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善きことをした小学生・中学生達
善きことをした小学生・中学生達
 世界遺産の熊野古道を、地域の人々と一緒に補修  (和歌山県 三里中学校 1、2年生の皆さん)
 世界の子供たちが学べるように 書き損じはがきをユネスコに寄贈 (岩手県 千徳小学校 全児童のみなさん)
 真心込めて育てたチューリップを贈り、お年寄りと交流 (東京都 板橋第五中学校 生徒のみなさん)
 貴重な動植物の生息地ヒイゴ池を守ろう 保全協に今年も寄付金贈る 
(岡山県 総社北小学校 6年生の皆さん)
 自分たちで育てたチューリップをお年寄り宅へ 一足早い春を贈る (秋田県 成章中学校 全生徒の皆さん)
 心をひとつに集めてアルミ缶回収 5台目の車いすを市の施設に贈る 
(富山県 生地小学校 全児童のみなさん)
 総合学習でお世話になったお礼に 柳ケ瀬商店街を清掃奉仕 (岐阜県 長良中学校 33人の3年生)
 盲導犬育成に協力を、と募金活動10年 今年も (富山県 石動小学校 さわやか委員会のみなさん)
 「磯焼け」研究でW栄冠 ふるさとの海の環境保全研究に高い評価 
(宮城県 女川第四中学校 全生徒のみなさん)
 4年かけてプルタブ100キロ回収 福祉施設に車いす寄贈 (岩手県 不動小学校 全児童のみなさん)
和歌山県 三里中学校 1、2年生の皆さん
yoki_kou_image01田辺市本宮町の市立三里中学校の生徒は、同校のふるさと教育を通して、地域に学び、地域を愛し、地域に誇りをもつ心の醸成につとめている。中でも、2004年7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されてからは、熊野古道をはじめ、旧本宮町の素晴らしい財産である歴史・文化・自然などに触れたり、地域の様々な活動に参加することで、より一層“我がふるさと・本宮”への愛着を強めている。

今年の3月16日には、1、2年生(現2、3年生)27人が、地元の大切な文化財である熊野古道を守ろうと、市の本宮行政局員や語り部・こだま塾・共育会など地元の人々と一緒に保全活動を行った。

熊野古道は、京都・大阪や伊勢から熊野三山(熊野本宮神社、熊野速玉神社、熊野那智大社)に詣でるための道のことで、熊野街道ともいう。

同校の生徒が保全活動に参加するのは約2年ぶりのことで、今回が2度目。この日実施した保全活動は、熊野本宮神社に至る参詣道の中の三軒茶屋跡から伏拝王子(ふしおがみおうじ)の約1キロの区間で、三軒茶屋跡の林道脇に2トントラック1台分の土を用意。27人の生徒は、市の職員や地元の人々のサポートを受けながら、人の往来や雨水で表土が削れてできたへこみや段差に土を入れ、しっかりと踏み固めて補修した。

約2時間の作業だったが、生徒らは土を入れたビニール袋を手に持ち、何往復も歩いて補修箇所に運ぶなど懸命になって取り組んだ。

参加した生徒は「熊野古道の保全活動は、この地域の学校の生徒だからこそできたこと。今後も機会があれば参加したい」。「作業中、通り掛かった人たちから『ありがとう、頑張ってね』と声を掛けてもらえてうれしかった」と話し、自分たちが育った地域の世界遺産を守る活動にやりがいを感じた様子。

また同校の教諭は、「生徒は総合学習で熊野古道について学んだことをこの作業を通して体感できたはず。また、地域と共に生きてきた方々と一緒に作業することで、「ふるさと」を大切に思う気持ちも伝わったことと思う」と話す。そして、イキイキと補修活動に励む生徒を見守りながら、“ふるさとを愛する心”を育む「ふるさと教育」に、確かな手応えを見出していた。
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本州最東端の町、岩手県宮古市の市立千徳小学校は、長年ボランティア教育に力を入れている。児童もクラブ活動で手話を学んだりするなど、福祉の精神に富んだ子供たちばかり。昨年度も、宮古ユネスコ協会の「世界寺子屋運動」協力への呼び掛けに、児童会を中心にすぐに参加を表明した。

