善きことをした高校2年生達 - 日本の学校

善きことをした高校2年生達

世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。

最新のニュース
 

石川県に貢献したい 能登の特産品を販売し、被災地支援

 

長野県 豊科高校 生徒会のみなさん

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途上国の子供たちの学びを応援 文房具4427個を寄贈

 

愛知県 豊川高校 インターアクトクラブのみなさん

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地域に届ける歌声、観光客にも 地元ホテルで定期公演

 

島根県 津和野高校 合唱部のみなさん

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開業125年の無人駅活用し、昭和レトロなイベント初開催 地元活性化

 

佐賀県 厳木(きゅうらぎ)高校 「厳木駅活用プロジェクト」のみなさん

 

特産梅使用の菓子開発 「梅まつり」で販売、収益を児童発達支援事業所に寄付

 

佐賀県 牛津高校 食品調理科、家庭クラブのみなさん

 

インドネシアの高校生とSDGsテーマに議論 思い描く未来、協働で絵画に

 

宮城県 宮城野高校 国際・語学ゼミのみなさん

 

能登半島地震被災地支援 今できることは募金! 活動の輪は県全域へ

 

愛知県 豊川高校 生徒会執行部・インターアクトクラブのみなさん

 

潮干狩り復活へ 片男波干潟のアサリ保護・育成

 

和歌山県 和歌山工業高校 化学技術クラブのみなさん

 

2つの通学駅を花いっぱいに 地域を美しく、環境保全に協力

 

長野県 佐久平総合技術高校 農業科(生物サービス科植物活用コース)のみなさん

長野県 豊科高校 生徒会のみなさん

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長野県 豊科高校 生徒会のみなさん1
2024年1月1日、石川県の能登半島で発生した能登半島地震。輪島市や珠洲市などに多大な被害をもたらした。

長野県豊科高等学校(安曇野市)の生徒会は、「自分たちにできることをしたい」と、被災地支援を学校に提案。同校から珠洲市の石川県立飯田高等学校に支援の協力を申し出、生徒会同士で支援の形を話し合うことになった。

4月からオンラインで意見を交換し、両校の文化祭でそれぞれの地域の特産品を交換して販売する活動を企画。5月、6月のオンライン会議で実現に向けてより具体的な話し合いを行った。その結果、7月6、7日に開催する豊科高校の文化祭「豊高祭」では、「復興ブース」を設けて能登の特産物の販売や、飯田高校の生徒がオンラインで能登半島地震に関しての「発表会」を実施することになった。

そして文化祭当日。「復興ブース」には、種類多く取り揃えた塩や干し椎茸、塩サイダー、クッキーなど、飯田高校のビジネスコースの生徒が選んだ能登特産の25品が並べられた。

午前10時の一般公開と同時に多くの市民がブースを訪れ、「少しでも石川県に貢献できたら」と次々と商品を購入し、塩田に海水をまいて作った塩などすぐに完売する商品も。

飯田高校の生徒による「発表会」では、地震発生時や現在の生活状況、震災の教訓などの話を聞き、その会場にいた生徒や地域住民は、いつどこで合うか分からない災害への防災意識を高めていた。

「復興ブース」で販売した商品の利益は、飯田高校に全額贈与される。さらに8月31日から2日間開催の飯田高校の文化祭には、今回の豊科高校の活動に賛同した企業の商品が無償提供された。
(2024年8月掲載)
長野県 豊科高校 生徒会のみなさん2
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高知県 清水高校 3人の2年生1
四国最南端のまち、土佐清水市の高知県立清水高校は、2025年度から教科横断型の「未来共創科」に学科を改編。地域をフィールドとした学びを土台に考え、行動し、地域コミュニティを牽引する人材育成を目標に、生徒が自分で学び、自分で解決できる力を身につける探究学習を推進。生徒たちも地域の課題解決に向けチャレンジしている。

2024年度は観光をテーマに探究学習を進める3人の2年生が、自分たちで選んだ土佐清水の名所を、観光客が撮影しながら周遊するフォトラリーを企画・実践した。

3人は、参加者に撮影ポイントの参考にしてもらおうと、現地に出かけるなどしてまとめたラリーマップを作成。足摺宇和海国立公園内の竜串ビジターセンター「うみのわ」に、自分たちで描いた土佐清水各所の絵と共に展示した。

