文学部 ドキュメンテーション学科
蓄積されてきた「情報」を、理解・分析・整理し現代に活かす
ドキュメンテーション学科の特長
- 学部・学科・コースについて
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【図書館学コース/書誌学コース/情報学コース】
古典籍からコンピュータやインターネットを利用したものまで、これまで人類が蓄積してきた膨大な「情報」を理解し、分析・整理しながら、新たな生きた「情報」として発信するために必要な知識と技術を学んでいくユニークな学科です。
●図書館学コース
本にはどのような種類があり、それらがどのように作られ、流通・販売され、図書館の中でどう整理・分類され、利用されているのかを、総合的に学んでゆきます。司書や学校司書の資格を取るだけではなく、司書や学校司書として図書館や学校図書室で働くときに必要となる、実践的な知識も学んでゆきます。図書を使った情報提供や教育というテーマについても深く学ぶことができます。
●書誌学コース
明治時代に西洋の印刷技術が取り入れられる以前に作られていた、日本の書物について学びます。江戸時代までは、手で写した写本、版木を用いて印刷した版本がたくさん作られ、現代まで伝えられてきました。その数は100万点に及ぶと考えられています。本コースではそうした写本、版本(古典籍と言います)の特徴や扱い方を学ぶことができます。
●情報学コース
ソフトウェアの開発に必要となる知識はもちろん学びますが、文学部で情報学を学ぶのですから、それだけに留まりません。これまでに書物を通して伝えられてきた情報も、情報学で処理の対象となってきます。そして、そのような書物や人々の生活といった人文(学)の世界に潜在的に存在する情報を引き出し、それをデータ処理するために必要となる知識や技術を深く学んでゆきます。もっと見る
- 学べる内容
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●図書館学コース
司書資格の取得に必要な授業の多くが、専門科目として開講されています。また単なる資格取得のための授業に留まらない、深い知識領域まで学ぶことができます。例えば、図書館が収蔵する資料の種類は印刷された本以外にも種類があります。視聴覚メディア、電子メディア、行政資料などです。そういった資料の流通や整理・保存についての知識も学ぶことができます。また、図書資料を使ったリテラシー教育についても深く学びます。これは、学校にある図書室で働く専門職「学校司書」に必要な知識です。ドキュメンテーション学科では学校司書の資格を取得するための授業があります。また、大学図書館で実際に図書展示を行うことで、効果的な資料提供の方法について実践を通じて学ぶことができます。さらに、図書館の新サービスを企画・提案する方法を学ぶことができます。
●書誌学コース
江戸時代以前に作られた書物の扱い方を理解するための授業が開講されています。そういった古典籍にはどのような種類があるのか、例えば、使われている紙(和紙)の種類を学んだり、書かれている文字について深く学ぶことができます。また、古典籍を調査・整理をする知識を学びます。これは全国に埋もれている古典籍を調査したり、データベースを作るときにも必要な知識になります。図書館で働くときにも必要になるものです。そして、古典籍を扱うためには、書かれている文字も読めるようになる必要があります。これは「くずし字」と呼ばれる文字を読む能力のことです。初心者が少しづつ学ぶことができる教材が用意されていますので、少しの練習からでも読めるようになる実感が持てるようになっています。
●情報学コース
高校の「情報」の教員資格を取得するための授業が多く開講されていますが、文学部の中で学ぶ情報学としての特色ある授業が開講されています。情報学の基礎としてプログラミングの知識は欠かせません。Java、JavaScript、PHP、Python、Haskell、Arduino、Processingなど、多様な言語のデータベースを学ぶことができます。リレーショナル・データベースの基礎である関係代数の考え方から、ウェブアプリケーションを支えている技術やデータマートまで幅広く扱います。もちろん数学・統計の授業も開講されています。また、文学部ならではの授業として、人文資料や点字の電子化などの授業も開講されています。
3年生の時に3つのコースから選択をしますが、どのコースを選択しても、他のコースの授業を自由に学ぶことができます。選択したコースで必要となる単位以上に他のコースの授業を取ることも可能です。できるだけ3つのコースの授業を取ることが推奨されています。
海外への研修制度が授業として用意されています。最近の実績では隔年で台湾での研修を実施しています。また、毎年台湾から短期の研修生を受け入れており、授業を通しての交流を深める機会があります。
正規の授業以外でも、先生にお願いすれば自主学習会を開き、授業では学びきれない深い知識を少人数で学ぶこともできます。もっと見る
- カリキュラム
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■必修科目
図書館概論、情報資源組織論、情報システム概論、コンピュータ概論、ネットワーク概論、情報サービス概論、情報基礎演習、日本語演習、情報機器教育論、卒業課題研究、基礎演習
■選択科目
情報サービス演習、図書館学各論、図書館学演習、図書館情報資源論、書誌学概論、古典基礎、書誌学基礎講義、書誌学特別演習、日本書誌学、古典籍読解演習、古筆鑑賞、古版本演習、古写本演習、プレゼンテーション演習、情報理論、情報理論演習、プログラミング演習、情報システム各論、情報システム演習、ネットワーク各論、ネットワーク演習、データベース概論、データベース各論、データベース演習、マルチメディア概論、マルチメディア演習、特別実習、図書館サービス論、児童サービス論、図書館学研究もっと見る
- 資格について
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■取得できる資格
・高等学校教諭一種免許状(情報)
・司書教諭
・図書館司書
・博物館学芸員
・学校司書もっと見る
ドキュメンテーション学科の概要
- 定員60名
- 修業年数 4年
- 昼夜昼
- 募集共学
- 学費147万円
※2025年4月入学者対象のものです。
ドキュメンテーション学科の専攻・コース
- 図書館学コース
- 書誌学コース
- 情報学コース
学べる学問
- ・日本文学
- ・言語学
- ・情報学
- ・文芸学
目指せる職業
- ・高等学校教諭
- ・図書館司書
- ・学芸員(博物館)
- ・学校司書