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善き事をした小学生・中学生達
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善きことをした小学生・中学生達
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 63年前、卒業式が中止となった先輩に呼びかけ 今年、一緒に式を開催 
(大阪府 海老江東小学校 6年生の皆さん)
 地元の宝、雪割草の保護と観光ガイドで地域貢献 (新潟県 石地小学校 児童のみなさん)
 40年以上続く伝統 無人駅の清掃ボランティア (北海道 鶴岡小学校 全児童のみなさん)
 市のプラごみ回収に正しい理解をと、独自検定を実施 (京都府 南陵中学校 生徒会のみなさん)
 ソーランスピリッツで除雪ボランティア (北海道 稚内南中学校 1、2年生のみなさん)
 カンボジアの子どもたちにきれいな飲み水を 井戸掘り募金を贈る  
(岡山県 牛窓西小学校 全児童のみなさん)
 節電10%達成、学校版キッズISO14000に全国初の認定 
(山梨県 笛川(てきせん)中学校 全生徒のみなさん)
 地域貢献で輝いている人16人を発掘 総合的な学習の時間発表会で紹介 
(宮城県 袋原小学校 4年生のみなさん)
 環境大臣賞受賞 ヤンバルクイナの保護活動に高い評価 (沖縄県 安田(あだ)小学校 全児童のみなさん)
 現地取材した阪神大震災が教材 後輩たちに「命」の出前授業 
(島根県 浜山中学校 「命」のコース40人の2年生)
1933年に創立した大阪市福島区の海老江東小学校は、開校以来、地域や地元の人々との交流を大事にしてきた。その伝統は今も、児童会などを中心に生き生きと継続されており、まちの伝統文化に触れたり、地域清掃やお年寄りから昔の遊びを教えてもらうなどの活動を行っている。
今年の3月19日には、6年生が63年前の同校卒業生と一緒に、卒業式を行った。
今回の式開催も、やはり地元の人々とのふれあいがきっかけだった。
昨年12月、6年生の課外授業に2人のお年寄りが招かれ、児童に集団疎開などの戦争体験の話を聞かせた。
お年寄りのひとりが、1944年当時6年生で、9月に集団疎開をし、翌1945(昭和20)年3月14日の卒業式に合わせて疎開先から戻ってきたが、式の半日前の大空襲で、学校の講堂に被災者など多くの住民が避難してきたため、卒業式が中止になったことを話した。
この話に胸を打たれた6年生は、自分たちの卒業式で、一緒に式を開きましょう、と提案し、学校にも申し出た。「心豊かに思いやりのある子どもを育てる」を教育目標の一つとしている同校は、すぐに快諾。そこで、同校の同窓会長らが中心となり、当時の卒業生130人の中で連絡先のわかる60人に呼びかけたところ、23人が出席することになった。
そして、3月19日の卒業式当日。2008(平成20)年の卒業生に続いて、1945(昭和20)年の卒業生の名前が読み上げられ、一人ひとりに同校校長から卒業証書が手渡された。
式の最後に、1945年当時はまだ校歌がなかったため、昭和と平成の20年卒業生が壇上で向き合いながら「仰げば尊し」を合唱した。63年という長い年月を超え、同じ“20年の卒業生”の歌声は、会場いっぱいに響き、感動の輪が広がった。
同校の学校長は、「卒業間近の6年生たちは、大空襲で卒業式が中止となった先輩の戦争体験を身近に感じたのだと思う。元号は違うが、同じ20年の卒業生ということもあり、縁を感じます」と話す。
また、昭和20年の卒業生の一人は、「闇夜の中、大阪の町が真っ赤に浮かび上がった光景は決して忘れません。家もなくなり、明日からどうすればいいのかと途方に暮れていたので、卒業式どころではなかった」と語り、6年生の皆さんのおかげで、念願の卒業式を迎えることができた、と、うれしそうに話していた。
今年4月、中学生となった子どもたちは、「強く 正しく 美しく」を校訓とする海老江東小学校の卒業生として、地域を愛し、自ら学び、よく考える力を育み、たくましく成長して行くはずだ。