生徒たちが選択した観光地は14ヶ所。「唐人駄場巨石群」は、縄文早期からの遺物が発掘された唐人駄場遺跡内にあり、ストーンサークルと思われる石の配列や、千畳石から見る太平洋の夕日は絶景という。「海のギャラリー」は日本でも珍しい貝類展示館。高知の「青の洞窟」と呼ばれる松尾漁港の「海老洞」は、側に架かる歩道橋から見ると、海水はエメラルドグリーンに輝き、洞窟の入り口では神秘的なブルーに。洞窟に太陽が差し込む午前中が撮影チャンスとか。

これら観光スポット10ヶ所以上で撮影し、「うみのわ」に提示した参加者には記念品が贈られる。

9月30日まで実施中で、現地調査して新たな発見もあったという3人。多くの人が挑戦することで土佐清水の魅力を知ってもらい、また来たくなる観光のまちにするのが目標だ。
(2024年8月掲載)
高知県 清水高校 3人の2年生2高知県 清水高校 3人の2年生3高知県 清水高校 3人の2年生4
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愛知県 豊川高校 インターアクトクラブのみなさん

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愛知県 豊川高校 インターアクトクラブのみなさん1
1928年創立の私立豊川高校のインターアクトクラブは、2024年10月、創部60周年を迎える。ボランティア活動と国際交流を柱に、児童養護施設の子供たちとの交流、募金活動、地域イベントのサポート、海外派遣研修など多彩な活動を展開。ボランティア活動功労者表彰、国際ロータリー会長賞、高校生ボランティアアワードの受賞など、高い評価を得ている。

部員の発案で実施される活動も多々あり、家庭などで使われていない文房具を回収し、文房具が手に入りにくい途上国の子供たちに贈る活動もそのひとつ。

部員たちは、全校生徒、教職員、保護者、さらに日頃から支援を受けている豊川ロータリークラブに協力を呼びかけたところ、家庭や学校、オフィスなどで未使用の鉛筆や色鉛筆、消しゴムの他、まだまだ使えるボールペンやノート、定規など24品目合計4427個もの文房具を集めることができた。

部員たちは商品ごとに仕分けした後、途上国に学用品を贈る活動を行っている東京のNPO法人に委託。同法人を通して、旅行者や駐在員など東南アジア方面に出かける人々が、現地の子供たちに直接手渡す予定で、これまでベトナムやタイ、カンボジア、フィリピンなど多くの子供たちの学習意欲を支えてきた。

同法人によると、この活動は国連のSDGs(持続可能な開発目標)17の目標のうち、「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」「つくる責任 つかう責任」など、7つの目標達成に貢献するという。

インターアクトクラブの部員たちは、「一人でも多くの子供たちが、自分たちが集めた文房具を使って学習し、笑顔になってくれたら」と話していた。
(2024年8月掲載)
愛知県 豊川高校 インターアクトクラブのみなさん2愛知県 豊川高校 インターアクトクラブのみなさん3愛知県 豊川高校 インターアクトクラブのみなさん4
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島根県 津和野高校 合唱部のみなさん

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島根県 津和野高校 合唱部のみなさん1
2024年3月2日、島根県津和野町のホテルの館内ラウンジで、県立津和野高校の合唱部がミニコンサートを開いた。人気ポップスや日本の季節の歌をメドレーとして編曲した「ふるさとの四季」などを披露。宿泊客から「時間を忘れてしまうくらい聴き入ってしまった」と大好評で、5月から定期開催が決まった。

同部は、「地域に歌声を届ける」を目標とし、同校の文化祭、日原天文台や公民館、福祉施設、地域のイベント、町民と歌って交流する「ふれあい歌声喫茶」など、地域に根ざした活動を展開してきた。

ホテルでの公演は、2023年末、SNSで発信された町内のクリスマスコンサートの様子を見た同ホテルの企画担当スタッフが「当館でもぜひ素敵な歌声をお客様に届けてほしい」と打診したことがきっかけだった。

