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善き事をした小学生・中学生達
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善きことをした小学生・中学生達
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 総合学習でお世話になったお礼に 柳ケ瀬商店街を清掃奉仕 (岐阜県 長良中学校 33人の3年生)
 盲導犬育成に協力を、と募金活動10年 今年も (富山県 石動小学校 さわやか委員会のみなさん)
 「磯焼け」研究でW栄冠 ふるさとの海の環境保全研究に高い評価 
(宮城県 女川第四中学校 全生徒のみなさん)
 4年かけてプルタブ100キロ回収 福祉施設に車いす寄贈 (岩手県 不動小学校 全児童のみなさん)
 中学生が学会発表で環境保護を訴える 
(東京都 昭島市立多摩辺中学校科学部 新宿区立四谷中学校理科部のみなさん)
 自分たちで育てたお米で、お世話になった人とごはんパーティー 
(東京都 池袋第二小学校 5年生のみなさん)
 特養老人ホーム訪れ人形浄瑠璃披露 熱演に大きな拍手 
(大阪府 和泉市立いぶき野小学校 文楽クラブのみなさん)
 荒れた谷津田の再生計画を提案 市と協働で復元へ (茨城県 神谷小学校 5年生のみなさん)
 募金活動で車いすを購入 贈呈先の病院から感謝状 
(東京都 福島中学校 ボランティアコースの生徒のみなさん)
 1年半かけた「1円募金」で、2つの障害者施設に掃除機や車いすを寄付 
(岐阜県 江並中学校 生徒会「ふれあい委員会」のみなさん)
岐阜県 長良中学校 33人の3年生
夏の風物詩、鵜飼いで知られる長良川を挟んで、岐阜城、金華山を望む岐阜市立長良中学校。同校では、地域の学校として、地元の人々との交流や貢献活動などに積極的に取り組んでいる。
2006年度の総合的な学習の時間では、3年4組33人の生徒が「自分たちの手で地域の活性化を」をテーマに、柳ヶ瀬商店街の協力を得ながら学習を重ねてきた。同商店街の商店主や買い物客にアンケートをとるなど、様々な視点から調査し、活性化に向けて“自分たちに何ができるか”を探究した。また、昨年12月末には実際にできることのひとつとして、商店街主催のクリスマスイベント「クリスマス・イン・やながせ」に出演。訪れた買い物客などにダンスや合唱を披露し、盛り上げに努めた。
そして今年に入り、生徒から総合学習の最後の取り組みとして、お世話になった商店街に“お礼としてなにかしたい”との声があがった。そこで、商店街に申し入れたところ、アーケードの柱が張り紙の跡などで汚れている。何とかしたいのだが、との悩みを聞いた。
生徒は、商店街をきれいにしよう、と決め、2月9日に清掃ボランティアを行うことになった。
当日は、6つの班に分かれて商店街の柱を見て回り、汚れているところを雑巾でこすり落とした。2月の寒い中だったが、「1年間の感謝の気持ちを込めた」と、柱の汚れ落としに懸命に取り組み「きれいになって良かった」と満足そう。また清掃活動にあわせて、学んだことをまとめた冊子を協力してくれた商店主らに配り、改めてお礼を述べた。
生徒の一人は「街を盛り上げようとする人たちの気持ちを感じることができ、柳ケ瀬の良さにあらためて気づいた」と学習を振り返っていた。
なお、同校では朝の校内清掃活動や花いっぱい活動を、生徒の自主的なボランティア活動として行っている。「礼節を重んじる」「美しく整える」「より質の高いものを求める」校風が、生徒に根付いていることが、今回の活動のベースになったことは間違いないだろう。そしてそれは、3月に卒業した3年4組の生徒の心にも、しっかりと受け継がれて行くはずだ。
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富山県 石動小学校 さわやか委員会のみなさん