具体的な活動は、書き損じはがきや使用済みカードの回収。子供たちの熱心さに家族や教職員も協力し、書き損じはがき216枚、使用済みパスカードとテレホンカード計80枚を集めることができた。

3月14日、全児童を代表して6年生(現中学1年生)と5年生(現6年生)、ふたりの児童が宮古ユネスコ協会を訪問し、同協会の代表に書き損じはがきや使用済みカードを寄贈した。

家族の働き手として、また近くに学校がないなどの理由で学校に通えない児童(6〜11歳)は、世界に1億人400万人(ユネスコ推計:05年7月現在)もいるという。ユネスコの「世界寺子屋運動」は、そんな子供たちに学びの場(寺子屋)を提供し、読み書きや算数を学べるよう、教育の機会を支援する国際協力活動のこと。

贈呈式では、出席した児童から「世界の子供たちのために役立ててください」と、約300枚のはがきとカードを手渡された宮古ユネスコ協会の代表は、「ありがとう。世界の子供たちが読み書きを学び、安全でより良い生活を目指すための教育活動に使わせてもらいます」と述べ、同校児童に感謝状を贈った。

はがきはユネスコ協会でとりまとめて換金(官製の50円の書き損じはがきは45円の募金になる)され、寺子屋に通う子供たちの教材や備品の購入費などに使われる。

宮古ユネスコ協会は、同運動学校キャンペーンを毎年実施。2006年度はこれまでに、千徳小のほか鍬ケ崎小、津軽石中など宮古市内の多くの小中学校が協力しており、千徳小学校の児童会では、今後もこの活動を続けていく考えという。
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東京都 板橋第五中学校 生徒のみなさん
「誠実」を校訓とする板橋区立板橋第五中学校の生徒は、心の触れ合いを大切にした地域との交流を、生徒会を中心に主体性をもって取り組んでいる。昨年10月、板橋区のガムポイ捨てキャンペーンには、十数人の生徒が参加。「町をきれいにするのは気持ちいい」と話している。

こうした地域貢献活動の中で、今年で22年間も続いている交流活動がある。学校近くの特別養護老人ホーム・北東京寿栄園を訪ね、生徒が育てたチューリップの鉢植えをお年寄りに贈り、交流する福祉ボランティアだ。

今年は、4月9日に実施された。この日、入学式を終えたばかりの1年生を含む約70人が参加。出迎えた車いすのお年寄り約20人に、赤や黄色のチューリップの鉢を手渡した。生徒の心のこもった贈り物に「今年もよく来てくれたね、ありがとう」と涙を流して喜ぶお年寄りもおり、生徒は笑顔で声をかけていた。

続いて生徒は、車いすを押してお年寄りといっしょに同園の園庭を散策。ここには、昨秋、生徒が球根を植えたチューリップ畑があり、満開で色とりどりの花の波を満喫した。

鉢植えのチューリップの栽培は、生徒会の役員らが担当。今年度は土の配合や水やりの間隔を学習した甲斐があって、生徒会役員は「昨年は咲かなかった鉢もあったが、今年はよく咲いた。お年寄りも喜んでくれてうれしい」と話し、何事も「誠実」に取り組むことの大切さを学んだようだ。

チューリップを通じた同校と北東京寿栄園の交流は、同園ができた1985年から続いており、これだけ長く継続できたのは、地域ボランティアの方々の支援があったからこそという。生徒は「これからも、地域の方々の支えを力に、先輩たちが築いてきたよき伝統を、しっかり受け継いでいきたい」と話していた。
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yoki_kou_image01画聖・雪舟の生誕地として知られる岡山県総社市の市立総社北小学校の6年生は、貴重な湿性植物のトキソウ(環境省のレッドデータブックで「絶滅危惧2類」に指定)やハッチョウトンボ(岡山県のレッドデータブックで「留意種」に指定)などの昆虫が生息するヒイゴ池湿地(同市福井)保護運動に参加し、多彩な活動を行っている。

