大事にしているものを盗られた:10歳 | 12才まで保護者の不安、ストレス | 成功する子育てアドバイスQ&A - 学校情報日本の学校

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12才まで 小学校高学年  5.保護者の不安、ストレス
Q 『大事にしているものを盗られた:10歳』
 小学3年生です。男友達の間でカードゲームが流行っており、いつもどこかに持ち出しては遊んでいます。先日、しばらくカバンから目を離したスキにカードがなくなっていたようで、ショックを受けていました。そこから徐々に集め直し懲りずにカードゲームをしていますが、先日、自分が持っていたカードを持っている上の学年の子を見つけたそうです。カードの折れ方が一緒だったため、自分のだと気づいたようですが、上の学年という事もあり、何も言えずに帰ってきました。こちらとしては、盗った事は悪いが確信もできないし、この経験も一つの勉強になったと思えば良いと話しましたが、本人は納得ができないようです。どう話し合えばいいでしょうか。
A イラスト「きちんと話し合ってみましょう」
 子ども達の間で何かの収集が流行し出すと、こうした問題も必ず発生します。良い機会ですので、お子さんの感情を踏まえた上で、行動可能・不可能は別として考えられる対策を、紙に箇条書きにして挙げてみましょう。たとえば、お母さんのママ友を通じてその子のママに相談をかけてみる、先生に相談する、取ったと思われる子にそれとなく「あっ、そのカード僕のと同じだね」と伝えてみる、諦める等です。そして、不可能と思える項目には「×」を、可能な範囲には「△」「○」を付けていきます。

「後は見守ってあげましょう」
 ある程度整理がついたら、しばらく子どもの様子を見てあげましょう。お母さんと話し合っただけで何となく気が治まる場合もありますし、行動に移す勇気が出る事もあります。こうして物事をじっくり考える事も、鍛錬の一つです。
 仮にカードが手元に戻ってこなくても、「問題を解決するために僕は行動した」という経験が子どもの中に残ります。「それでもダメだったのだから仕方がない」、と自分の中で折り合いを見つける事も生きる力です。子ども達がこうしたやり取りを経験しながら、経験を身につけてくれるといいでしょう。
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