市文化財団評議員(現在は理事)、文化庁芸術祭審査委員(2005年度関西審査委員長)などを歴任。室内楽、音楽解釈学を中心とする音楽学研究に従事すると同時に、オペラ活動やアーツ・マネジメントにも関心を寄せ、新聞、雑誌などで評論活動も展開。 主要著書に「室内楽の歴史」(ミュージック・ペンクラブ賞新人賞受賞:東京書籍)「ベートーヴェン全集」(共編著、講談社)、「西洋音楽の歴史」(共編著、東京書籍)などがある。 |
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