大阪府 大阪商業大学高校 | 遊んで笑顔に 被災地の子に手作りおもちゃを贈る | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。

遊んで笑顔に 被災地の子に手作りおもちゃを贈る

大阪府 大阪商業大学高校 デザイン美術コース2年生のみなさん

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大阪府の中核市、東大阪市に1928(昭和3)年創立の大阪商業大学高等学校がある。「世に役立つ人物の養成」を建学の理念とする同校は、人物的に優れ、社会で必要な知識・技能・資格を備え、かつその力を活用し得る広い視野・適応力・創造性を持ち、何事にもプラス思考で取組み、楽しい充実した生活を送ることのできる人材の養成を使命としている。生徒も理念を心の糧とし、地域や社会に貢献する活動に生かしている。

今年7月には、デザイン美術コースの2年生29人が、東日本大震災の被災地で暮らす子どもたちに元気になってもらおうと、手作りの紙のおもちゃをプレゼントした。

スタートしたのは、6月初め。2人の生徒が、被災地のためにできることをしようと「手づくりのおもちゃのプレゼント」を提案。クラスメート全員が賛同した。担任教諭も「得意分野のデザインを生かしたボランティア活動になる」と後押し。授業の中で制作することになった。

生徒はまず被災地の子どもたちの「おもちゃ事情」をインターネットなどで調査。すると、全国から絵本が多く送られていることがわかった。そこで「絵本以外で、避難所でも仮設住宅でも邪魔にならない“おもちゃ”を作ろう」と、みんなでアイデアを出し合った結果、紙のおもちゃをつくることに決まった。

デザイン美術コースの生徒は、同校のすぐ隣にある附属幼稚園との協力授業で、園児と作品づくりを行っている。園児の豊かな発想にふれることで、創造力やコミュニケーション力、協調性などを養っており、その成果は今回のおもちゃ作りにも反映された。

生徒が作成したのは、A3用紙を35分割し、大阪らしい通天閣やタコ、牛などのイラストが描かれた白黒1枚の紙で、塗り絵や折り紙、すごろく、かるたなど、多彩な遊びが楽しめる。子どもたちがすぐに遊べるよう、写真付きのわかりやすい説明書も添えた。

クラスみんなの思い込めて作ったという生徒は、「震災後、強いストレスから暴言をはく子どももいるとニュースで聞いて心配になった。おもちゃで遊んで心を解きほぐし、元気になってほしい」「辛い思いを少しでも忘れて、子どもたちみんなで楽しんでもらえればうれしい」と話す。

生徒は500セットを完成させ、第1便として7月7日、岩手県の被災地に送付。「希望があれば追加制作します」とやさしい笑顔で話していた。

(2011年7月掲載)

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