きっかけは2003年、当時の6年生がヒイゴ池湿地について調べている中で、前年の雨不足でヒイゴ池が渇水に見舞われ、貴重な動植物が絶滅の危機にあることを知った。中でも世界最小種といわれるハッチョウトンボ(体長10〜15ミリ)は、毎年5〜8月までに数百匹が確認されるが、03年は02年の渇水でヤゴが十分成育できず、5月末の市の調査で数十匹程度しか確認できなかった。

そこで、湿地の水不足対策のため市や市民団体が井戸を掘ることになったものの、多額の資金が必要になることから、同小の6年生が立ち上がり、資金集めに協力することになった。

児童は、まず自分たちで何ができるかを話し合い、ゴミ拾いや募金活動、アルミ缶回収や学内バザーを開いてヒイゴ池保全のための資金を集めることにした。「ヒイゴ池湿地レスキューショップ」と銘打ったバザーでは、家からもってきた不要品や理科の授業で栽培したダイコン、さらに自分たちで育てたパンジーやポトスなどの苗などを販売し、アルミ缶回収の収益金や募金活動の義援金をあわせた4万2000円余を、湿地の保全につとめる「北の吉備路保全協会」に寄付。井戸掘削工事費用に充てられた。

その後同校では、6年生がヒイゴ池湿地保全のための活動を受け継ぎ、毎年寄付金を贈ってきた。昨年度の6年生(26人)も、地域住民の協力を得てアルミ缶を回収したり、昨年11月の参観日「いい笑顔の日」に学内バザーを開き、廃油せっけん、米のとぎ汁を利用して育てた野菜を販売するなどして、5万5191円を集めた。

そして3月6日、協力してくれた全校児童を代表して6年生が「北の吉備路保全協会」を訪れ、寄付金として贈呈した。

今回の寄付金の一部は、湿地帯を歩く観察用木道の延長整備や休息用ベンチの設置などに充てられる予定という。

贈呈式に参加した6年生は、「ヒイゴ池湿地にすむ生き物はみんなちっぽけで、か弱いです。でもそんな弱い生き物がすめるのは、素晴らしい自然が残されているということです。だからヒイゴ池湿地をいつまでも残していくことが、私たちの願いです」と、真剣な眼差しで話していた。
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yoki_kou_image01忠犬ハチ公のふるさと、秋田県大館市の市立成章中学校は、生徒が「地域のためにできることを」と、多彩なボランティア活動を長年にわたって取り組んでいる。

平成18年度においても、学校近くにある福祉施設の行事にボランティアスタッフとして参加したり、吹奏楽部と生徒有志が労災病院でニューイヤーコンサート(例年はクリスマスに実施)を開催するなど、地域の人々との交流を深めている。

3月15日には、今年で10年目となる「花ボランティア活動」を実施した。これは、同校生徒全員がチューリップの鉢植えを一人一鉢栽培し、地域の独り暮らしのお年寄りや高齢者宅に、一足早い「春」をプレゼントするというもの。昨年度も12月に球根3個を鉢に植え、生徒一人一人が丹精込めて育ててきた。3月に入って徐々に開花し、見頃を迎えた。

15日の当日は、1、2年生(現2、3年生)62人が、校区内の高齢者宅など122世帯を訪れ、「一足早い春を楽しんでください」とチューリップの鉢植えを届けた。「花が大好きで、毎年、生徒からの贈り物を楽しみに待っている。大切に育てます」と感謝するお年寄りに、生徒は「喜んでもらえてうれしい」と笑顔で話していた。

続いて3月19日には、生徒会の代表が地域の福祉施設、道目木更生園と軽井沢福祉園を訪問。プルタブ回収やアルミ缶回収運動の収益金で購入した光触媒胡蝶蘭を贈呈した。

先輩から後輩へと受け継がれてきたこれらのボランティア活動を通して、同校の生徒は、地域の人々とふれあい、思いやりの心を育くんでいる。これも、「進んで学び、生き生きと活動する、心豊かな生徒の育成」を目標とする同校の教育成果といえるだろう。
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全国名水百選に選ばれた清水(しょうず(=湧水))の町、黒部市生地に市立生地小学校がある。明治5年に建学された同校では、「かんがえる子」「はげましあう子」「ねばりづよい子」の育成を目標としており、児童もその期待に応え、しっかりと実践しカタチにしている。