富山県の西端に位置する小矢部市の市立石動(いするぎ)小学校は、「さわやか活動」の名のもとに、あいさつ運動やボランティア活動に熱心な学校として知られている。
今も続く児童による朝の清掃活動は、1987年、当時の1年生が始めたもので、88年には児童会のクリーン作戦として「中日あおば賞」を受賞している。
福祉施設への訪問や独り暮らしのお年寄りとの交流など、様々なボランティア活動を行っている同校児童が、特に力を入れているのが、盲導犬育成のための支援活動だ。
スタートしたのは1998年、同校に招いた「盲導犬を通して学ぶサムの会」の代表から、“盲導犬がいなくて目の不自由な人たちが困っている”という話しを聞いたことがきっかけ。(※サムとは、サムの会代表の愛犬の名前)
「自分たちでできることをしよう」と、児童の中から有志が集まり、地元のスーパーや駅に交渉して街頭募金を始めた。さらに地区の人々の協力を得て曳山祭、菖蒲祭、市が開催する行事会場や24時間テレビなど、様々な機会を通して盲導犬育成の大切さを訴え、募金への協力を市民に呼びかけてきた。
2002年からは、児童会さわやか委員会が中心となり、活動を全校児童に広めた。さらに03年には、同委員会がアルミ缶を回収し、盲導犬育成のための資金にする活動を全児童に提案。すぐに全員の賛同を得て、毎月1回、児童らが家庭から出たアルミ缶をゴミ袋に詰めて持ち寄ることになった。現在では保護者や教員も積極的に協力している。
同校児童の素晴らしいところは、目の不自由な方との買い物ツアーやハイキングなどで手引き体験を実際に行うなど、相手を思いやりながら行動することの大変さや喜びを実感していること。それだけに市民に呼びかける声にも力がこもる。
今年3月、スーパーの前で実施された募金活動では、さわやか委員会を中心に約40人の児童が参加。活動のきっかけとなったサムと共に、明るく大きな声で買い物客に協力を呼び掛けた。同校児童による盲導犬支援活動は、市内でも広く知られており、多くの市民が「がんばってね」と児童に声をかけながら募金に協力していた。
なお、募金活動で寄せられた義援金やアルミ缶回収で得た収益金は、毎回、中部盲導犬協会(名古屋市)に贈っており、同協会からの感謝状の他、盲導犬育成活動で「中日あおば賞」を受賞している。
同校では、正直・誠実、信頼・友情、そして思いやりのある優しい心と協力する態度を養う教育を推進しており、児童らの長年の「さわやか活動」が、その成果の証といえるだろう。
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宮城県 女川第四中学校 全生徒のみなさん
yoki_kou_image01宮城県牡鹿半島の中ほどに位置する五部浦地区の女川町立女川第四中学校では、総合的な学習の時間の中で、昨年4月から地域に視点を置いた研究を生徒全員で取り組んでいる。それが「磯焼け」の研究だ。
同校生徒の「磯焼け」研究に取り組むきっかけは、五部浦で水揚げされる魚介類の種類や収穫量が以前よりも減ってきたことを知り、何らかの原因で魚介類にとって住みにくい環境に変わったのでは、と考えたことから、みんなで調査する中で、「磯焼け」という言葉にぶつかった。
「磯焼け」とは、もともとその海域に成育していた海藻類が減少し、薄いピンク色した硬い殻のような海藻「サンゴモ(石灰藻)」が、海底の岩の表面を覆いつくした状態のこと。サンゴモには、他の海藻を生えにくくする性質があるため、大型の海草類の回復は困難(藻場(海藻の森)の消失)となり、魚介類の生活の場、産卵の場が失われるため、漁獲にも大きな影響を与えることになるという。海流の変化、ウニなどによる食害、温暖化、環境汚染などが「磯焼け」の要因とされているが、そのメカニズムはまだ解明されていない。
