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■ 四川大地震被災者の力になろうと募金を呼び掛け (島根県 浜山中学校 ミコ・スマイルのみなさん)
■ ポニーと一緒に交通安全 地域の子どもたちにアピール (兵庫県 五色中学校 5人の2年生)
■ きれいな街づくりへポイ捨て禁止条例を応援しようと、ごみ拾い (埼玉県 芦原小学校 全児童のみなさん)
■ 「ゴミを捨てないで」と、ポイ捨て禁止看板を市に寄贈 (宮城県 石巻中学校 4人の3年生)
■ 原爆ホームで清掃ボランティア 入所者と交流を楽しむ (長崎県 長崎南山中学校 サッカー部のみなさん)
■ 自分たちが育てたワカメで、交通安全をアピール (宮城県 名足(なたり)小学校 4年生のみなさん)
■ 絶滅危惧種のクロメダカを救え! (京都府 長岡第五小学校 5年生のみなさん)
■ 地元の宝、雪割草の保護と観光ガイドで地域貢献 (新潟県 石地小学校 児童のみなさん)
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島根県 浜山中学校 ミコ・スマイルのみなさん
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出雲市立浜山中学校のボランティアグループ「ミコ・スマイル」のメンバー20人が、5月31日、およそ2週間前に起きた中国・四川大地震の被災者を支援しようと、出雲市内のスーパー前で募金活動を行った。
「ミコ・スマイル」のメンバーは、入学して以来、総合的な学習の時間で、「命」をテーマに取り組んできた。1年生の時は、産婦人科医、がん患者、消防士や救急救命士、葬祭センターの職員など、命と向き合う人々を、2年生の時は、修学旅行先の神戸で、阪神・淡路大震災の被災者や支援活動を行った人々を取材し、新聞にまとめた。この取り組みの中で、被災者の悲しみと勇気、そして何よりも「命」の大切さを学んだ生徒が中心となり、今年の2月にボランティアグループ「ミコ・スマイル」を結成した。 四川省を襲った大地震の被災者への募金活動は、メンバーが自発的に考え、実施したもの。 当日、20人の生徒らは、スーパーの前に立ち、手づくりの募金箱とポスターを掲げて買い物客や通行人に「よろしくお願いします」と、大きな声で募金を呼びかけた。 観光客や多くの市民が、生徒に「頑張ってね」「ご苦労様」などと声をかけながら、募金箱に義援金を寄付。生徒はそのお礼に、感謝の言葉が書かれたカードを手渡した。 ミコ・スマイルのメンバーは、「中国・四川省の人々は大変な状況。私たちの力が少しでも届いてくれれば」と話し、まちの復興と被災者に一日でも早く笑顔が戻ることを願っていた。 募金活動は6月1日にも行われた。市民から寄せられた義援金は、日本赤十字社島根県支部に寄付され、四川省の被災者のために使われることになっている。 なお、今回の募金活動には、被災した漢中市(出雲市の姉妹都市)出身の研修生15人が参加した。メンバーが出雲市在住の中国人労働者に呼びかけたもので、研修生たちは生徒と一緒に道行く人々に募金への協力を訴えていた。 |
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兵庫県 五色中学校 5人の2年生
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江戸時代の優れた海運業者として、また当時未開だった北海道の整備事業や国後・択捉などへの新航路開拓などに力を発揮した高田屋嘉兵衛の生誕(1769年)の地として知られる兵庫県洲本市五色町。五色浜など豊かな自然と歴史・文化に富んだこの町に市立五色中学校がある。
同校生徒は、晩年、地元貢献に尽力した高田屋嘉兵衛と同様、ボランティア活動など地域に役立つ活動を積極的に進めている。 今年の5月27日には、5人の2年生が、障害者乗馬に取り組んでいるNPO法人「五色ホースクラブ」(五色町)で飼育されているポニー「茶々丸」と一緒に町内の通学路に立ち、地元の市立鮎原小児童らに交通安全を呼びかけた。 これは、前日の26日から始まった社会体験活動「トライやる・ウイーク」の一環として実施。「五色ホースクラブ」で職業体験を行っている5人の生徒は、いつも鮎原地区の安全を守ってくれている警察官のお手伝いをしようと、午前7時30分過ぎから茶々丸と交差点付近に整列。「マナーが光る洲本の道」のたすきをつけ、集団登校する児童に「おはよう」と声をかけたり、「道の右側を歩こう」と誘導するなど、頑張っていた。 