その一つが、児童全員で取り組むアルミ缶回収活動だ。

2002年度に児童会や整備委員会の呼び掛けでスタート。アルミ缶回収の収益金で、毎年、市内の福祉施設等に車いすを贈り続けている。

06年度も、児童全員が「心をひとつに集めて」の建学の精神を発揮。月2回、各家庭からアルミ缶を持ち寄って約290キロを回収。車いす1台を購入し、3月6日に市のコミュニティセンターに寄贈した。これで、市の施設にプレゼントした車いすは5台となった。

センターへは03年度に1台寄贈しており、今回で2台目。6日の贈呈式には、教員に引率された児童4人が同センターを訪問。整美委員会の役員を務める児童が、「センターを利用するお年寄りや体の不自由な方々に役立ててください」とあいさつし、生地自治振興会の代表者に車いすを渡した。

生地小学校全児童の善意の結晶である車いすを贈られた振興会の代表は、「大変にありがたい。大切に使わせていただきます」と感謝していた。

同校には、「しょうず」を利用したビオトープがあり、生地の湿地帯に生育する植物や昔から生地に棲むトミヨやメダカなどを、子どもたちが大切に育てている。町や学校の「しょうず」や地域との交流を通して、生地や黒部市の文化や環境の大切さを学んできた子どもたちにとって、アルミ缶回収で車いすを福祉施設に贈る活動は、生まれるべくして生まれた地域貢献活動だった。児童会では、今後も交流や学びを通して、地域の文化を守る環境問題等の意識向上に努めながら、アルミ缶回収による車いす贈呈活動を、児童の伝統として受け継いでいく考えだ。
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岐阜県 長良中学校 33人の3年生
夏の風物詩、鵜飼いで知られる長良川を挟んで、岐阜城、金華山を望む岐阜市立長良中学校。同校では、地域の学校として、地元の人々との交流や貢献活動などに積極的に取り組んでいる。

2006年度の総合的な学習の時間では、3年4組33人の生徒が「自分たちの手で地域の活性化を」をテーマに、柳ヶ瀬商店街の協力を得ながら学習を重ねてきた。同商店街の商店主や買い物客にアンケートをとるなど、様々な視点から調査し、活性化に向けて“自分たちに何ができるか”を探究した。また、昨年12月末には実際にできることのひとつとして、商店街主催のクリスマスイベント「クリスマス・イン・やながせ」に出演。訪れた買い物客などにダンスや合唱を披露し、盛り上げに努めた。

そして今年に入り、生徒から総合学習の最後の取り組みとして、お世話になった商店街に“お礼としてなにかしたい”との声があがった。そこで、商店街に申し入れたところ、アーケードの柱が張り紙の跡などで汚れている。何とかしたいのだが、との悩みを聞いた。

生徒は、商店街をきれいにしよう、と決め、2月9日に清掃ボランティアを行うことになった。

当日は、6つの班に分かれて商店街の柱を見て回り、汚れているところを雑巾でこすり落とした。2月の寒い中だったが、「1年間の感謝の気持ちを込めた」と、柱の汚れ落としに懸命に取り組み「きれいになって良かった」と満足そう。また清掃活動にあわせて、学んだことをまとめた冊子を協力してくれた商店主らに配り、改めてお礼を述べた。

生徒の一人は「街を盛り上げようとする人たちの気持ちを感じることができ、柳ケ瀬の良さにあらためて気づいた」と学習を振り返っていた。

なお、同校では朝の校内清掃活動や花いっぱい活動を、生徒の自主的なボランティア活動として行っている。「礼節を重んじる」「美しく整える」「より質の高いものを求める」校風が、生徒に根付いていることが、今回の活動のベースになったことは間違いないだろう。そしてそれは、3月に卒業した3年4組の生徒の心にも、しっかりと受け継がれて行くはずだ。
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富山県 石動小学校 さわやか委員会のみなさん
富山県の西端に位置する小矢部市の市立石動(いするぎ)小学校は、「さわやか活動」の名のもとに、あいさつ運動やボランティア活動に熱心な学校として知られている。