“海藻が消える。五部浦の豊かな海の資源が失われてしまう”。「磯焼け」の知識を深める過程で、大きな危機感を持った生徒がまず取り組んだのは、五部浦湾の実態調査を兼ねた「磯焼けマップ」の作成だった。
同校生徒の優れたところは、マップ作りで終わらせず、豊かな海を取り戻すための解決策を見出すべく挑戦したことだろう。そして「磯焼けマップ」を元にして、専門家や東北大学の先生、地元の漁協、企業、保護者などの協力を得ながら、藻場の回復や新たな藻場形成を目的とし、海藻のアカモクを植え付けたり、成育状況を観察してきた。
アカモクは、非常に成長が早く、藻場を形成すると共に、海水の富栄養化を防ぎ、水質を浄化する性質を持っている。しかし、地元では“ジャマモク”と厄介者扱いにされていた。そこで生徒は、食用として活用する方法も提案。さらに、昨年10月には、この研究活動を通して学んだことや体験を元にした創作劇を上演し、地元の人々に「豊かな海の森づくり」を強くアピ−ルした。
そして生徒らは、これまでの研究成果を今年の2月24日に石巻市北上公民館で開催された、第7回南東北「川・水環境ワークショップ」で発表。宮城、福島、新潟各県から参加した計16団体の中から、見事、小・中学生の部での最高賞のグランプリに選ばれた。
さらに、日本水環境学会東北支部の「東北・水すまし賞」にも選ばれ、3月7日、同校で授賞式があった。全校生徒19人(当時)の小さな学校の取り組みが、ダブル受賞の栄冠に輝いた。
「東北・水すまし賞」の授賞式では、日本水環境学会東北支部の役員が「大人になってもふるさとの海の環境を守る心を忘れないでほしい」と呼びかけた。卒業を控えた3年生が生徒を代表し、「多くの人の教えや協力があったからこそと感謝しています」と受賞の喜びを語り、続けて「後輩のみんなには、さらに研究を続けてほしい」と、訴えた。
生徒を指導してきた東北大大学院農学研究科の教授は「環境保全は継続が大事。今回のW受賞は生徒たちの自信につながったと思う」と祝福している。
女川四中は、5人の3年生が卒業した後、2人の新入生が入学。16人となった生徒全員で、今年度以降も「磯焼け研究」を継続することにしている。
なお、グランプリに選ばれた「川・水環境ワークショップ」では、7月21、22の両日、東京で開催される「全国川の日ワークショップ」で研究成果を発表することになっている。
下写真1下写真2下写真3
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岩手県 不動小学校 全児童のみなさん
yoki_kou_image01明治6(1873)年に創立した矢巾町立不動小学校。130年を越える歴史に培われたものは、児童の地元との厚い交流、地域に貢献するボランティア活動である。
その一例が、今年の1月23日、児童による地元の知的障害者更生施設、第二新生園への車いす贈呈だ。
車いす贈呈のプロジェクトがスタートしたのは、4年前。第二新生園とは総合的な学習の時間で、利用者と一緒に農業体験に取り組むなど、様々な交流を続けている。そうした中、当時の青少年赤十字(JRC)委員会から「私たちにできることはないだろうか」との呼び掛けがあり、みんなで考えた結果、空き缶のプルタブを集めて車いすを贈ることになった。
そして先輩から後輩へと受け継がれ、回収したプルタブは約100キロにもなり、その収益金と昨年暮れにJRCが実施した校内募金と合わせて、児童全員待望の車いす一台を購入することができた。
贈呈式当日は、同小から学校長と児童ら6人が第二新生園を訪問。全児童を代表して児童会役員など4人の6年生が「自分たちに何ができるかを考え、車いすを贈ることにしました。どうぞ使ってください」と声を合わせて元気にあいさつ。同園で7人いる車いす利用者の代表がそれに応えて、「大事に使わせていただきます」と感謝の言葉を述べ、笑顔が溢れる中で交流を行った。