児童や道行く人々は「なんでポニーが」と興味を持った様子で、生徒の呼び掛けに、きちんと交通マナーを守っていた。生徒は「茶々丸がみんなの興味をひいてくれ、気をつけて交差点を渡ってくれた」と話していた。 「五色ホースクラブ」での「トライやる・ウイーク」に参加した5人の2年生は、約1週間、馬の世話や馬場の整備を行った。加えて、今回のポニーと一緒の交通安全活動の他、障害児訓練施設に訪問して乗馬セラピーの手伝いや、ファームセラピーに来場した保育園児の乗馬体験の世話などを体験した。 障害児の乗馬の際には、危険がないよう手を差し伸べたり、園児には身体を支えてあげるなど、その優しい心配りに、障害児や園児たちから「ありがとう」と感謝されていた。 5人の生徒は、馬との触れ合いやボランティア活動などで仲間と協力し、精一杯頑張ったことで、「命」の大切さや「生きる」こと、自分たちのまちを愛することなどについて、多くのことを学んだようだった。 |
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埼玉県 芦原小学校 全児童のみなさん
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江戸時代、徳川将軍家の御鷹場として栄えた埼玉県戸田市に、2005年創立の市立芦原小学校がある。まちのランドマークとして地域住民の評価も高い同校校舎は、「2005年彩の国景観賞」を受賞している。
この景観に優れた校舎で学ぶ児童は、きれいな街づくりへの関心も高く、今年の5月27日には、児童全員で学校周辺のごみ拾い活動を行った。 今回の清掃活動は、6月1日から施行された戸田市の「ポイ捨て禁止条例」を“みんなで応援しよう”と実施されたもので、全児童(約470人)と教職員の他、保護者20人が参加した。 当日朝、校庭に集合した児童はみな両手に軍手をはめ、環境クリーン室から分けてもらったごみ袋を手にした後、学年ごとに割り当てられた地域へ出発。入学したばかりの1年生は学校周辺、3年生は校庭を出て北へ埼京線沿いに北戸田駅方面への道筋、6年生は同駅周辺など、各学年とも担当地域のごみ拾いを一所懸命行った。 約20分間の活動だったが、児童は、道端や草むらなどに捨てられた空き缶やペットボトル、タバコの吸い殻や紙くずなどを見つけては拾い集めていった。今回の清掃活動では、ビニール傘のごみが目立ったという 北戸田駅周辺のごみ拾いを行った6年生は、「タバコの吸い殻や中身の残ったジュースなど、危険なものがいっぱい落ちていた。捨てている人は環境のことを考えていないと思った」と話し、心ない人々の行為を悲しんでいた。 児童と一緒にごみ拾いを行った教員は、「子どもたちが一市民として参画することで、きれいな街づくり、学校づくりをめざすきっかけになれば」と話し、「ごみを拾うことで、ごみを捨てない人間になってほしい」と願っていた。 同校は、県教育委員会の「元気な学校をつくる地域連携推進事業」の指定校であり、保護者や地域住民の代表が学校運営に参加する「コミュニティスクール」の同県初の文部科学省指定校でもある。また、保護者や地域住民による「学校応援団」が教育活動について、さまざまな支援を行っている。学校・家庭・地域のパートナーシップでつくる地域の学校としての実績を積み重ねつつある同校の児童は、「未来を拓く彩り豊かな子ども」として、普段の学習と共に地域を愛する心をしっかりと育んでいるようだ。 |
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宮城県 石巻中学校 4人の3年生
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石巻市立石巻中学校の3年生4人が、3月21日、石巻市にごみの“ポイ捨て禁止”を呼び掛ける看板二枚を寄贈した。
4人は、総合的な学習の時間の研究テーマに、環境問題を選択し、地域の環境を守る必要性を強く感じた。しかし、市内の公園でごみ拾いに取り組んだ時、ごみを拾っても、またすぐに捨てられているという現実を目の当たりにした4人は、“何とか改善できる方法はないか”と話し合い、考えた。 その結果、看板を掲示し、ポイ捨て禁止を訴えることが効果的ではないかとの結論を出した。そこで4人は看板作成ため、昨年10月に行われた同校文化祭でリサイクル品のバザーを開いた。そこで得た約一万三千円の収益金で、「ゴミ捨てないで」などと書かれたアルミ製の看板二種類を、業者に委託して作成した。 21日、4人は市役所を訪れ、土井喜美夫市長に看板を手渡した。 