【特集】鈴木歩佳選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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鈴木 歩佳選手 プロフィール

鈴木 歩佳選手

新体操選手 ミキハウス所属
フェアリージャパンPOLAメンバー 東京五輪出場

PROFILE

1999年9月27日、岐阜県大垣市生まれ。5歳のときに地元の新体操教室に加入。小学生のころからその才能を認められ、中学生で出場した第23回全日本新体操クラブ選手権で個人総合2位。同じ年の全日本ジュニア新体操選手権でも入賞。フェアリージャパンPOLA(ナショナル選抜団体メンバー)入りは2015年から。その後、大垣日本大学高等学校に進学し、2017年イタリアで開催された世界選手権のロープ&ボールで銀メダル、フープ5で銅メダルを獲得した。日本体育大学進学後の2021年、1年延期の後に開催された東京オリンピック2020に出場を果たし、8位入賞。2022年に日本体育大学卒業後はミキハウスに所属。東京オリンピック後に結成されたフェアリージャパンPOLAの新チームでは、新キャプテンとして2024年パリオリンピックを目指している。

鈴木 歩佳選手の学生時代は・・・

15歳でフェアリージャパンPOLAに選ばれ、生活も一変

鈴木 歩佳選手写真
 新体操との出合いは5歳のころです。母に聞くと私は幼いころから周囲の同年代の子供たちと比べて体が柔軟だったそうで、「もしかすると新体操に適性があるかもしれない」と思ったらしいですね。そこで実家から通える新体操教室に私を通わせたところ、とても楽しそうだったと話していました。と言っても最初の1年ぐらいは遊び感覚、本格的に競技コースで新体操を始めたのは6歳になってからでした。
 それからは練習に練習、そして競技会と新体操一色の日々でした。年代別の強化選手に選ばれたりして、地元を離れて合宿にもたくさん参加しました。「厳しいなぁ」とか「苦しいなぁ」とか感じることはありましたが、技術的にも表現力の面でもいろいろとできることが増えると、辛い練習も耐えられるものですよね。
 選抜メンバー(フェアリージャパンPOLA)には高校生になる直前に選ばれました。それからは生活も大きく変わり、日本での練習の拠点は東京の国立スポーツ科学センターに。そして1年の内の何ヶ月間もロシアで合宿をしていました。10代の半ばで親元や地元を離れましたが、ホームシックなどはありませんでした。新体操団体の選抜メンバーは、競技の性格上、メンバー全員の意思の疎通が大切なので、練習だけではなく宿舎でも常に一緒で、家族よりも濃密な時間を共に過ごすことになります。フェアリージャパンPOLAに入ったころは最年少だった私も、少しずつ経験値が上がった分だけ若いメンバーを支える役割が増えていったと思います。選抜メンバーは家族とはちょっと違う存在かもしれませんが、ずっと一緒に生活していると、朝、目を合わせた瞬間に「ちょっと様子がヘンだな」とわかるくらいの関係性が自然と生まれ、チームの一体感に繋がるんだと実感できるようになっていきました。

日本体育大学から日本代表としてオリンピックへ・・・

コロナ禍のオリンピックで感じたメンタルの大切さ

鈴木 歩佳選手写真
 選抜メンバー(フェアリージャパンPOLA)に入ってからは、遠征や海外合宿の期間を除いてはメンバーとの団体生活。もちろん宿舎から高校にも通いました。それは日本体育大学に進学した後も同じです。だから「高校生らしい」、「大学生らしい」といった経験はほとんど無く、ちょっと残念な気もします。でも「これもレア経験かなぁ」と思うようにしています。
 オリンピックは2021年に開かれた東京大会が私にとって初めての出場でした。コロナ禍で1年延期になったり、再延期や中止などいろいろな意見があったりで、選手としてはモチベーションを維持するのが大変な大会でした。通常なら大きな大会の前には海外遠征で試合を重ねながらコンディションを整えていくのですが、コロナ禍で試合がほとんどこなせませんでした。また、無観客での開催というのも、とても違和感のある大会でした。世界選手権など大きな大会では緊張もしますが、観客の声援が力になり勇気をもらえることもあります。ところが東京オリンピックでの試合会場は静まりかえっていて、聞こえるのは関係者や出場選手の声ばかり。今まで経験したことのない異様な雰囲気での試合には、強いメンタルが必要であり、そのメンタルこそが力になるんだと痛感させられました。そしてメンタルもしっかり鍛えられているアスリートやチームこそがメダルを手にするんだとも感じました。私にとって初めてのオリンピックはいろいろなことを学ばせてもらった大会です。今後の競技生活にとって大切な経験であることはもちろんですが、競技者として大きなターニングポイントになったオリンピックだった気がします。