「人間性豊かな、たくましい不動っ子」をめざす同小児童の福祉貢献活動は、地域からも高く評価されており、去る3月16日には、小さな親切運動岩手県本部から「小さな親切実行章」が贈呈された。同小体育館で開催された授章式には、児童全員が出席。小さな親切運動県本部代表者の「親切は相手を気遣うことから始まる。身近なできることからはじめてほしい」との呼び掛けに、子どもたちは「ハイッ!」と元気な声で応えていた。
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東京都 昭島市立多摩辺中学校科学部 新宿区立四谷中学校理科部のみなさん
yoki_kou_image01去る平成19年3月24日、首都大学東京南大沢キャンパスにおいて日本動物学会関東支部第59回大会が開催された。近年、理科離れ防止等の配慮から、多くの学会の大会では一般の方々や中高生の参加が呼びかけられている。本大会も中高生の発表が呼びかけられ、およそ65演題のポスター発表が行われたが、このうち3校の高校生による発表と、2校の中学生発表が行われた。中学校の発表校は、東京都の新宿区立四谷中学校理科部(飯塚光司教諭顧問)と昭島市立多摩辺中学校科学部(中里 直教諭顧問)で、中学生が大学等の研究と肩を並べて発表するのは画期的であった。
本大会は一般向けの海に関する公開講演や、水族館等の協力を得て行われたペンギンなど海の生物の展示や小笠原の自然紹介などが行われ、家族連れなど多くの人々が訪れた。
四谷中学校理科部は「トウキョウサンショウウオの高温飼育」と「サケの飼育と放流」の2課題について発表し、多摩辺中学校科学部は「ホタルが生活する清流を守ろう!〜学校周辺の小川の保護活動と環境調査〜」という課題で発表した。
四谷中学校理科部はトウキョウサンショウウオの受精卵を実験室内で12ヶ月にわたって飼育した結果、夏場35℃を越える人工飼育下では、生育や形態に異常のある個体が観察されたことから、地球温暖化にともなう水温上昇が、両生類の存続に及ぼす影響について発表した。また、人工授精されたサケの卵の飼育から、鮭の成長における地球温暖化の影響を考察し、地球環境とサケの生態について発表した。
多摩辺中学校科学部はホタルの飼育を基礎として行っている学校周辺の小川に住むホタルの保護活動と、小川の環境保護と有効性を訴えるために行った小川の環境調査について発表した。
午後の2時間、ポスターの前で見学者の質問に答えたが、今回の一般に開かれた大会内容から家族連れなど多数の方が来場し、予想以上にポスター発表を見学する大勢の人々が訪れ、盛況であった。特に中学生の発表には関心が集まり、中学生たちは訪れた大学の先生や大学生、高校生や一般の方々の様々な視点からの質問に実体験から彼らなりの考えで質問に答えていき、生命尊重、環境保護を訴えた。彼らは予想以上の人々からの関心と質問を受け、必死に考えて答えたことで、疲労困憊した。2時間以上に及ぶ発表後、彼らに感想を聞いたところ、「とても疲れたが、楽しかった。またやってみたい。」と口を揃えて言っていた。今回の発表で彼らは自分達の実践が評価されたことで、自分たちの存在価値を認識することができた。そして、1つの大きな仕事を終えた充実感と自分に身についた自己表現力を実感した。中学生が行った環境学習とそれに対する関心と評価、環境保護を訴えるという大仕事を成功させた成果に満足していた。大会の配慮で中高生に与えられた優秀賞の賞状と盾は彼らの大きな名誉と誇りになった。
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東京都 池袋第二小学校 5年生のみなさん
yoki_kou_image01東京の真ん中に位置しながらも、子どもたちに自然豊かな環境を肌に感じる教育をモットーとする豊島区立池袋第二小学校では、同校南側にある防災広場を専用使用し、水田や畑地として活用している。
約50平方メートルある水田は、5年生が総合的な学習の時間を利用し、米づくりに取り組んでいる。