市長は、「一人でも多くの人に地域をきれいにする気持ちを持ってもらえるよう、活用させていただく」と感謝し、市の環境美化を深く考える4人の生徒を称えた。 生徒は、「バザーに協力してくれた方々の気持ちがこもった看板。まちをきれいにする心が伝わってくれれば」と真剣なまなざしで話していた。なお、同市によると、贈られた看板は学区内の公園など、人が集まる場所に設置されることになっている。 石巻中学校では、生活環境委員会が中心となって、全校生徒が登校途中にごみ拾い活動を行う「クリーンアップ登校」を、定期的に実施し、自分たちの住む地域の環境美化に携わりながら、社会に貢献する心と態度を育んでいる。今回の4人の3年生の活動は、同校の教育成果であると共に、ポイ捨て行為がいかに環境問題をひき起こしているかを、地域全体に知らせるきっかけとなるはずだ。 |
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長崎県 長崎南山中学校 サッカー部のみなさん
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浦上天主堂、平和公園をのぞむ緑豊かな地に建つ長崎南山中学校(長崎市上野町)。同校は「人間の尊厳のために」の教育目標のもと、生徒は、思いやりの心と向学の心を育み、義務・責任を果たすことのできる人間になれるよう日々努力を積み重ねている。成果は着実に現れており、その一つが奉仕活動を通じた地域社会への貢献活動だ。
今年4月3日には、同校サッカー部の部員が被爆者350人が入所する恵の丘長崎原爆ホーム(同市三ツ山町)を訪れ、清掃活動および入所者との交流会を行った。 “奉仕活動を通じて、地域社会に貢献”は、同校の教育の柱の一つであり、今回の活動も、ボランティア精神や高齢者を大切にする気持ちを養おうと、サッカー部が企画し、実施したもの。 当日は、新入生を含む25人が参加。恵の丘長崎原爆ホームの職員や入所者に挨拶をした後、部員は、二グループに分かれて清掃活動をスタート。ほうきを手にした部員は、施設周辺の路上の落ち葉をかき集め、道路はすっきりきれいに。さらに庭の草むしりなどに汗を流した。 道路清掃を担当した生徒は「きれいになった道を、入所者のみなさんに気持ち良く使ってほしい」と笑顔で話していた。 清掃後は、入所した被爆者との交流会を開催。入所者のお年寄りは、孫のような中学生とのおしゃべりを楽しみ、「今日はありがとう、またおいで」と声を掛けていた。 |
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大阪府 鯰江中学校 3人の3年生
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大阪市城東区今福西に誕生して約30年、今やすっかり地域に根付いた市立鯰江中学校。緑の木々や四季の草花があふれる静かで落ち着いた環境の中で、生徒は、勉学や部活動などに熱心に取り組んでいる。特に最近では、地域貢献など、生徒が主体となって活動する取り組みが増えつつあるという。
今年3月には、3人の3年生が、集めた空き缶など約800キロを車いすと交換し、城東区社会福祉協議会「在宅サービスセンターゆうゆう」に寄贈した。 3人の生徒が、空き缶を回収して車いすを贈ろうと考えたのは、1人の生徒が2年生の時に、職場体験学習で「在宅サービスセンターゆうゆう」に赴き、在宅サービスの仕事の大変さを身をもって学んだことから。 「何か役立つことをしたい」。それが車いすの寄贈だった。早速2人の友人と共に昨年秋から空き缶回収活動を始めた。3人の地道な活動は、次第に多くの人の関心を集め、協力を申し出る人も増えていき、同校の全学年に加え、地域住民、校外区の人々にまで、活動の輪は広がっていった。そして遂に、車いす1台と交換できる800キロを回収することができた。 贈呈式には、「在宅サービスセンターゆうゆう」の代表が出席。3人の生徒から車いすを受け取った。代表は「中学生から車いすを贈られるのは初めてのこと。たいへんありがたいことで、大事に有効に使わせていただきます」と笑顔でお礼の言葉を述べた。3人の生徒は「私たちだけではこんなに早く車いすを贈ることはできなかったと思う。協力してくれた学校のみんなや地域の人々への感謝の気持ちでいっぱいです」と、感激の面持ちで話していた。 「強く 心ゆたかに 励みあれ」の校訓のもと、互いに励まし合い、高めあい、豊かな人間性の伸長に努めることを目標とする同校の教育が、生徒の心に見事に花開いた結果といえるだろう。 |
