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翻訳家とは、外国語で書かれたものを日本語に訳したり、逆に日本語で書かれたものを外国語に訳したりする人です。出版分野の翻訳が主な出版翻訳家と、ビジネス分野の書類などの翻訳をする実務翻訳家がいますが、一般的(いっぱんてき)に翻訳家というと、出版分野で翻訳する人のことをさします。小説や児童書、絵本や専門書、学術書などの翻訳は、昔から人気の高い職業で、希望する人がたくさんいる職業です。外国の書物を日本語に訳す仕事と、逆に日本の書物をいろいろな外国語に訳す仕事がありますが、外国語を日本語に訳す仕事のほうが圧倒的(あっとうてき)に多いです。また、外国商品のパンフレットやマニュアルを翻訳する人や放送作品、ビデオ作品や映画などを翻訳する映像翻訳家も、近ごろ増えてきました。いずれの場合も、外国語だけでなく正しい日本語を使う能力が必要な仕事です。 実務翻訳家の仕事が正確第一なのに対し、そのほかの翻訳家の仕事は、そのまま訳したのでは作品の内容が伝わりません。作品の作られた社会情勢や時代背景、人々の暮らしやふう俗、生活習慣に至るまでを考慮(こうりょ)して日本語に訳します。翻訳家の力量が作品の価値を左右してしまうほど、翻訳家は重要な仕事をします。
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