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健康、医療、福祉の総合大学を目指して

21世紀のキーワードは「健康」と「福祉」。そのキーワードの概念を明確にし、課題を抽出して解決のための方策を教育研究の面から不断に攻究することが本学の社会的使命であり、責務でもあります。本学は「人類の健康と福祉に貢献する」を掲げて2001年4月に開学した新しい大学ですが、本学の教育研究は、幼児から高齢者まで全ての世代の健康と福祉に関わっており、教授スタッフや学生諸君はそれぞれの専門分野において今世紀の少子高齢社会が直面する諸問題に真摯に、そして謙虚に取り組んでおります。本学の建学の理念を体得した卒業生の就職内定者のうちおよそ7割は病院、社会福祉施設、保育園や幼稚園、食品関連企業および情報産業で活躍しております。 さて、健康、福祉、医療の領域は少子高齢社会のわが国において最も重要な分野となっております。日本の社会は人口の減少期に突入しました。日本列島に誕生する新しい生命は1年間に100万人を僅かに超えるに過ぎません。そのため人口構造は高齢層が多く若年層が少ないという壺を逆さまにしたような形になっております。高齢者の生活を支える柱は年金であり、社会保障制度であり、医療制度です。ところが高齢者の生活を支える生産人口が年とともに減少してきており、年金支給や介護など社会保障制度を円滑に運用する財源が厳しくなってきております。また、年間の医療費は約30兆円以上にものぼり、国民一人当たりに換算するとおよそ7割以上は高齢者の医療費で占められております。そのため、健康教育の充実や効率的な福祉制度の確立がこれから益々求められております。 また、科学技術の目覚ましい進展は医療技術の高度化をもたらし、ヒトゲノムの解析や生体内シグナル伝達メカニズムの解明など革新的な生命原理の発見、分析化学や化学合成の発展による数々の新薬の発見など医療の現場は日々その姿を変えようとしております。一方で、医療は医師を中心として看護師、薬剤師、管理栄養士、医療技術者などコメディカルが一体となったチーム医療が主流となってきております。このような高度化する医療を医師とともに支えるコメディカルとしての看護師と薬剤師の果たす役割とその責任は益々大きくなってきております。本学では、これまでの管理栄養士、社会福祉士、精神保健福祉士、診療情報管理士、保育士、幼稚園教諭に加えて高度医療に適確に対応できる看護師と薬剤師の養成をスタートしました。 健康、医療、福祉の領域の対象はあくまでも人間であり、また、従事者も専門資格をもつ人間です。そのことからも、本学で学び、専門取得の資格を希求する学生諸君には「人を愛する心と人に信頼される豊かな人間性」を求めます。同時に、人と人との信頼感を醸成するために必要最小限の条件であるコミュニケーション能力の向上を求めます。 本学は、健康、医療、福祉の分野における総合大学への発展を目指しております。今後とも学生諸君の目線にたって教育研究環境の一層の充実を図り、健康、医療、福祉の領域で活躍を願う皆さんを応援します。
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 | 須藤賢一プロフィール 北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。 農林水産省森林総合研究所成分利用研究室室長。 ポストドクターとしてカナダ・サスカチュワン大学化学工学科で研究活動。 平成3年から群馬女子短期大学副学長として学園に赴任。 以降同短期大学長、学園理事長として現在に至る。 群馬県私立大学協会会長 |
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