2012/01
■ 大船渡の復興支援に感謝 自分たちで育てた枝豆を贈る 岩手県 大船渡中学校 3年生のみなさん
東日本大震災の大津波で多大な被害を受けた岩手県大船渡市。自衛隊をはじめ全国から緊急救助隊として警官隊や消防隊、医療チーム、保険チームなどが派遣され、交通整理やがれき処理、治療やこころのケアなど、様々な支援を展開した。校庭が仮設住宅の敷地となった市立大船渡中学校の生徒が、「私たちの大船渡を救ってくれた方々に恩返しをしたい」と、学校の花壇で育てた枝豆と感謝のメッセージを集めた冊子を作り、全国の警察や各機関に贈った。
「For〜今私たちができること〜」をスローガンに、今回のプロジェクトを立ち上げたのは3年生102人。お礼に枝豆を選んだのは、育てやすく短期間で栽培出来るからという。昨年の6月にタネを植え、朝や放課後に水やりや草取りなどして、8月末に収穫。軽くゆでて冷凍保存してきた。その間、「暑くても雨が降っていても毎日優しくあいさつをしてくれた」「被災地のために、本当にありがとう」など、生徒一人ひとりの感謝の想いをつづった冊子を作成。11月初旬、枝豆と冊子をパックにし、秋田県警や岡山県保健福祉部、大阪の吹田市水道部など全国15ヶ所の機関に贈った。
枝豆2.5キロと冊子が届いた秋田県警では、震災後、行方不明者の捜索、地域パトロール、大船渡中周辺では止まった信号の代わりに交通整理にあたるなどした。震災当日、県警の第1陣として大船渡入り、救援活動に従事した県警機動隊の隊員は、「警察官として当然の務めをしたまでだが、礼状と枝豆を贈られ、被災地のためにがんばろうという気持ちがさらに湧いてきた」「被災している中での気配りと温かい心遣いがうれしい。生徒の気持ちをかみしめて枝豆を味わいたい」と話していた。
また、11月11日には、近隣の大船渡小学校体育館で合唱コンサート「SMILEAGAIN」を開催。多数の来場者の前で、震災復興への願いを込めた力強い歌声を披露し、ふるさと再生の担い手としての決意を示した。