5月18日、定期開催となった初めての公演には、宿泊客をはじめ、町の人々や同校生徒も来場。部員たちは、漫画家のやなせたかしさん作詞の「さびしいカシの木」や、津和野町出身の画家・安野光雅さんが作詞した曲集「津和野」から選んだ曲など13曲を歌唱。観客たちは、ゆったりとした館内に響き渡る男声3部合唱の美しい歌声に聴き入った。観光に訪れたという宿泊客は「うれしいプレゼントをもらった」と、音楽を通して津和野の魅力を堪能した様子だった。

定期公演が「自分たちの成長につながる」という部員たち。10人に満たない同部だが、今後もフットワークの軽さを生かして、地域のさまざまな場所で活動を行い、歌声を届けていく考えだ。
(2024年8月掲載)
島根県 津和野高校 合唱部のみなさん2島根県 津和野高校 合唱部のみなさん3島根県 津和野高校 合唱部のみなさん4
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佐賀県 厳木(きゅうらぎ)高校 「厳木駅活用プロジェクト」のみなさん

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佐賀県 厳木(きゅうらぎ)高校 「厳木駅活用プロジェクト」のみなさん1
JR九州・唐津線の無人駅「厳木駅」。1899年6月に開業し、1930年建築の木造駅舎にレンガ造りの給水塔、駅舎を一部改築したギャラリーには地元出身の画家、中島潔の模写絵(花かずら)が設置されている。同駅を活用した地元活性化に取り組んでいるのが、佐賀県立厳木高校の生徒たちだ。

2023年4月に厳木高校の生徒と教育振興会の役員とのちょっとした会話をきっかけに、生徒と同校の教育振興会が協力し「厳木駅活用プロジェクト」が始まった。休日などを利用して学校外の施設を借りて生徒・保護者・学校職員・地域の方が集まり、様々な意見が交わされた。その中で、閉鎖しているギャラリーを冬までに開放し、寒さをしのげるようにすることを目標とした。

2023年7月、全生徒の約9割が利用する同駅に関し、生徒や保護者などへのアンケート調査を実施し、改善点として、暑さ寒さをしのげて、いすやテーブルがあり、電車の待ち時間を安心して過ごせる空間にしてほしいという声があがった。さらに、改装するなら今の駅を残したいかという質問に対し、駅舎のレトロな外観を残しつつ、駅の環境改善を希望する意見が多数を占めた。

アンケートの結果やプロジェクトの進み具合は、随時、JR九州や地域団体、市、その他関係機関に共有をしていった。

そのような中、ギャラリー内の雨漏り修復工事が実施され、トイレの壁面補修が実施されていった。

同年12月には、地域の団体の協力により厳木駅での弁当販売をスタート、県内外の高校生が佐賀の素晴らしさを新たに発見・再認識する機会として、「佐賀の素晴らしさを同世代の若者に伝える」をテーマとして、そのアイデアを高校生が競う佐賀県主催の「第7回企画甲子園」に出場。「昭和にタイムスリップできる駅~厳木駅をレトロで温かみのある駅に~」と題し、厳木駅を活用する様々な案を発表。企画甲子園初となる審査員特別賞「未来賞」を受賞した。2024年1月からは長らく閉鎖されていたギャラリーが開放され、生徒たちの待合室として利用できるようになり、3月には、美術部が16年ぶりに中島潔の模写絵を「夏のバス停」にリニューアルした。

さらに新たな試みとして6月2日を「無人駅の日」と定め、記念イベントを開催。駄菓子釣りや花札、けん玉などの昭和の遊び体験、地元店舗の商品などが当たるビンゴ大会などの他、地元店のお弁当や野菜、パンなどの販売も行われ、いつもは静かな無人駅が大いに賑わった。

生徒たちは、今回のイベントを「企画甲子園」での提案実現の第一歩と考えており、今後も地域と連携し、より良い駅環境づくりを目指していくと話していた。
(2024年7月掲載)
佐賀県 厳木(きゅうらぎ)高校 「厳木駅活用プロジェクト」のみなさん2佐賀県 厳木(きゅうらぎ)高校 「厳木駅活用プロジェクト」のみなさん3佐賀県 厳木(きゅうらぎ)高校 「厳木駅活用プロジェクト」のみなさん4
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佐賀県 牛津高校 食品調理科、家庭クラブのみなさん