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新潟県 石地小学校 児童のみなさん
柏崎市立石地小学校(柏崎市西山町)のある大崎地区には、地元の人々による雪割草保存会がある。一時乱獲の影響で絶滅の危機にあった雪割草を、種から育て、少しずつ増やし、守り、今では約30万株が群生する「雪割草の里」として整備している。
当時3、4年生だった同校児童は、「お宝探検隊」として保存会の方々に取材し、雪割草は種をまいて双葉が出るまで1年、花が咲くまで4〜5年かかることを知った。また、保存会の方々が子どもの頃は、雪割草で満開の山を歩いて学校に通ったことなども聞いた。そして児童は、取材したことや調べた成果を新聞にまとめ、雪割草の里に隣接する雪割草の湯に提示してもらうと共に、ポストをおいて新聞を読んだ感想を書いてもらった。
次に子どもたちは、「自分たちも地元の宝、雪割草の保護活動のお手伝いをしよう」と考え、すぐに実行に移した。雪割草について学習し、種まき、苗の植え替え、山への植え戻しなどを行っており、5、6年生になった2007年度は全校で里の苗植えなどに取り組み、校舎の裏山にも植えた。
この保護活動の取り組みをより実のあるものにしたいと、児童は、毎年春に開催される「大崎雪割草まつり」に合わせて、観光客のガイドも務めることにした。
今年も、7回目を迎えた「雪割草まつり」(3月22、23日)を控えた3月初めから、大崎には愛好者や観光客が訪れはじめた。
今シーズンは5、6年生が2日間、3、4年生が3日間ガイドを実施。雪割草、祭り、ユキバタツバキやショウジョウバカマといった草花などごとに担当を決め、ハンドマイクを握って説明を行った。観光客は、子どもたちの一生懸命で、わかりやすく丁寧なガイドに、感心した様子で聞き入っていた。
同校は、国道352号を挟んで、日本海が見渡せる地に建っている。雄大な海と緑濃い山々…、この豊かな自然環境と、学校や大人たちの地域の自然や文化を守ろうという真摯な姿勢が、子どもたちの大らかで優しく、ふるさとを愛する心を育んでいるといえるだろう。
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北海道 鶴岡小学校 全児童のみなさん
yoki_kou_image011860年、遣米使節団の船として使用された咸臨丸が眠るまち、北海道木古内町に、創立以来120年の歴史を誇る町立鶴岡小学校がある。児童数17人という小規模校だが、ボランティア活動に積極的な学校として地域でも評価が高い。
中でも、校舎横にあるJR江差線の無人駅、渡島鶴岡駅の待合室の清掃は、40年以上も続く同小児童伝統のボランティア活動だ。
この清掃活動がスタートしたのは、1964年のこと。地元有志の会「辛亥会」が、駅利用者が風雨などをしのげるようにと待合室を設置したことから、当時の児童が、みんながいつも気持ちよく使えるようにと、清掃活動を始めたのだ。以来、先輩から後輩へと受け継がれ、今も、毎週木曜日の放課後になると、子どもたちはぞうきんやバケツ、ほうきなどを手に、待合室へと向かう。4・5平方メートルほどの広さの待合室には、数人が座れるベンチが設置され、ノートが2冊おかれている。
清掃活動は1年生から6年生までの縦割り班で、1班5人ほどで実施している。上級生をリーダーに、天井の隅などに張られた蜘蛛の巣をはらったり、汚れの目立つ所を指摘しあいながら、待合室の内外を丁寧に掃除していく。30分ほどで作業が終わると、児童は1冊のノートに、「きょうはごみがいっぱいあった」「雪がとけてきました」などと記録する。もう1冊のノートには、「みなさんが掃除してくれるからいつもきれい。ありがとう」「こういう駅がもっと増えればと思う。これからも頑張って」「駅めぐりの旅をしています。掃除は皆がお互いに気持ち良く使える素晴らしい活動。これからもお願いしますね」といった駅利用者の感謝の言葉などが綴られている。その中には、「鶴岡小の卒業生です。久しぶりに木古内に戻り、ここにきて駅清掃が続いていることに感動しました」というメッセージもあり、子どもたちは、これらの言葉を読むことで、清掃活動の意義を感じているようだ。
