看護学部
国家試験合格率看護師97%、保健師96%、助産師100%(24年3月卒業生実績)
自治医科大学附属病院をはじめ関連施設での看護実習
看護学部の特長
- カリキュラム
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■人間、健康、看護、環境の4つの概念を学び、豊かな心をもった質の高い看護専門職の育成を実現
教養科目と保健医療福祉に関する科目を「基礎科学分野」「看護学分野」「総合分野」にわけ、看護学実習も含めて、学生の人間的成長に合わせて入学時から4年間でバランスよく発展的に教えます。
○基礎科学分野
「自然の成り立ち」「人間の本質の理解」「生活・社会の成り立ち」からなり、一般教養を広く身につけて広い視野からの見識や多様な価値観を学びます。1年次と2年次で主に学びますが、4年次でも多くの科目を選択できます。
○看護学分野
看護学分野は「発達過程に共通する看護実践」「発達過程に焦点をあてた看護実践」「看護実習」からなり、助産師国家試験受験資格を得るために必要な科目を除き、必修科目です。
「発達過程に共通する看護実践」では、あらゆる人と看護に共通する知識や技術を学びます。保健医療福祉の関連科目群と基礎看護学、地域看護学、精神看護学があります。
「発達過程に焦点をあてた看護実践」は、子ども、妊産婦、大人、高齢者などの発達段階に焦点をあてた知識や技術を学びます。小児看護学、母性看護学、成人看護学、老年看護学と助産師国家試験受験資格を得るために必要な科目群があります。
「看護実習」はすべての看護学に含まれ、指定科目の単位を取得していなければ履修できません。
○総合分野
看護学士としての総合力とより良い看護実践を追求するための基礎能力を身につける科目で構成されています。必修科目は主に少人数グループでの発表や討議等を行って学びます。入学直後の「看護基礎セミナー」はヒューマンケアを切り口に本学への導入教育となっています。4年次は各学生が看護実践上の課題を設定して「総合実習」を行い、「看護総合セミナー」で研究レポートを作成します。また、本学の理念につながる「へき地の生活と看護」は全学年で選択できます。
■4年間の学び
<1年次>
豊かな教養を身につけるために、基礎科学分野の多くの授業科目のなかから学生の関心にあわせて選択して学びます。また、入学直後から、看護学を学ぶ上で必要となる「人体の構造と機能」「生化学」「栄養学」などの基礎的な医学的知識と、「看護学概論」「看護技術論I」「看護技術演習I」などの看護学の基礎となる科目を学びます。6月には初めての看護実習である「対象の理解実習」を自治医科大学附属病院で1週間行います。1年次の学習は以降で学ぶ看護学分野の基礎となり、国家試験に直結する重要な内容が多く含まれています。
<2年次>
2年次は多くの科目が必修科目となります。基礎科学分野では看護学で直接活用する「心理学」「統計学」「統計学演習」を学びます。看護学分野では、「病態学各論II」「臨床薬理学」「臨床検査学」などの医療の専門知識の学習をする科目を学びます。また、すべての発達段階の人に共通する看護および小児、成人、高齢者などの発達段階に焦点を当てた看護について技術や知識を幅広く学びます。後学期に入ると「日常生活援助実習」を行って、看護学についてより専門的な学習を深めていきます。
<3年次>
3年次は、学内の演習と、病院をはじめとする各施設での臨地実習が中心となります。実習を除く授業科目のほとんどが演習によるものです。1・2年次に学んだ知識をさらに深め、実践場面に近い状況で学習するために、演習室で実際の医療機器やシミュレータを使用したり、学生がお互いに患者と看護職の役割を体験することにより学びます。臨地実習では、医療施設だけでなく、保健所・市町村保健センター、福祉施設などで、さまざまな対象に応じた看護を実際に体験し、あらゆる場で適切な看護ができる的確な判断力と高い実践力を身につけます。
<4年次>
4年次は、これまで学んできた看護職としての知識・技術・態度を活かし、まとめを行う時期となります。高度な医療と地域住民の保健・医療・福祉に貢献できる総合的な看護職の養成を目指して、「看護トピックス」で将来の看護職像を具体化し、看護の専門分野を深めていきます。「看護総合セミナー」と「総合実習」では、学生自身が追究したい看護を選んで、これまでに経験した看護実習から学び得た内容から自己の看護課題に取り組み、看護を創造する力と追究する力を育みます。もっと見る
- 卒業後の進路
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病院・診療所/訪問看護ステーション/小・中・高等学校など/保健所・市町村保健センター/介護保険関連施設・社会福祉施設/企業の健康管理室/大学院への進学