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佐賀県 牛津高校 食品調理科、家庭クラブのみなさん1
佐賀県立牛津高等学校の地元、小城市の梅の名所と知られる牛尾(うしのお)梅林。約22ヘクタールのエリアに約5000本もの梅を栽培しているが、農家の高齢化や担い手不足による梅林の荒廃が地域の課題となっている。その課題改善のため、牛津高校の家庭クラブを中心に、2017年から地元の奉仕団体と周辺の環境保全や梅の収穫、芋畑の整地、山椒の苗木の植樹などを推進。2024年3月3日に開催された「第34回小城市三里牛尾梅まつり」では、前日の2日に環境美化活動と梅まつりの準備、当日は梅まつりの補助員や商品販売などを担当した。

梅まつりで販売した商品は、食品調理科の生徒が、地域の課題発見・解決への実践的学習に取り組む同校の独自科目「起業家入門Ⅱ」の授業で開発したもの。牛尾の梅を使った「梅ジャムクッキー」に、市内の和菓子店と協力し考案した梅のペースト入り大福「梅福」、規格外の佐賀県産玉ねぎ、れんこんを使用したドレッシング「佐賀ドレ」の3種。

「これからも商品開発を進め、地域を活気づけたい」と意気込む同科の生徒は、今回の梅まつりで得た収益を社会貢献に活かしたいと考え、地域で子ども食堂などを運営する、児童発達支援放課後等デイサービス事業所に寄付することに。5月23日、2人の生徒が事業所を訪問し、代表に手渡した。生徒たちは、子ども食堂や学習支援の活動にボランティアとして参加しており、「活動資金として役に立ててもらえれば」と話していた。
(2024年7月掲載)
佐賀県 牛津高校 食品調理科、家庭クラブのみなさん2佐賀県 牛津高校 食品調理科、家庭クラブのみなさん3
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愛媛県 松山南高校 自然科学部のみなさん1
愛媛県立松山南高校の自然科学部が、国指定史跡の名城「松山城」のジオラマを製作した。

特別支援学校の修学旅行の学習支援に力を入れている松山市が、視覚に障がいがある児童、生徒が触って、立体的な松山城をイメージしてもらおうと、同校に依頼。自然科学部の5人の部員が担当することになった。

スタートしたのは2023年秋。製作するのは天守・小天守・櫓を四方に配置し、渡櫓でつなぐ連立式天守を中心とした本壇と呼ばれる区域で、取り組みにあたり部員たちが重視したのは、視覚障がい者が触ることで「松山城」の特徴を分かってもらえるジオラマを作ること。

同年11月、設計図を完成させ、3Dプリンターでパーツを作り、手作業で組み立てた。縦約28.5㎝、横約26㎝、高さ約12㎝で実物の230分の1の大きさ。

2024年2月9日、部員たちは松山盲学校を訪問。同校の生徒たちに実際に触ってもらい「松山城に登りたくなった」などの感想の他、「もう少し大きい方が分かりやすい」「東西南北を伝える点字を付けて」などの助言を得た。部員たちはこれらの改善点を取り入れ、3月、半年かけて手がけてきたジオラマを完成させた。

4月22日、松山市長が松山南高校を訪れ、自然科学部の部員たちに「障がい等の有無にかかわらず、全ての人が安心して楽しめる旅行の推進に活用したい」と、感謝状を手渡した。

完成したジオラマは、修学旅行で松山を訪れる特別支援学校などに事前学習用に貸し出すことにしており、部員たちは「地図の代わりに、このジオラマを使って楽しんでくれれば」と話し、2024年度は道後温泉のジオラマ製作に挑戦すると、意気込んでいた。
(2024年6月掲載)
愛媛県 松山南高校 自然科学部のみなさん2愛媛県 松山南高校 自然科学部のみなさん3愛媛県 松山南高校 自然科学部のみなさん4
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宮城県 宮城野高校 国際・語学ゼミのみなさん1
1995年に創設された宮城県宮城野高校。「創造的自由」の精神を重んじ、「デザイン思考」を生かした課題解決型の探究活動を進めている。