3月13日の清掃が最後の活動となった6年生は、「6年間、ずっと駅の清掃を続けてきて、利用者のみなさんが喜んでくれるのがうれしかった」「これからも近くに来たときは駅の様子を見に来たい。ごみがあったら拾う」と話していた。JR木古内駅長は「地域をきれいにしようとする子どもたちの心に感動する。頭が下がる思い」と感謝する。また、同小の教諭は「大学ノートは子どもたちと利用者の交流の場であり、その言葉の一つひとつが子どもたちの励みとなっている」と語り、「駅清掃は鶴岡小自慢の伝統。運動会などの各種行事で、地域の方々が子どもたちを盛り上げてくれることへの感謝の意味を込め、これからも続けたい」と話していた。
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京都府 南陵中学校 生徒会のみなさん
明智光秀が築城した福知山城の城下町、京都府福知山市の市立南陵中学校は、リサイクル活動に熱心な学校として知られている。全校あげてアルミ缶回収につとめ、収益金を地震被災地支援などに役立てる活動は、その一例。
今年の3月には、生徒会が、市のごみ回収を支援しようと、校内や家庭でのごみ分別の意識を高めるべく、独自の取り組みを始めた。それが「南陵プラごみ検定」だ。
生徒会の役員が、市が回収したプラスチック製容器包装類(プラごみ)が、業者から引き取り拒否される寸前であることを、新聞で知ったことがきっかけ。3月17日の回収分から、市がリサイクル基準に満たないと判断したごみ袋には、啓発シールを張って残し、再分別を促すことから、急遽役員が集まり、自分たちが改善に向けてできることはないかと、知恵を絞った。そして、業者の引き取り拒否の理由が、市民のごみ出しマナーの悪さや勘違いなどが主な原因だったことから、どうすれば生徒や家庭にプラごみへの理解や正しい出し方を伝えることができるかを議論、検討し、検定試験で啓蒙する方法を考え出した。
良いと思ったことはすぐに実行する同校生徒らしく、まずはプラごみ問題の現状を知るため、生徒会の代表が市のリサイクルセンターを訪問。同センターの職員から、市が回収するプラごみに、汚れたものや危険なごみの混入が多いことから、業者側からクレームが出ていること、他の自治体では、業者から引き取りを拒否された例もあり、福知山市もこのままではリサイクルに赤信号がともりつつあることなどを聞き、さらに、プラごみを出す際に市民がすべきことや分別の仕方などを学び、検定問題作成の資料とした。
問題は、プラスチック製容器包装類のマークを選ぶもの、汚れが落ちないプラごみの出し方を答えるものなど7問で、「汚れがないか」「レジ袋などで小分けせずに指定袋に入れているか」「プラごみ以外の物が入っていないか」の3点も理解できるように出題し、正しい分別知識が身につくよう工夫した。
3月6日、全校生464人を対象に「南陵プラごみ検定」を実施。受検した生徒は、「プラごみについての理解をもっと深めなくてはと思った」「自分たちがまず動くことで、家庭や地域を動かし、福知山市のリサイクル問題の改善につなげたい」と話していた。
「南陵プラごみ検定」を企画した生徒会役員は、「福知山市でも、プラごみ回収の危機が迫っている。これを回避するためにも、限られた資源を大切にする意識を高めることが必要」と話し、「ごみ問題をさらに学び、来年度以降も検定を続けていきたい」と力を込める。また、生徒会担当の教諭は「検定問題を通じて、教師の間でもごみ分別の知識が不十分なことが分かった。生徒たちの自発的な取り組みが、ごみ問題の解決に少しでも役立てばうれしい。家庭でのごみ分別も積極的に手伝ってほしい」と願っていた。
生徒会本部では、今回の検定試験の結果を集計し、校内に掲示することで、生徒のごみ問題への関心を途切れることなく、高めていきたいという。さらに、生徒会だよりを通じてPTA会員に知らせる他、プラごみを出す時の注意点をまとめた資料も配布することにしている。
