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考えよう、挑戦しよう、そして楽しく研究しよう

高度経済成長に代表されるように、日本では物の豊かさを追求し、物の充足こそが幸福であるという時代がつづいていました。しかし、世界的な経済状況の悪化や社会不安の増大を背景に、「物の豊かさ」を求める時代から「心の豊かさ」を求める時代へと移行しつつあります。こうした時代に求められるのは、人びとの心を幸せにできる技術者であると私は考えています。もちろん、物質文明をさらに発展させる技術者も必要ですが、これからは環境や福祉分野など人びとの心の幸福に寄与できる技術者が不可欠だと思うのです。そして、そのためには、人びとの幸せを考えることのできる「心の豊かな技術者」を育成することが大切です。 そうした技術者を育成するため、本学では学生のことを真に想って教育や勉学の環境づくりに打ち込む「学生本位主義」という理念を掲げています。すべての学生は無限の可能性を持っています。学生一人ひとりの可能性を見出し、導き、伸ばすことこそが私たちの役割であり、本学が目指す「学生本位主義」の教育でもあります。その教育を実現するために本学が取り組んでいるのが創成教育です。創成教育とは創造性と知的好奇心を鍛え、自ら新しい課題を発見し、それらを解決するための理論的思考力を育てようという教育であり、それを具現化するのが4つの多角的PBL教育です。 多角的PBL教育により、学生は体験と知識を結びつけ、自ら考え問題を解決することの大切さを身につけていきます。また、人間形成の場としての快適で充実したキャンパスを整備することも、「学生本位主義」を目指す私たちの重要な使命です。 そのような環境のなか、学生のみなさんはコミュニケーション能力や考える力、自分で問題を発見する力など、社会で必要とされる基礎力をしっかりと身につけてください。また、大学でのさまざまな出会いを大切にし、一生つき合える友人をつくってください。そして、なにかに興味を抱いたら、そのことをとことんまで追求してみてください。1つのことをとことん追求しつづけた先には、大きな達成感と大きな自信があるはずです。 本学には132もの研究室があり、優秀な教員が社会に貢献するためのさまざまな研究に取り組んでいます。多彩な研究室のなかから自分の興味に合った研究に出合ってください。私たちは「考えよう、挑戦しよう、そして楽しく研究しよう」をモットーに、若い君たちと新しい時代を築いていきたいと思います。
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 | 小宮一三プロフィール 2009年4月、神奈川工科大学学長に就任
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