柔道は、様々な階級があるように、ひとそれぞれスタイルが違います。また、目標としているところも違います。自分がどのようになりたいのか、しっかり目標を立てて、基礎練習をきっちりこなしていってほしいですね。それが、遠いようで上達への一番の近道だと思います。すぐに結果は出ません。毎日の積み重ねです。そして、精神的にもタフであってほしいですね。 それと、保護者の方や指導者の方にお願いしたいのは、すぐに諦めるようなことはさせないでほしいということ。小さな頃は、楽しんでそのスポーツに取り組めるように長い目で見てあげてほしいですね。僕自身、小さい頃から楽しんで柔道に取り組んできましたが、自分の柔道のスタイル、つまり“野村忠宏の柔道”に出会うまで15年ほどかかっています。(1)自分の身体の特徴にあわせて、稽古を行う・・・高校では、クラブや指導者の組んでくれたメニューをきっちりとこなしましょう。 (2)とにかく稽古。身体にしみ込むまで、真摯に取り組む・・・組み手の数が勝負を分けます。集中力、瞬発力、基礎力、すべて稽古で培われます。 (3)一つ得意技をつくる・・・そうすれば、応用の技ができるようになり、勝ちのパターンがつかめます。 (4)諦めないこと・・・幼い頃から柔道をしているのに、たくさん稽古を積んでいるのに、などというマイナス志向ではだめです。とにかく長い目で見て、基礎をきっちりしていれば、必ず自分の柔道に出会えます。それと、勝つことへのこだわりです。少しでも諦めてしまうと、なぜか崩れてしまいます。 (5)経験を積むこと・・・試合は、技だけでなく、さまざまなことを教えてくれます。もちろん、勝ち負けを着けるものなのですが、専門的に柔道と取り組もうと思うのでしたら、やはり様々な影響を与えてくれる指導者に出会うことが大事です。 |