
善きことをした高校生達
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佐久地域の風習 8月1日、江戸期の洪水犠牲者の墓参りに供える花束販売
長野県 佐久平総合技術高校 農業科(生物サービス科植物活用コース)3年生のみなさん
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長野県の佐久地域では、江戸時代の寛保2年(1742年)8月1日、千曲川流域で「戌の満水(いぬのまんすい)」と呼ばれる大洪水が起きた。約2800人とも言われる犠牲者を弔うため、同地域では毎年8月1日にお墓参りをする風習がある。
長野県佐久平総合技術高校の生徒たちは、この日に合わせて毎年、浅間キャンパスで墓前に供える花束の販売会を開いている。2015年に旧臼田高校と統合した旧北佐久農業高校時代からの伝統の催しで、取り組んでいるのは農業科(生物サービス科植物活用コース)の3年生。
授業の一環として、生徒たちは5月の初めごろに小菊やアスターなどの栽培をスタート。心ならずも亡くなった先祖を慰める花々であり、丁寧に大切に育ててきた。
7月下旬、白やピンク、赤、黄色など美しく開花した花々を収穫した。「昨年より本数が多く、きれいに咲いた」という生徒たち。テーブルに並べた切花を、色のバランスを考えながら本数を揃え、長さ60センチほどになるよう茎を切り揃えて花束にし、ビニールで包んだ。
1束400円で約520束を用意し、7月31日午前10時から販売を開始。「がんばって育てたので、たくさんの人に買って欲しい」の期待に応えるように、多くの地域住民が購入に訪れ、瞬く間に完売した。
「買ってくれた人がきれいと思ってくれたらうれしい」と話し、お盆前の8月12日も約400束を販売した。また同月29日には、佐久市の玄関口JR佐久平駅の利用客を花で出迎えようと、改札口前に佐久市の花であるコスモスを植えたプランターを並べた。生徒たちは、これからも自分たちで育てた花で、地域貢献していきたいと話していた。
(2025年10月掲載)
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