宮城県 聖和学園高校 | 震災の記憶を語り継ぐ音楽朗読劇を制作 大きな反響を呼ぶ | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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震災の記憶を語り継ぐ音楽朗読劇を制作 大きな反響を呼ぶ

宮城県 聖和学園高校 吹奏楽部のみなさん

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仙台市の聖和学園高校では東日本大震災で3人の生徒が亡くなった。吹奏楽部の生徒たちは、この悲しみをもたらした震災の記憶を伝え続けると共に、被災地を勇気づけようと、朗読と吹奏楽を組み合わせた音楽朗読劇「3・11東日本大震災の記憶」の演奏活動に取り組んでいる。

顧問と部員たちが企画。朗読の文章を練り、クラシックや民謡などから選んだ曲を組み合わせて作品にまとめている。2011年度に制作した第1章に始まり、今秋完成予定の第3章で完結する。

第1章の「~キミのために、生きていくよ~」は、津波で亡くなった部員への想いを込めて制作。大切な仲間を失った悲しみから、震災を語り継ぐために立ち上がるまでを「「GR」より、明日への希望」「威風堂々」などの曲で仕上げた。第13回全日本高等学校吹奏楽大会で特別賞のヤマハ賞を受賞した他、東京での再演や音楽教材として取り上げられるなどの大きな反響を呼んだ。

宮城県 聖和学園高校 吹奏楽部のみなさん2

また2012年度制作の第2章「~ウミネコと少女のモノローグ~」は、宮城県沿岸部に住む架空の女子高校生を主人公に、「辛うじて助かったこの命を世界中で困っている人たちのために生かしたい」との決意をジャズ風の東北民謡メドレーなどの曲にのせて表現した。今年3月のスプリングコンサートで披露し、観客から感動の拍手を受けた。

顧問の教諭は「第3章は、未来のまちづくりや自然との共生を考える内容にしたい」と語り、部員と共に試作の毎日という。
(2013年6月掲載)

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