2022年4月には「未来構想ゼミナール」を開設。4系統12領域あり、そのひとつ国際・語学ゼミの生徒たちは、2023年度、インドネシアのエスエムエー・セント・ポーラス・ポンティアヌク校の生徒と、協働学習プログラムに挑戦した。

この協働学習は日本と海外の高校生が、オンラインで国連の持続可能な開発目標(SDGs)について議論し、その成果を絵画に表現する活動。

今回は「安全な水とトイレを世界中に」「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「産業と技術革新の基盤を作ろう」を課題に、どうすれば解決策を見出せるのか、英語で議論を重ねた。

絵のサイズは縦1・5m、横3・6mとほぼ黒板の大きさ。テーマは「地球を愛そう」。画面中央上部に日本とインドネシアを描いた地球から、滴り落ちる雫を受け取るコップの中には水と植物。コップの周りを泳ぐ二匹の魚、インドネシアの花「ラフレシア」と日本の「サクラ」、ソーラーパネルを装備したビルや風力発電、画面いっぱいに塗られた黄色をバックに舞う無数の緑の葉に、空飛ぶ本が描かれている。

みんながきれいな水を手にできるよう責任を持とう、汚染のない川と海を作っていこう、国境を超えて互いを支え合い、補い合う関係になろうなどのメッセージを込めたこの作品とそこに至るまでの議論への評価は高く、2024年2月、外務大臣賞を受賞した。

異なる文化や価値観を持つインドネシアの高校生と交流する中で「つながり」を感じるようになったという生徒たち。「お互いの国を尊重し合うデザインができたと思う」と話していた。
(2024年6月掲載)
宮城県 宮城野高校 国際・語学ゼミのみなさん2宮城県 宮城野高校 国際・語学ゼミのみなさん3宮城県 宮城野高校 国際・語学ゼミのみなさん4
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愛知県 豊川高校 生徒会執行部・インターアクトクラブのみなさん

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愛知県 豊川高校 生徒会執行部・インターアクトクラブのみなさん1
2024年1月1日に起きた能登半島地震。最大震度7を記録し、住宅約29000戸が全半壊するなど、甚大な被害をもたらした。

豊川高校インターアクトクラブの部員たちは、いま高校生ができる支援活動は募金と、8日は市内で、9日は始業式後に、活動に賛同した生徒会執行部を含む15人が豊川稲荷の総門前に参集。午後1時30分から約2時間、現地の写真や「被災地を笑顔に」「人は助けあって生きている!」など、手書きのパネルや募金箱を手に支援の協力を呼びかけた。初詣などで訪れた参拝客が次々と募金に応じ、そのたび生徒たちは「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えていた。この活動には豊川ロータリークラブも支援、会員たちが募金を行った。

さらに、29・30日の両日は、生徒会執行部と各部活動の主務が共同で学校内外で募金活動を実施。「あなたの支援が被災者を救います」など、生徒たちの真摯な声掛けは多くの市民や生徒の心に届き、多くの浄財が寄せられた。

1日も早い復興を願う同校生徒たちの支援活動は、保護者や教職員、豊橋市の高校、愛知県高校生フェスティバルの参加校など多くの協力で支えられ、結ばれた善意の輪は愛知県全域に広がり、募金は総額で85万円を超えた。

今回集まった義援金は、現地のニーズを調査の上、食料、水、医薬品、衛生用品、避難所などの緊急支援に使用される予定という。

「被災者の少しでも役に立てたら」と願う生徒たちは、今回の活動を通じて、地域の人々の優しさと温かさ、地域貢献活動の素晴らしさを改めて感じた様子で、今後も高校生としてできる支援を考えていきたいと話していた。
(2024年6月掲載)
愛知県 豊川高校 生徒会執行部・インターアクトクラブのみなさん2愛知県 豊川高校 生徒会執行部・インターアクトクラブのみなさん3愛知県 豊川高校 生徒会執行部・インターアクトクラブのみなさん4
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和歌山県 和歌山工業高校 化学技術クラブのみなさん