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宮城県 名足(なたり)小学校 4年生のみなさん
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宮城県北東部に位置する本吉郡南三陸町に、1873年創立の町立名足小学校がある。太平洋のリアス式海岸を一望する同校の校区には8つの漁港があり、ワカメ、ほや、ホタテ等の養殖が盛んな地区である。
同校では、1999年から3年生の総合的な学習の時間で「ワカメ養殖体験」をスタートさせている。そして、数年前から児童が中心となり、自分たちで育てたワカメを活用するユニークな交通安全運動を展開している。 交通安全運動の名前は「交通安全ワカメ作戦」で、今年も、4月10日に4年生の23人が、南三陸交通指導隊などの協力を得て実施した。 この「交通安全ワカメ作戦」とは、この地方の方言“駄目”を意味する“わがんめぇ”と“ワカメ”をかけたもので、“交通事故はわかんめぇ−(=交通事故はダメ)”をドライバーに再確認してもらうためのもの。 まず、児童たちは、3年生の時の総合的な学習の時間に自分たちで養殖、収穫、塩蔵したワカメを60gごとの小袋に入れ、“交通事故はわかんめぇ−” のシールを貼った。当日用意されたのは200袋で、南三陸署署員が南三陸町歌津桝沢の国道45号沿いのパーキングに誘導した車両のドライバーたちに、児童が「安全運転でお願いします」と声をかけてワカメの小袋を手渡した。 参加した児童は、「袋詰めも自分たちでして、塩で手が痛かったけど、楽しかった」と笑顔で話していた。 名足小学校では、地域の学校として特色ある教育活動を展開しており、毎年4年生が実施する「交通安全ワカメ作戦」は、塩蔵ワカメの特産地ならではの優れた交通安全キャンペーンとして“ひとしお効果的”と、地域の人々からも高く評価されている。 |
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京都府 長岡第五小学校 5年生のみなさん
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今年の4月28日、長岡京市立長岡第五小学校の5年生の有志20人が、学校の池に住む絶滅危惧種指定のクロメダカの生息環境を守ろうと、「救出作戦」を実施した。
メダカは、童謡「メダカの学校」などでお馴染みの身近な淡水魚と思われている。かつては田んぼや小川にいっぱい泳いでいたが、最近は様々な要因で野生のメダカが減少し、1999年には環境省の絶滅危惧種II類(レッドリスト)に記載された。しかし、減少の歯止めはかからず、2003年には、同省のレッドデータブックで“絶滅の危険が増大している種”に指定された。 同校のクロメダカは、以前、学校近くにあったビオトープで飼育していたもので、数年前、ビオトープ閉鎖にともない校内の池に放された。池の大きさは約30平方メートルで、その後、児童らが校外で採取した魚や貝を次々と放流。池はいつの間にかメダカだけでなく、雑多な魚が同居する「雑居池」となってしまった。 このままでは稀少生物のメダカが食べられてしまうと、学校近くに住む男性がメダカの救出を提案。すぐに5年生の有志が賛同し、救出作戦当日は、その男性の指導を受けながら一緒に池に入った。 児童は、ひざまで水にぬれながら、底のれんがを引き上げ、ごみを取り除くなどして池を清掃すると共に、メダカを食べる魚を網ですくって、メダカと分離。次に池の中に隔離スペースをつくり、メダカを再び放った。額に汗しながら救出活動を展開した子どもたちは「これで、食べられる心配もなく、メダカが安心して住める環境が出来上がった」と喜んでいた。 今回、保護されたメダカの数は約20匹。来年には、同校の池で、たくさんのメダカが繁殖し、童謡「メダカの学校」のように、楽しく泳ぎ遊ぶメダカの姿が見られるのではないかと期待されている。 |
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大阪府 海老江東小学校 6年生の皆さん
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1933年に創立した大阪市福島区の海老江東小学校は、開校以来、地域や地元の人々との交流を大事にしてきた。その伝統は今も、児童会などを中心に生き生きと継続されており、まちの伝統文化に触れたり、地域清掃やお年寄りから昔の遊びを教えてもらうなどの活動を行っている。