鈴木 歩佳選手からのワンポイントアドバイス

1日7時間の団体練習がベース

鈴木 歩佳選手写真
 高校時代には選抜メンバーに入っていたので、団体練習は午前中3時間、午後4時間、トータルで1日7時間とハードそのもの。このスケジュールは15歳の頃から今もずっと変わりません。
(1)ストレッチ・・・朝食後練習所でまず1時間ぐらいをストレッチとアップの時間に当てます。ケガの予防に大切なだけではなく気持ちも上げていきます。
(2)団体練習・・・実際に手具を使った団体練習を午前と午後に、昼食と昼休憩をはさんで行います。試合まで期間がある場合や新しい演技に取り組み始めた時期には、この団体練習の間に個人的な課題や問題を洗い出して、団体練習後の自主練習に生かします。そうして団体練習と個人練習を合わせて演技の完熟を目指します。無意識でも演技できるように体に覚えこませるのが理想ですね。
(3)通し練習・・・試合が近づくと完璧に演じきることができるように通しでの練習が中心になります。新体操で使用する手具はロープ、フープ、ボール、クラブ、リボンの5種目あり、団体競技では5人一緒の手具を持つ演技と、2手具組み合わせて持つ演技の2種類あります。全種目を通しで3回とか5回とかノーミスで演じきることができるまで団体練習を続けます。
(4)個人練習・・・団体練習で気になった点や個人的な課題の克服を目指します。ただ、ケガをしないためにも短めの時間で集中した練習が大事です。
(5)ストレッチ&ケア・・・クールダウンを兼ねたストレッチ、練習の疲労や体にかかったストレスを翌日に持ち越さないためのトレーナーのケアも重要です。

また新体操は、技術の正確さとともに芸術性を競います。美しさを追求することや表現力を磨くことも心がけてください。以前ロシアのコーチから「美しいものを見て心を養うのも練習」と教わり、遠征先では時間があればきれいな景色を見たりもします。そして日本のコーチからはメイクやネイルに手を抜かないように言われます。フェアリージャパンPOLAは化粧品メーカーにサポートしていただいていますから、定期的にPOLAのメイク講習もしてくださいます。最後に食事ですが、消費カロリーが大きいので過度なダイエットや偏食を避けて正しい食生活で体を作ることも大切です。

鈴木 歩佳選手からみんなへメッセージ

無限大の可能性を信じて、何ごとも楽しもう!!

鈴木 歩佳選手写真
 大学4年生で出場した東京オリンピックを区切りに、競技生活を引退することも考えました。いろいろな方々に相談し、両親と話し合いもしました。でも競技を続ける決心になったのは、東京オリンピックでメダルが取れなかったことでした。だからこそ2024年のパリオリンピックでのメダル獲得が最大の目標になりました。新チームではキャプテンを拝命し、年齢差のあるメンバーとのコミュニケーションや信頼関係の築き方など当初はずいぶん悩みました。でも毎日、生活や練習を共にするうちに、自然とできあがっていき、まとまってくるものだと感じています。
 私はたまたま新体操に出合ったから今があるのかもしれません。皆さんも、出合ったスポーツや興味を感じたことを楽しんで続けてみてください。もちろんうまくいかない時も、辛い時も、結果が出ないことだってあるでしょう。でも、そういう状況も含めて楽しんでしまえばいいんです。試合で100%のパフォーマンスを発揮することは難しいことかもしれませんが、限りなく100%に近づけるために練習があると思えば乗り越えられます。そうしてステップアップしていってください。きっと可能性の限界は無限大です!

※掲載内容は2022年11月の取材時のものです。

森 ひかる選手
森 ひかる選手(トランポリン選手)
何にでも挑戦できる今を、とにかく楽しんでください
棟朝 銀河選手
棟朝 銀河選手(トランポリン選手)
頑張った経験は、次のチャレンジへの自信になる
伊藤 正樹選手
伊藤 正樹選手(トランポリン選手 ロンドンオリンピック日本代表)
好きなものに出会えたら、とことん向き合ってほしい

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一