この稲作が始まったのは2001年度からで、豊島区の友好都市、山形県遊佐町産のお米「ひとめぼれ」の苗を使い、栽培の指導も同町に仰いでいる。
06年度は、23人の5年生が、稲作に挑戦。5月の草取りから田植え、9月に待望の稲刈りを行ったのち、脱穀まで実施した。収穫したお米は約20キロにもなった。
そして今年の1月25日、5年生たちは、自分たちで栽培したお米を、稲作でお世話になった人たちに、感謝の気持ちを込めて振る舞う恒例の“ごはんパーティー”を開いた。
パーティーには区や地域、遊佐町など関係者多数を招待。子どもたちは自分たちでごはんを炊き、みそ汁をつくり、参加した人々と一緒に味わった。さらに児童らは、この日のために練習を重ねてきた劇を上演。米作りの一年を振り返るストーリーで、「田植えは腰が痛い」「みんなで育てたコメは一粒も無駄にできない」などと感想を交えながら、ユーモアたっぷりに演じ、招待客から盛んな拍手がおくられていた。
今回初めて出席した遊佐町の小野寺喜一郎町長は「水と大地とみんなのエネルギーが詰まったお米ができて嬉しい。ごはんもとてもおいしく、劇も素晴らしかった」と絶賛。米づくりに参加した児童は「田んぼ泥に足をとられたりして作業は大変だったけど、楽しかった」「自分たちで育てたお米は甘くて、とてもおいしかった」と笑顔で話していた。
同校では、お米の他、ジャガイモ、サツマイモ、綿、落花生などを育成しており、「子どもたちは、みんなで仲良く助け合い、一生懸命働くことで、様々なことを学び、成長している」と話し、都会の真ん中で自然と触れ合う教育に、確かな手応えを感じているようだった。
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大阪府 和泉市立いぶき野小学校 文楽クラブのみなさん
大阪府和泉市は、弥生期の環濠集落としてわが国屈指の規模を誇る「池上曽根遺跡」(国指定史跡)や、歌舞伎、人形浄瑠璃の「葛の葉伝説」の舞台となった信太の森など、歴史と文化が根付いた土地柄である。こうした環境の中、2004年4月、日本の伝統芸能「人形浄瑠璃」の継承と育成を目的に、「いずみ子ども文楽の会」が発足。同市立いぶき野小学校でも、5・6年生の児童による文楽クラブを設け、「いずみ子ども文楽の会」の主体となった。
毎月2〜3回、NPO法人「人形浄瑠璃文楽座」の技芸員から人形遣い、三味線、太夫(語り)などの指導を受け、稽古を続けてきた。05年からは毎年3月に市民を招いての発表会を開催しているが、今年の1月27日には、部員約30人が同市と堺市の特別養護老人ホームを訪れ、ボランティア公演を行った。
訪問したのは、同市下宮町の「ひかりの園」と堺市西区太平寺の「愛和園」。「ひかりの園」では、「二人三番叟(ににんさんばそう)」を、「愛和園」では「二人三番叟」と「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」を演じた。児童は身長約1メートル、重さ約3キロの着物を着た人形1体を3人がかり(主遣い(おもづかい)、左手担当の左遣い、両足担当の足遣い)で操作。三味線と語りに合わせて、目線、手の動き、足さばきなど、三位一体となって熱演し、観客のお年寄りたちから大きな拍手がおくられた。
舞台の進行役、三味線を担当した児童は、「ホームの皆さんが三味線や太鼓のリズムにあわせて手を叩いて声援してくれたので、とてもうれしかった」「少し失敗したところもあったけど、楽しくできました」と笑顔で話していた。
同小では、「地域の皆さんや人形浄瑠璃文楽座の技芸員の方々に見守られて、児童もクラブも成長して来た」と話し、その感謝の意味も込めて、今後も老人ホームや福祉施設への慰問など、地域への福祉貢献活動を同校児童の伝統として育成していく考えだ。
