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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
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絶滅危惧種ムジナモを栽培 今年は600株を放流
埼玉県 羽生市立三田ケ谷(みたかや)小学校 全児童のみなさん
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埼玉県の羽生市立三田ケ谷小学校の児童たちは、地域内の宝蔵寺沼に自生する食虫植物「ムジナモ」(環境省指定絶滅危惧ⅠA類)の保護活動に取り組んでいる。
スタートしたのは1983年。「ムジナモ栽培クラブ」を立ち上げ、「羽生市ムジナモ保存会」の指導を受けながら、校内の観察池での保護・増殖活動の他、自生地の見学会などに参加している。
ムジナモはモウセンゴケ科に属する一属一種の珍しい植物で、根がない浮草。全長は6~25㎝で、4~10㎜間隔で放射状にのびた輪葉の先端が捕虫器となっている。ただし、環境によっては一気に消滅する恐れがあるため、同校などでの保護活動は、その危険性を回避することにつながっているという。
児童たちも、ムジナモに巻き付いて弱らせる藻のアオミドロを毎朝取り除いたり、水の管理などを行っている。毎年6月に全児童で「ムジナモ集会」を開催し、6年生がムジナモについて発表した後、宝蔵寺沼の同校放流区域に育てたムジナモを放している。ムジナモ保存会によると、昨年は自生地全体で43万4500株と過去最高数を更新し、同校指定区域は順調に増殖しているという。
児童たちは例年では500株ほどを放流するが、36年目となる今年は、観察池での増殖も順調に進んだことから600株を放流した。
児童たちは、ムジナモは宝蔵寺沼しか自生していないので、これからも大事に保護し、たくさん増やしていきたいと意気込む。
そして、ムジナモの自生地として国の天然記念物に指定されている宝蔵寺沼も、埼玉県絶滅危惧ⅠA類指定のエキサイゼリや環境省絶滅危惧ⅠB類指定のオオモノサシトンボなど、希少種の宝庫であることから、沼の自然環境も大切にしたいと話している。
(2019年7月掲載)
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