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北海道 稚内南中学校 1、2年生のみなさん
yoki_kou_image01日本の最北端のまち北海道稚内市の市立稚内南中学校は、生徒による「南中ソーラン」で、全国的にも知られている。1983年から取り組まれている「南中ソーラン」は、生徒同士の励まし愛、生徒と教職員との励まし愛、生徒と保護者との励まし愛の「3つの愛」によって育まれてきた。“最北の風雪、カモメ、漁師、そして海峡のまち稚内”を、生徒の心が一つになって表現するその踊りは、見るものに感動を呼び、「日本民謡民舞大賞」でグランプリ(総理大臣賞)を受賞したほど見事なものである。
この「南中ソーラン」の取り組みでもわかるように、同中生徒は、稚内のまちを愛し、地域の人々との交流をたいへんに大切にしている。貢献活動にも積極的で、今年の1月には、21日から23日までの3日間にわたって、独り暮らしのお年寄りの家などで除雪ボランティアを行った。
これは、先輩から受け継がれてきた同中生徒による伝統の地域活動で、総合的な学習の時間に、地域の人々と触れ合うことで、学校では経験できないことを学ぼうというもの。この冬の地域活動では、地域への感謝、寒さに負けず楽しく過ごすことなどが目的という。
除雪ボランティアには、1、2年生が参加。生徒は地区ごとに6人から29人の班を編制し、一度帰宅した後に担当地域の町民会館などに集合。独り暮らしのお年寄りの家を訪問し、元気な笑顔の挨拶をしてから除雪作業に取り組んだ。また、地域への感謝の気持ちを込めて、道路の横断歩道の除雪や地域の雪像づくり、子どもたちのための雪の滑り台づくりなどにも汗を流した。
稚内南中学校の生徒による除雪ボランティアは、お年寄りだけでなく、地域の人々から喜ばれ、感謝されている。生徒にとっても“喜ばれることが励まし”となっており、伝統の地域活動として長く続く原動力となっている。
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岡山県の東南部に位置し、古くから開けた港町として多くの歴史遺産が残る瀬戸内市牛窓町。日本のエーゲ海と呼ばれる自然豊かなこの町に市立牛窓西小学校がある。「豊かな心を持ち、自ら学び、たくましく未来を切り拓く児童を育成する」を教育目標とする同小の児童は、地元の名人に学ぶ「全校かがやき体験」など、地域との触れ合いや人々との交流をとても大切にしている。その心は、世界にも向けられており、今年の2月28日には、“カンボジアの子どもたちにきれいな飲み水を―”の願いを込めた募金活動による井戸掘り資金2万5000円を、現地で活動するNGO「カンボジアの村を支援する会」に寄付した。
同小の児童が、井戸掘り資金を贈るのは、昨年3月に続いて今回が2回目。前回も今回と同様に、募金活動で集めた2万5000円を「カンボジアの村を支援する会」に託した。同会によると、カンボジアでは、およそ2万5000円で1本の井戸が掘れ、約2年間のメンテナンス料がまかなえるという。
同小の児童は、前回贈った資金により、現地の農村に立派な井戸がつくられ、子どもたちや住民が「きれいな水が飲める」とたいへんに喜んでいることを知り、今年の活動につながった。
今回は「幸せの井戸☆」と銘打ち、児童会の運営委員会が中心となり1月から募金活動を開始。全児童、教職員が募金したほか、オープンスクールで訪れた地域住民も、子どもたちの活動に賛同し、積極的に協力、目標の2万5000円を集めることができた。
贈呈式となった2月28日には、「カンボジアの村を支援する会」の代表が同小を訪問。運営委員会の児童5人が、同代表に「カンボジアに人々に、きれいな水が飲めるようにしてください」と支援金を手渡した。代表は、児童や地域の人々の心温かな支援に感謝し、「雨季になる6月までに掘ります」と約束していた。
ところで、牛窓西小学校のある瀬戸内市では、旧邑久町時代の2002年からカンボジアと交流。1月には中学生・高校生ら10人が現地入りして農道に橋を架ける貢献活動を行った。また2月には、同市立今城小学校の児童が、井戸掘り資金の募金を集め支援する会に寄付するなど、草の根の交流が着実に浸透している。