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茨城県 神谷小学校 5年生のみなさん
牛久市立神谷小学校の5年生が、同市の市長や保護者、地域の人々を巻き込んで、学校に隣接する谷津田の再生に取り組んでいる。
同校の5年生は、総合的な学習の時間のテーマ「牛久未来図プロジェクト〜人と生き物にやさしい町づくり」の取り組みに、自然・歴史・福祉の3コースを設定。自然コースを選択した児童が中心となって、谷津田再生計画を立案し、具体化を進めてきた。
本格的にスタートしたのは、2006年6月。ゲストティーチャーに招いた特定非営利活動法人(NPO法人)「アサザ基金」(湖と森と人を結ぶ─霞ヶ浦・北浦再生事業)の協力で、子供たちの提案を基に、学校の隣にある荒れた谷津田を生き物たちが棲みやすい環境に復元していく事業を、学校、地域、市と協働で進めていくことになった。
自分たちが中心となって事業を進めていく。その責任の重さに、子供たちは真剣そのもの。早速、校内のビオトープ「希望の池」や近隣のビオトープの実地観察、谷津田の生き物観察などを実施。谷津田の現地調査では、建設残土が積まれた田んぼなど、荒れ果てた谷津田を目の当たりにし、「何とかしなくては!」の想いを強めた。
2学期に入り、これまでの調査結果をふまえ、谷津田の将来像をより具体化していくことにした。
児童は次のステップとして、授業に牛久市の池辺勝幸市長を招き、残土の分だけ深くなった池、残土で流れなくなった水路の修復やヘドロの除去など、具体的な谷津田再生案を設計図にまとめ、事業として取り組むよう訴えた。児童の提案は「里山の文化と景観を残したまちづくり」を進める同市長の政策とも一致し、実現に向けた動きがスタートした。
11月17日の総合学習の発表会では、保護者や地域の人々に協力を呼びかけた。12月には、谷津田の工事関係者の指導を得て、池の水深や田んぼの横を流れる結束川との接続方法などを決め、それらを基に行政に計画書を提出。工事は2007年1月19日から始められることになった。
再生される谷津田は広さ9800平方メートル。工事内容は、谷津田の水を隣接する結束川に落とす水路を整備、残土を除去して田んぼを拡張。生き物が行き来できるように水路には傾斜、四角形の池の縁は丸く削るなど、そこには子供たちの豊かな発想や多彩なアイデアが盛り込まれた。
工事前日の1月18日は、谷津田に自然・歴史・福祉の3コースに分かれて町づくりに取り組んできた5年生全員が集まり、メダカやモツゴ、コイやフナ、アメリカザリガニなどの生き物を保護。完成後に戻すため、校内のビオトープに一時収容した。
そして、工事が始まって1カ月後の2月21日、再び5年生全員が谷津田に集合。2班に分かれて、大人たちとの協働で完成した田んぼや池を、生き物たちがより棲みやすい環境にするための調整作業を行った。また田んぼや池では、2年前には見られなかったアカガエルやその卵塊が見つかり、子供たちは初めて見るアカガエルにビックリ。メダカも確認され、自然の回復の早さに児童は目を輝かせて喜んでいた。
なお、2007年度からは、新5年生が谷津田再生事業を受け継ぐことになる。『学び合い』を教育テーマとする神谷小学校の教諭は「新6年生には、この1年間に学んだことや貴重な体験を、下級生や地域に伝える先生になってほしい」と期待を込めて話していた。
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東京都 福島中学校 ボランティアコースの生徒のみなさん
「希望・創造・潤い」を教育目標とする昭島市立福島中学校。同校生徒は、この目標を達成すべく、「自ら学び、自ら考える」、「他を思いやり支え合う」、「責任を持ちやりぬく」精神で、日々切磋琢磨している。総合的な学習の時間で「ボランティアコース」を選択した生徒(1〜3年生、約30人)は、「他を思いやり支え合う」心を存分に発揮。年間を通して多彩な福祉活動、ボランティア活動を展開している。