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- 資格について
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■国家試験合格率(2024年3月卒業生実績)
・看護師合格率97%
・保健師合格率96%
・助産師合格率100%
■国家試験対策
国家試験対策委員会が中心となって、3年次から国家試験ガイダンスや模擬試験を始めます。4年次には、教員1名が学生15人程度を担当し、個別の学習指導を行います。さらに11月から1月に出題傾向とその対策について「国家試験対策ゼミ」を開講します。
看護師・保健師・助産師国家試験の合格率は、いずれも毎年全国平均を上回る高い実績を誇っています。もっと見る
- 施設・設備
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■学内にある豊富な教育研究施設と設備が充実した校舎
○主な看護実習は本学キャンパスの附属医療機関が主となり、優先的に受け入れてもらえます。
○附属図書館には24万冊の蔵書があり、閲覧席(227席)は試験前には満席となります。
○メディカルシミュレーションセンターや情報センターなども授業や課外活動で利用でき、校舎内の教育用機器備品もそろっており、自己学習でも活用されています。もっと見る
- 独自の学習システム
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■看護実習
自治医科大学看護学部は看護実習を重視しています。1年次の6月に行う「対象の理解実習」で看護実践への関心を高め、学内施設である附属病院から地域における保健施設や福祉施設へと実習の場を広げ、4年次の夏に行う「総合実習」に発展していきます。助産師国家試験受験資格を得る学生は、4年次の夏季休業中に開講される実習を選択します。
<看護実習のポイント>
(1)学内の附属病院と地域のさまざまな施設での実習
(2)「臨地教授等制度」による手厚い指導体制と高い指導力
「臨地教授等制度」とは実習に協力する医療機関の優れた看護職に臨地教員という称号を付与する制度。本学教員と医療現場の看護職が連携を強化して指導しています。また、実習先で指導する看護職を対象とする研修会を実施し、本学部教育への理解を深めた上で、看護実践現場での学生への的確な指導を行っています。もっと見る
- クラブ、サークル
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■活発な課外活動
クラブ活動には、学友会の運動部/文化部サークル、自治会サークル、地域医療サークルがあります。医学部と合同のサークルも多数あり、自治医科大学ならではの交流を深めています。ほかに、薬師祭実行委員会、看護学部学生自治会、看護学部学生寮自治会なども主体的に活動しています。もっと見る
- 奨学金制度
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■学費サポート
すべての大学で利用できる日本学生支援機構奨学金、交通遺児育英会奨学金、あしなが奨学金のほか本学部独自の奨学金があります。これらを利用すれば、生活や学費の心配がなく、学業に専心することができます。もっと見る
- 独自の支援制度
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■学年担当アドバイザー制度
学年ごとにアドバイザーとして経験豊かな専任教員3名が担当し、学業や経済事情、人間関係の悩みなど、様々な学生生活の問題について総合的に相談に応じます。アドバイザーは各授業科目の責任教員、進路や国家試験等の担当教員と連携・調整をしながら、各学年の個別指導をしています。
■看護学部学生寮
女子専用の学生寮は、鉄筋コンクリート7階建268室で、看護師宿舎が併設されています。男子学生寮は、教職員住居の一部の14室です。月額2万円(水道料込)で、希望すれば駐車場も利用できます。もっと見る
- 問い合わせ先
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■自治医科大学看護学部の問い合わせ先
ホームページ https://www.jichi.ac.jp/nurse/index.html
E-mail kangonyu@jichi.ac.jpもっと見る
看護学部の概要
- 定員105名
- 学費185万円
※2025年4月入学者対象のものです。
看護学部の学科・コース・専攻
- 看護学科
学べる学問
- ・看護学
目指せる職業
- ・看護師
- ・保健師
- ・助産師
- ・養護教諭
資格
- ・看護師
- ・養護教諭免許状
保健師、第一種衛生管理者、助産師