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和歌山県 和歌山工業高校 化学技術クラブのみなさん1
和歌山市の市街地を南北に流れる和歌川の河口に広がる片男波干潟。かつては多くの観光客が潮干狩りに訪れたが、アサリの激減により2009年以降、潮干狩りは中止された。

2020年、県立和歌山工業高校の化学技術クラブが干潟を調査。採取した貝類を調べると、巻貝ばかりで二枚貝が極端に少なかった。アサリ激減の原因と繋がっているのか、同クラブは、和歌山市と潮干狩り復活に向けてアサリの保護・育成に取り組む和歌浦漁業協同組合に、干潟全体の調査を申し出、活動を始めた。

部員たちは、全地球測位システム(GPS)を活用してアサリの生息域を調べると共に、アサリが消えた理由も追求。1ミリほどの稚貝の頃に、二枚貝を好む天敵のアカエイや巻貝による食害が主な理由だった。

2023年6月、部員たちは干潟で漁協の職員と稚貝を砂ごと入れた約10キロの網状の袋500個を干潟に置き、2週間ごとに観察して天敵や流出から守ると共に、網に付いた藻やカキを取り除くなどして育成環境を整備。1センチくらい成長した後、干潟内にある増殖場に放流した。アサリは順調に成長し、約40キロの収穫を得た。

干潟で養殖できると考えた部員たち。2024年3月には10キロの袋50個、50キロの袋25個を用意。袋に入れず、砂の上に直接網をかける方法も試し、観察を続ける。

漁協によると、潮干狩り再開には150万匹のアサリが必要といい「アサリを増やして地域を盛り上げたい」と意気込む部員たち。まだまだ手探りだが、自然にやさしい方法なので、全国で試してもらえるようデータをしっかり取り、調査研究を進めていきたいと話していた。
(2024年6月掲載)
和歌山県 和歌山工業高校 化学技術クラブのみなさん2和歌山県 和歌山工業高校 化学技術クラブのみなさん3
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長野県 佐久平総合技術高校 農業科(生物サービス科植物活用コース)のみなさん

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長野県 佐久平総合技術高校 農業科(生物サービス科植物活用コース)のみなさん1
『佐久平の明日を創る人物たれ』を校是とする長野県佐久平総合技術高等学校。地域の自然や文化に愛着を持ち、地域の環境保全に積極的に取り組むことができる生徒の育成を教育目標としており、同校で農業を学ぶ生徒たちも、実習で栽培した花々を「JR佐久平駅」と「JR岩田村駅」に飾る活動を行っている。同校生徒が通学に利用する駅への感謝の気持ちと、観光客を美しい花で歓迎しようという思いも込めており、岩田村駅での活動は約40年続く伝統行事だ。

2023年6月には農業クラブと有志生徒が、岩田村駅の構内と駅前ロータリーの花壇の装飾を行う「岩田村駅花いっぱい運動」を実施したのに続いて、8月には農業科の3年生が近隣の小学校の児童と佐久平駅の構内に、佐久平市の市花「コスモス」の苗が植えられた40個のプランターを飾った。

2024年度最初の活動として、4月12日に農業科の生徒が佐久平駅の新幹線改札近くの自由通路に、学校の温室で約3ヶ月かけて育ててきたビオラのプランター40個を並べた。

5月3~5日に千曲川スポーツ交流センターで開催される「佐久バルーンフェスティバル」などの見学に訪れる観光客を、紫や黄、赤など、可愛らしいビオラの花々でおもてなししようと、市観光協会と共同で実施した。

この活動は、同校が毎年春と秋に行う同駅の「ウエルカムフラワー」の一環で、同駅が開業した翌年の1998年から続く取り組み。駅の待合室などにも花を飾っており、きれいな花々が駅を利用する人々の憩いになれば、という生徒たち。今後も丹精込めて育てた花を構内に装飾して、信州に訪れるお客さまをお迎えしたいと話していた。
(2024年6月掲載)
長野県 佐久平総合技術高校 農業科(生物サービス科植物活用コース)のみなさん2長野県 佐久平総合技術高校 農業科(生物サービス科植物活用コース)のみなさん3長野県 佐久平総合技術高校 農業科(生物サービス科植物活用コース)のみなさん4
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