今も続く児童による朝の清掃活動は、1987年、当時の1年生が始めたもので、88年には児童会のクリーン作戦として「中日あおば賞」を受賞している。

福祉施設への訪問や独り暮らしのお年寄りとの交流など、様々なボランティア活動を行っている同校児童が、特に力を入れているのが、盲導犬育成のための支援活動だ。

スタートしたのは1998年、同校に招いた「盲導犬を通して学ぶサムの会」の代表から、“盲導犬がいなくて目の不自由な人たちが困っている”という話しを聞いたことがきっかけ。(※サムとは、サムの会代表の愛犬の名前)

「自分たちでできることをしよう」と、児童の中から有志が集まり、地元のスーパーや駅に交渉して街頭募金を始めた。さらに地区の人々の協力を得て曳山祭、菖蒲祭、市が開催する行事会場や24時間テレビなど、様々な機会を通して盲導犬育成の大切さを訴え、募金への協力を市民に呼びかけてきた。

2002年からは、児童会さわやか委員会が中心となり、活動を全校児童に広めた。さらに03年には、同委員会がアルミ缶を回収し、盲導犬育成のための資金にする活動を全児童に提案。すぐに全員の賛同を得て、毎月1回、児童らが家庭から出たアルミ缶をゴミ袋に詰めて持ち寄ることになった。現在では保護者や教員も積極的に協力している。

同校児童の素晴らしいところは、目の不自由な方との買い物ツアーやハイキングなどで手引き体験を実際に行うなど、相手を思いやりながら行動することの大変さや喜びを実感していること。それだけに市民に呼びかける声にも力がこもる。

今年3月、スーパーの前で実施された募金活動では、さわやか委員会を中心に約40人の児童が参加。活動のきっかけとなったサムと共に、明るく大きな声で買い物客に協力を呼び掛けた。同校児童による盲導犬支援活動は、市内でも広く知られており、多くの市民が「がんばってね」と児童に声をかけながら募金に協力していた。

なお、募金活動で寄せられた義援金やアルミ缶回収で得た収益金は、毎回、中部盲導犬協会(名古屋市)に贈っており、同協会からの感謝状の他、盲導犬育成活動で「中日あおば賞」を受賞している。

同校では、正直・誠実、信頼・友情、そして思いやりのある優しい心と協力する態度を養う教育を推進しており、児童らの長年の「さわやか活動」が、その成果の証といえるだろう。
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宮城県 女川第四中学校 全生徒のみなさん
yoki_kou_image01宮城県牡鹿半島の中ほどに位置する五部浦地区の女川町立女川第四中学校では、総合的な学習の時間の中で、昨年4月から地域に視点を置いた研究を生徒全員で取り組んでいる。それが「磯焼け」の研究だ。

同校生徒の「磯焼け」研究に取り組むきっかけは、五部浦で水揚げされる魚介類の種類や収穫量が以前よりも減ってきたことを知り、何らかの原因で魚介類にとって住みにくい環境に変わったのでは、と考えたことから、みんなで調査する中で、「磯焼け」という言葉にぶつかった。

「磯焼け」とは、もともとその海域に成育していた海藻類が減少し、薄いピンク色した硬い殻のような海藻「サンゴモ(石灰藻)」が、海底の岩の表面を覆いつくした状態のこと。サンゴモには、他の海藻を生えにくくする性質があるため、大型の海草類の回復は困難(藻場(海藻の森)の消失)となり、魚介類の生活の場、産卵の場が失われるため、漁獲にも大きな影響を与えることになるという。海流の変化、ウニなどによる食害、温暖化、環境汚染などが「磯焼け」の要因とされているが、そのメカニズムはまだ解明されていない。

“海藻が消える。五部浦の豊かな海の資源が失われてしまう”。「磯焼け」の知識を深める過程で、大きな危機感を持った生徒がまず取り組んだのは、五部浦湾の実態調査を兼ねた「磯焼けマップ」の作成だった。