牛窓西小では、「幸せの井戸☆」活動などを通じて、子どもたちは、平和・命の尊さ・心と心の交流の大切さを学んだようだと話す。そして同小児童は、“たくましく未来を切り拓く”ため、自分たちで考え、地域や世界に向けて貢献できることを実践していきたいと話していた。
(※注:☆は、ローマ数字の2)
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山梨県 笛川(てきせん)中学校 全生徒のみなさん
yoki_kou_image01日本列島のほぼ真ん中にある山梨県の北東部に位置する山梨市。古事記、日本書紀に登場するヤマトタケルの東征時に創建されたという中牧神社(国指定重要文化財)など、豊かな歴史と文化を誇る同市に、市立笛川中学校がある。
「立志勤学(まず志を立て、目的達成のためには一心に努力する)」を校訓とする同校は、“自ら課題に気づき、解決する生徒”“豊かな心を持った たくましい生徒”の育成に努めており、生徒も勉学や部活動、ボランティア活動などで、その期待に見事に応えている。
昨年12月には、全校生徒による節電の取り組みが、環境教育プログラム「キッズISO14000 FOR SCHOOL」に、全国で初めて認定された。
同プログラムを認証しているNPO法人「国際芸術技術協力機構」(ArTech)によると、学校の児童・生徒と教職員(サポーターとし活動を支援)が、環境マネジメント法により省エネルギーや二酸化炭素排出削減へ向けて、節電やごみ減量作戦などいろいろな取り組みを実施し、その活動を数値データなどを基に科学的に分析・検証し、最終報告書としてまとめ、それを第三者評価を行う。目標達成することを通じて、子どもの環境意識や科学的思考能力を養うことを目的とし、2年間の試験的実施を経て、2007年度から本格導入した。
同校では4年前から技術の時間などを利用して、省エネなどの環境教育強化に努めてきた。また、2年前からは各クラスに「電気消し隊」「水を大事にし隊」を組織し、「空き教室の消灯」「バケツでのぞうきん洗いの徹底」などを励行してきた。
今年度は、学校全体の電気使用量を06年7月、11月と比べ「10%削減する」を目標に設定。生徒会や「電気消し隊」などが主体となり、教室内の照度を測って授業中の部分消灯や体育館の効率的な消灯作戦などを実施。達成までに、消費電力量の数値把握、取り組み状況のチェック・分析、計画の見直しなどを繰り返すと共に、「電気を1キロ・ワットでも削減させる」と、全生徒に数値的な意識を高めた。
生徒らも、自分たちでできるところから節電に努めた結果、「節電10%」を見事に達成。昨年12月中旬、その成果をまとめた最終報告書を「国際芸術技術協力機構」に提出。19日に同機構から認定されたことが通知された。
12月21日には、生徒会や「電気消し隊」など約30人が集合。全校集会の席で、生徒会長から改めて認定されたことを報告し、喜びを分かち合った。生徒会役員は「全校生徒の心をひとつにして環境活動を継続し、笛川中の伝統にしたい」と意気込む。生徒をサポートしてきた担当教諭は「生徒一人一人の努力が報われた。今回の認証を機により環境意識の高い人間に成長してほしい」と期待を込めて話していた。
今年1月12日、認定証授与式が国連大学(東京)で開かれ、生徒の代表が全国初となる認定証を受け取った。
なお、同校は昨年12月17日、地球温暖化防止活動に功績のあった個人・団体に贈られる環境大臣表彰で「環境教育・普及啓発部門」の環境大臣賞を受賞している。山梨市では、同校の環境教育の取り組み、生徒の環境問題への高い意識を、市全体に広めたいとしている。
下写真1
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yoki_kou_image01“心身共に健やかで 自ら学び行動できる子どもの育成”をめざす仙台市立袋原小学校(太白区)。1976年に創立した同校は、家庭・地域との連携に力を注いでいる。昨年10月スタートの総合的な学習の時間では、4年生が学区内で地域貢献活動を行っている人たちの発掘調査に取り組んだ。