同コースでは、昨年4月から「地域貢献」を目的に、いくつかの班に分かれて市内の病院や福祉施設などを訪問。関係者などへの取材を通して、現在、必要としているコトやモノを知った。そして、全員で話し合った結果、市民への募金活動を行って、社会福祉法人恩賜財団東京都同胞援護会「昭島病院」に車いすを贈ることにした。
生徒は、9月・10月の2ヶ月間、毎週火曜日、5・6時限目を利用して、スーパーやJR立川駅、昭島駅前などで募金活動を実施。乗降客や買い物客など多くの市民が協力に応じ、寄せられた義援金は約15万にもなった。事前の計画では、車いす1台を贈ることにしていたが、2台購入することができ、生徒は「本当にうれしい」と声を弾ませる。
今年の1月30日に行われた贈呈式で、昭島病院の職員は「車いすが必要な患者さんが増えてきているので、とてもありがたい」と喜んでいた。
そして後日、昭島病院からボランティアコースの生徒に、感謝状が届けられた。
同コースの生徒は「地域の人が応援してくれたおかげ。大切に使ってもらえれば」と話し、同校の教諭は「募金活動を通じて、自ら学び、自ら考える、責任を持ちやりぬく生徒たちの姿を見ることができた」と目を細めていた。
ボランティアコースの生徒は、赤い羽根募金活動の他、昨年12月23日に開催された同校と地区委員会共催の福中祭ではバザーを実施。各家庭や日本赤十字社昭島支部の協力で得た収益金52,580円は、日本赤十字社に寄付された。同コースの生徒は、今後も地域をはじめ、多くの人々に貢献する活動を続けていくことにしている。
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岐阜県 江並中学校 生徒会「ふれあい委員会」のみなさん
2008年に市制90周年を迎える岐阜県大垣市に市立江並中学校がある。同校のスローガンは「学び きたえ 思いやる」江並中。「学び」「きたえ」はもちろん、生徒の「思いやる」行動は、地域から高い評価を得ている。総合的な学習の時間(ドリームタイム)では、各学年が環境や福祉などについて、フィールドワークをはじめ多角的な視点から調査研究を推進。また、保育園や福祉施設などへの訪問、募金活動、資源回収など、実に多彩な活動を展開している。
そうした中、10年以上続けられている活動が「1円募金」だ。生徒会の「ふれあい委員会」(各学年9人ずつ27人で構成)が主体となり、年間を通じて1円募金を展開。各委員が、クラスごとに毎週2日間、生徒に募金を呼び掛け、毎年市内の福祉施設に車いすなどの寄贈を続けている。
今年は、1月31日に贈呈式を開催し、校区内の知的障害者通所授産施設「かわなみ作業所」に掃除機1台とストーブ1台、知的障害者更生施設「柿の木荘」へ車いす1台を寄付した。
今回は、2005年5月から今年1月までの生徒からの募金と、繰越金を合わせて8万9725円が集まった。
贈呈式当日は、全校生徒と両施設から代表者が参加。同校の木村幸雄校長が「1円でも積み重なれば大きな力になる。ふれあい委員会が活動の中心になったが、善意は全校生徒のもの」とあいさつし、「温かい気持ちを持ち続ける機会にしてほしい」と生徒に呼びかけた。
続いて、ふれあい委員会の代表が「施設の利用者の皆さんに役立つものをと決めた。使っていただければうれしい」と、両施設の利用者代表に目録を手渡した。これに対し、かわなみ作業所の代表は「暖かい所で作業ができるようになると、皆喜んでいます」、利用者代表も「大事に使わせていただきます。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べていた。
贈呈式に参加した生徒は、「1円募金は、江並中の素晴らしい伝統、これからも続けていく」と、力強く宣言していた。
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