美術スタッフになるには
場面に応じた道具やセットを用意する仕事
映画やテレビ、舞台などで人に関するもの以外、すなわち背景やセットおよび小道具といった、美術関連のあらゆるものを担当するのが美術スタッフ。その場面に合わせた背景や室内などを作り上げたり、その中に置かれているさまざまな小道具を用意するのも、美術スタッフの仕事です。映画などでは時代に合わせたものを集めてきたり、同じようなものを作り上げていく技術力も必要とされます。映画やテレビでは、映像関係専門の制作会社が請け負うことが多く、美術スタッフはそこの社員という立場になります。映画ではセットや場面が大掛かりになる場合があり、ひとつの街や建物を本格的に作り上げ、そこで映画のシーンを撮影するということも珍しくありません。それに比べてテレビでは、街や建物を作り上げることはあまりなく、ドラマで使う室内やクイズ番組、ニュースショーなどのセットづくりが中心になります。舞台美術では規模にもよりますが、専任の美術スタッフが常駐している劇団は多くはなく、劇団員などが大道具の仕事を兼任することもあるようです。舞台美術スタッフは、美術家や美術監督が立てた表現プランをイメージスケッチから読み取り、指示に従いながらセットを組み立てていきます。また照明や音響、衣装の担当者などと綿密な打ち合わせを行い、舞台をスムーズに進行させるための舞台装置を組み込み、イメージどおりの美術表現をする仕事です。
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