「かがやけ はばたけ 袋原」をテーマに、126人の4年生が調査活動を展開。学区内にポスターを掲示したり、回覧板を回すなどして、地区住民にも協力を呼び掛け、地域のためになる仕事や奉仕活動などを続けている<輝いている人>を探し出した。
「袋原に、こんなにもたくさんの輝いている人がいたなんて、知らなかった」という児童が、およそ4カ月かけて自分たちの視点で発掘しのは、七夕のくす玉を作っている竹細工職人や掛け軸などを作っている表具師、植木職人、自動車整備士の他、古民家の模型作りに励む男性、わらで蓑や俵などを制作している人、手作りの巣箱を高齢者施設などに贈っている人やボランティアで手品を披露しているグループなど、16人。児童は15の班に別れて、<輝いている人>の職場や自宅などを訪問し、取材したり、自分たちも実際に体験してみたりして調査・学習を進めると共に、交流を深めていった。
そして、今年の1月25日、同校体育館で「かがやけ はばたけ 袋原」の最終発表会を開いた。
当日は、子どもたちが選んだ16人のうち13人が出席し、児童の発表を見守った。会場には、15のコーナーが設けられ、各班の児童は、壁新聞、紙芝居、歌やパフォーマンス、作品展示、自分たちで実際にやってみせるなど、それぞれ工夫を凝らして発表を行った。また、<輝いている人>も講師となって、児童の質問に答えたり、実演するなど、内容の濃い充実した発表会となった。会場内には、子どもたちも一緒に製作した古民家の模型や、子どもたちの書を掛け軸にした掛け物などの作品も展示され、参観に訪れた保護者などからは、「見やすくて、わかりやすい」「輝いている方々の活動の素晴らしさや手作業の見事さに驚いた」と好評だった。
発表会の最後に、児童の代表が「学校の他の学年や地域のみなさんにも、これまでの総合で学んだことをしっかりと伝えていきたいと思っています。輝いているみなさん、今日まで本当にお世話になりました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べ、手作りしたポプリのにおい袋をプレゼントした。
<輝いている人>に選ばれた男性は「子どもたちに作り方を教える機会ができた。逆に若いエネルギーをもらった」と喜んでいた。また、児童も「地域で活躍中の人で、世代の違う人と話す機会があまりなかったので、いい勉強になった」「こんなに素晴らしい方々がいる袋原を、他の人にも教えてあげたい」「輝く人がいるだけで、地域の人も変わると思った」と話し、<輝いている人>との交流を通してたくさんのことを学んだ様子だった。
同校では、今回の成果を踏まえ、「これからは,学校や地域に向けて発信できる活動にしていきたい」と話していた。
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沖縄県 安田(あだ)小学校 全児童のみなさん
今年で創立121周年を迎える国頭(くにがみ)村立安田小学校。同校のある国頭村は、沖縄本島の最北端に位置する。面積の約90%を占める山林原野には、「村の鳥」で、国指定天然記念物のヤンバルクイナが生息しており、その保護活動に熱心に取り組んでいるのが、安田小学校の16人の子どもたちだ。
活動がスタートしたのは、2005年から。学校周辺から聞こえてくるヤンバルクイナの「キョッ、キョッ、キョッ」という鳴き声を毎日記録したり、交通事故被害の調査やエサとなるミミズの飼育などを行っている。また、2年前の3月には、沖縄森林管理所と協力し、県道2号線にヤンバルクイナ保護を訴える看板設置も実施している。
同校児童は、昨年12月3日に東京で開かれた「第42回全国野生生物保護実績発表大会(環境省、日本鳥類保護連盟主催)」で、日々続けているこのヤンバルクイナの保護活動について発表し、最高賞に当たる環境大臣賞を受賞した。
「全国野生生物保護実績発表大会」は、全国の学校や団体が、野生生物の調査・保護活動を通じて得た経験や活動状況を発表し合うもので、子どもたちの野生生物保護への関心と理解を深めることを目的に、1966年から毎年開催されている。昨年は各都道府県知事から推薦された小中高校27校が応募し、審査会で選ばれた10校が発表を行った。