今年の3月19日には、6年生が63年前の同校卒業生と一緒に、卒業式を行った。 今回の式開催も、やはり地元の人々とのふれあいがきっかけだった。 昨年12月、6年生の課外授業に2人のお年寄りが招かれ、児童に集団疎開などの戦争体験の話を聞かせた。 お年寄りのひとりが、1944年当時6年生で、9月に集団疎開をし、翌1945(昭和20)年3月14日の卒業式に合わせて疎開先から戻ってきたが、式の半日前の大空襲で、学校の講堂に被災者など多くの住民が避難してきたため、卒業式が中止になったことを話した。 この話に胸を打たれた6年生は、自分たちの卒業式で、一緒に式を開きましょう、と提案し、学校にも申し出た。「心豊かに思いやりのある子どもを育てる」を教育目標の一つとしている同校は、すぐに快諾。そこで、同校の同窓会長らが中心となり、当時の卒業生130人の中で連絡先のわかる60人に呼びかけたところ、23人が出席することになった。 そして、3月19日の卒業式当日。2008(平成20)年の卒業生に続いて、1945(昭和20)年の卒業生の名前が読み上げられ、一人ひとりに同校校長から卒業証書が手渡された。 式の最後に、1945年当時はまだ校歌がなかったため、昭和と平成の20年卒業生が壇上で向き合いながら「仰げば尊し」を合唱した。63年という長い年月を超え、同じ“20年の卒業生”の歌声は、会場いっぱいに響き、感動の輪が広がった。 同校の学校長は、「卒業間近の6年生たちは、大空襲で卒業式が中止となった先輩の戦争体験を身近に感じたのだと思う。元号は違うが、同じ20年の卒業生ということもあり、縁を感じます」と話す。 また、昭和20年の卒業生の一人は、「闇夜の中、大阪の町が真っ赤に浮かび上がった光景は決して忘れません。家もなくなり、明日からどうすればいいのかと途方に暮れていたので、卒業式どころではなかった」と語り、6年生の皆さんのおかげで、念願の卒業式を迎えることができた、と、うれしそうに話していた。 今年4月、中学生となった子どもたちは、「強く 正しく 美しく」を校訓とする海老江東小学校の卒業生として、地域を愛し、自ら学び、よく考える力を育み、たくましく成長して行くはずだ。 |
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新潟県 石地小学校 児童のみなさん
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柏崎市立石地小学校(柏崎市西山町)のある大崎地区には、地元の人々による雪割草保存会がある。一時乱獲の影響で絶滅の危機にあった雪割草を、種から育て、少しずつ増やし、守り、今では約30万株が群生する「雪割草の里」として整備している。
当時3、4年生だった同校児童は、「お宝探検隊」として保存会の方々に取材し、雪割草は種をまいて双葉が出るまで1年、花が咲くまで4〜5年かかることを知った。また、保存会の方々が子どもの頃は、雪割草で満開の山を歩いて学校に通ったことなども聞いた。そして児童は、取材したことや調べた成果を新聞にまとめ、雪割草の里に隣接する雪割草の湯に提示してもらうと共に、ポストをおいて新聞を読んだ感想を書いてもらった。 次に子どもたちは、「自分たちも地元の宝、雪割草の保護活動のお手伝いをしよう」と考え、すぐに実行に移した。雪割草について学習し、種まき、苗の植え替え、山への植え戻しなどを行っており、5、6年生になった2007年度は全校で里の苗植えなどに取り組み、校舎の裏山にも植えた。 この保護活動の取り組みをより実のあるものにしたいと、児童は、毎年春に開催される「大崎雪割草まつり」に合わせて、観光客のガイドも務めることにした。 今年も、7回目を迎えた「雪割草まつり」(3月22、23日)を控えた3月初めから、大崎には愛好者や観光客が訪れはじめた。 今シーズンは5、6年生が2日間、3、4年生が3日間ガイドを実施。雪割草、祭り、ユキバタツバキやショウジョウバカマといった草花などごとに担当を決め、ハンドマイクを握って説明を行った。観光客は、子どもたちの一生懸命で、わかりやすく丁寧なガイドに、感心した様子で聞き入っていた。 同校は、国道352号を挟んで、日本海が見渡せる地に建っている。雄大な海と緑濃い山々…、この豊かな自然環境と、学校や大人たちの地域の自然や文化を守ろうという真摯な姿勢が、子どもたちの大らかで優しく、ふるさとを愛する心を育んでいるといえるだろう。 |
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