医療技術学部 診療放射線学科
チーム医療を支える、放射線診療のスペシャリスト「診療放射線技師」へ
診療放射線学科の特長
- 学部・学科・コースについて
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■「診断」と「治療」までを担う、臨床力の高い人材を育成
徹底した「基礎医学」教育により、診療に必要な人体の構造や機能について学修。また身体の中の画像化は、“誰が撮っても同じ”ではなく、撮影者の知識と技術がそのまま反映されるうえ、画像を評価(読影)する能力も求められます。これらの技術を確実に身につけるため「画像検査」や「画像解剖」について学ぶカリキュラムを数多く配置しています。なお通常定められている10単位分の臨床実習に加えて、さらに2単位分の「主体的臨床実習」を導入するなど、放射線診療を行うために必要な知識と技術を総合的に身につけます。
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- 資格について
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■国家試験合格率:診療放射線技師[97.1%](2024年3月卒業生実績)
2024年3月に第1期生が卒業し、全国平均を大きく上回る結果となりました。(全国平均:79.5%)
国家試験に出題される科目ごとに、その科目専門の教員を担当として配置し、細かな疑問や質問にも対応できる体制を整えています。1年次から国家試験の過去問に触れ、出題形式・範囲を知るとともに、基礎学力を身につけます。また3年次には計4回の「模擬試験」と、長期休暇時の「対策講座」によって知識を広げていき、4年次には模擬試験を計9回実施しています。もっと見る
- 学べる内容
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■先進科学技術系カリキュラムで高度医療を身につける
●先進医学
研究開発段階の最新医療機器や医療技術について、研究開発者から話を聴き、読影補助に必要な画像検査の見識を広めます。
●先進画像解析学
これまで学んだ撮影技術学、臨床画像解析学、医用画像情報学、画像工学に関する知識や技術をさらに深めます。
●先進放射線治療学
最新の放射線治療技術を身につけると同時に、放射線治療分野における先進科学技術について学びます。
●IPW論
多学科共同で「チーム医療」について学ぶ科目。各学科の学生が集い、「ケースカンファレンス(症例検討会)」というグループワークを行います。具体的な症例がテーマとして与えられ、その症例に対しどのような治療やケアが必要かを、それぞれの立場から検討します。多職種と連携した協議を通じて、最適なアプローチ方法を考えます。
●学科連携型「アドバンスプログラム」
関西圏で唯一、診療放射線学科・臨床検査学科・臨床工学科の3学科を有する大学だからできる、学科連携型「アドバンスプログラム」を取り入れ、早い時期から多学科と一緒に学ぶ環境が整っています。もっと見る
- 取得受験資格
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■診療放射線学科で取得可能な資格
診療放射線技師国家試験受験資格
第1種・第2種放射線取扱主任者(国家資格)
エックス線作業主任者(国家資格)※
ガンマ線透過写真撮影作業主任者(国家資格)※
※診療放射線技師取得後、届出のみで取得可能もっと見る
- 卒業後の進路
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■多彩に広がる活躍のフィールド
一般的には病院等の医療機関への就職が多いですが、放射線を扱うことができる専門職であるため、医療機器メーカーや原子力関連企業などの一般企業でも幅広く活躍することができます。人間ドックや健康診断などの検査を行う健診センターで働いている技師も多く、自分の希望や適性に合わせてさまざまな働き方ができるのも特徴のひとつです。
■女性技師へのニーズが拡大
例えば近年、“乳がん”の早期発見に、診療放射線技師による「マンモグラフィ検査」が有効とされ、検診率が増加傾向にあります。
女性が安心して検査を受けられるよう、女性の診療放射線技師が必要とされています。しかし、女性の診療放射線技師が少ないという背景もあり、需要が高まっています。
■2024年3月卒業生の主な就職実績
大阪重粒子線センター、大阪国際がんセンター、大阪公立大学医学部附属病院、近畿大学病院、北野病院、兵庫医科大学病院、奈良県総合医療センター、京都大学医学部附属病院、和歌山県立医科大学附属病院、株式会社京都科学 ほかもっと見る
診療放射線学科の概要
- 定員80名
- 募集共学
- 学費185万円 [2025年度]
※2025年4月入学者対象のものです。
学べる学問
- ・保健・衛生学
- ・医学
- ・人間科学
- ・心理学
- ・画像・音響工学
- ・情報工学
- ・電気工学
- ・電子工学
- ・物理学
目指せる職業
- ・診療放射線技師
資格
- ・診療放射線技師