発表会には安田小の児童を代表して6年生2人、5年生2人の4人が出席。曇りの日や午前中によく鳴き声を聞くことや、最近は週末にドライブで安田区を訪れる人が増えたため、月曜日になると、交通事故にあったヤンバルクイナを発見することが多いことなどを報告した。
今回の受賞は、子どもたちの積極的な保護活動が高く評価されたもので、発表を行った児童は「緊張したけどうまく発表できた。受賞できると思っていなかったので、とても驚いた」「ヤンバルクイナのことを全国に教えられたことがうれしい」と笑顔で話していた。
翌12月4日、4人の児童は、受賞の報告に学校長と研究主任の教諭と共に県庁を訪問。受賞を喜ぶと共に、「これからも、学校の子どもたちみんなと保護活動に頑張りたい」と、決意を述べていた。
同行した教諭は「インターネットなどで調べるだけでなく、実際に地域と一緒になって保護活動に参加している点が、評価されたのだと思う」と話す。また、学校長は「大人が地域を守る姿を見て、子どもたちも意識が高くなっている。この賞を励みに、さらに地域でふるさとづくりをしていきたい」と話していた。
ちなみにヤンバルクイナは、ニワトリのように地上を歩き回り、空を飛ぶことはできない。そのため、道路を横断するときに交通事故に遭うことも多く、国頭村では、ドライバーに対して、ヤンバル(沖縄本島北部地域)を訪れる際は、「スピードを落として安全運転を」と、呼びかけている。安田小の児童も「交通事故による被害が無くなり、ヤンバルクイナがもっと増えてほしい」と、路上事故ゼロを訴えている。
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島根県 浜山中学校 「命」のコース40人の2年生
2007年に開校20周年を迎えた出雲市立浜山中学校。同校は「楽しい学校」を合言葉に「達成感のある活動」を提唱し、体験活動を通して人としての生き方を学び、基本的な生活習慣を身に付け、豊かな人間性を持った生徒の育成に努めている。
その成果は着実に現れており、今年1月15日には、阪神淡路大震災を通して「命」をテーマに学んできた2年生が、1年生に、生きることの大切さや人と人との絆の大切さを伝える出前授業を行った。
出前授業をしたのは、総合的な学習の時間で「命」のコースを選択した2年生40人。昨年10月の修学旅行で神戸を訪問。6つの班に分かれて被災地の取材を行い、「生きる」意味を考えた。
現地の取材では、「たった数秒であらゆることが変わる」という震災の恐ろしさを知った。また、救出に力を発揮した近所の絆の強さや、「生きていればなんでもできる」という被災者の言葉に、「命」の大切さを教えられたという。
こうした被災者の声や現地取材で得た情報をまとめていく中で、40人の2年生は、語り継いでいくことが、防災の力になると気付いた。そこで1年生に阪神大震災の教訓を語り継ぐ授業を企画し、これまで取材した内容を基にした教材も作成した。
15日の授業では、震災時の映像を見た上で、家族を失った被災者の心の傷や防災を研究する兵庫県立舞子高校環境防災科の生徒の姿を紹介。混乱時の避難所を想定し、ペットを連れた高齢者の受け入れ判断など実際にあったケースを教材に、被災を現実のものとして話し合った。
教師役となったある生徒は「阪神淡路大震災は、1年生にとって生まれたばかりの頃の出来事だが、大切な人をなくした人が多いことを授業で伝えたかった」といい、1年生も、2年生の真摯な言葉に真剣に聞き入っていた。
なお、「命」のコースの2年生は、今回の出前授業に先立つ13日にも、現地取材を基に制作した新聞1200部を出雲市内のショッピングセンター前で市民に配ったほか、同日夜には、同校の教室を避難所に見立てた疑似体験学習を開き、参加した教員や保護者、住民らと「命」や「絆」について考えると共に、阪神淡路大震災の風化防止に努めた。
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