同校生徒の優れたところは、マップ作りで終わらせず、豊かな海を取り戻すための解決策を見出すべく挑戦したことだろう。そして「磯焼けマップ」を元にして、専門家や東北大学の先生、地元の漁協、企業、保護者などの協力を得ながら、藻場の回復や新たな藻場形成を目的とし、海藻のアカモクを植え付けたり、成育状況を観察してきた。

アカモクは、非常に成長が早く、藻場を形成すると共に、海水の富栄養化を防ぎ、水質を浄化する性質を持っている。しかし、地元では“ジャマモク”と厄介者扱いにされていた。そこで生徒は、食用として活用する方法も提案。さらに、昨年10月には、この研究活動を通して学んだことや体験を元にした創作劇を上演し、地元の人々に「豊かな海の森づくり」を強くアピ−ルした。

そして生徒らは、これまでの研究成果を今年の2月24日に石巻市北上公民館で開催された、第7回南東北「川・水環境ワークショップ」で発表。宮城、福島、新潟各県から参加した計16団体の中から、見事、小・中学生の部での最高賞のグランプリに選ばれた。

さらに、日本水環境学会東北支部の「東北・水すまし賞」にも選ばれ、3月7日、同校で授賞式があった。全校生徒19人(当時)の小さな学校の取り組みが、ダブル受賞の栄冠に輝いた。

「東北・水すまし賞」の授賞式では、日本水環境学会東北支部の役員が「大人になってもふるさとの海の環境を守る心を忘れないでほしい」と呼びかけた。卒業を控えた3年生が生徒を代表し、「多くの人の教えや協力があったからこそと感謝しています」と受賞の喜びを語り、続けて「後輩のみんなには、さらに研究を続けてほしい」と、訴えた。

生徒を指導してきた東北大大学院農学研究科の教授は「環境保全は継続が大事。今回のW受賞は生徒たちの自信につながったと思う」と祝福している。

女川四中は、5人の3年生が卒業した後、2人の新入生が入学。16人となった生徒全員で、今年度以降も「磯焼け研究」を継続することにしている。

なお、グランプリに選ばれた「川・水環境ワークショップ」では、7月21、22の両日、東京で開催される「全国川の日ワークショップ」で研究成果を発表することになっている。
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岩手県 不動小学校 全児童のみなさん
yoki_kou_image01明治6(1873)年に創立した矢巾町立不動小学校。130年を越える歴史に培われたものは、児童の地元との厚い交流、地域に貢献するボランティア活動である。

その一例が、今年の1月23日、児童による地元の知的障害者更生施設、第二新生園への車いす贈呈だ。

車いす贈呈のプロジェクトがスタートしたのは、4年前。第二新生園とは総合的な学習の時間で、利用者と一緒に農業体験に取り組むなど、様々な交流を続けている。そうした中、当時の青少年赤十字(JRC)委員会から「私たちにできることはないだろうか」との呼び掛けがあり、みんなで考えた結果、空き缶のプルタブを集めて車いすを贈ることになった。

そして先輩から後輩へと受け継がれ、回収したプルタブは約100キロにもなり、その収益金と昨年暮れにJRCが実施した校内募金と合わせて、児童全員待望の車いす一台を購入することができた。

贈呈式当日は、同小から学校長と児童ら6人が第二新生園を訪問。全児童を代表して児童会役員など4人の6年生が「自分たちに何ができるかを考え、車いすを贈ることにしました。どうぞ使ってください」と声を合わせて元気にあいさつ。同園で7人いる車いす利用者の代表がそれに応えて、「大事に使わせていただきます」と感謝の言葉を述べ、笑顔が溢れる中で交流を行った。

「人間性豊かな、たくましい不動っ子」をめざす同小児童の福祉貢献活動は、地域からも高く評価されており、去る3月16日には、小さな親切運動岩手県本部から「小さな親切実行章」が贈呈された。同小体育館で開催された授章式には、児童全員が出席。小さな親切運動県本部代表者の「親切は相手を気遣うことから始まる。身近なできることからはじめてほしい」との呼び掛けに、子どもたちは「ハイッ!」と元気な声で応えていた。
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