
善きことをした高校生達
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県内企業と連携 未利用魚クロアナゴを活用、旨辛ラー油を開発
宮城県 南三陸高校 情報ビジネス科3年生のみなさん
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宮城県南三陸高校の生徒が、漁業者から厄介者扱いされている「クロアナゴ」を使って、旨辛ラー油を開発した。
取り組んだのは、情報ビジネス科の3年生13人。
使用する「クロアナゴ」は、骨の処理が難しいため利用されてこなかった魚で、最近では、同校の地元志津川湾でその数が増え、地元特産のタコ籠漁のタコを食い荒らすなど、漁業関係者の悩みの種になっていた。
生徒たちによる今回の商品開発は、地域の豊かな海を未来につなぐことを目的に、地元放送局が立ち上げた『ぐりりの海プロジェクト』の一環で、「未利用魚の価値を高めて、地元の課題を解決したい」との思いを込め、スタートした。
生徒たちは水産加工会社や食品卸会社、商業施設運営会社など県内企業4社と協力し、試作に取り組んだ。そして誕生したのが「南三陸産旨辛アナゴラー油」。クロアナゴをフレーク状にし、豆板醤や唐辛子などを混ぜ込み、ゴマ油やフライドオニオンなどを加え、完成させた。味付けは生徒たちが担当。クロアナゴの生臭さが消え、ご飯や麺類、冷や奴にかけると、ピリッとした辛さと海の香りが広がり、食欲を刺激すると、その出来栄えに満足そう。
協力企業のスタッフも「豆板醤の香りがしっかりしていて、ご飯が進む味」と太鼓判を押す。
パッケージデザインも生徒たちが手がけた「南三陸産旨辛アナゴラー油」。2025年9月から協力企業の商業施設で販売され、購入者の反響も大きいという。
生徒たちは「未利用魚も美味しいと伝えられれば、価値が高まり、漁をする理由になると思う。クロアナゴを活用した今回の活動が後押しする力になれば」と願っていた。
(2025年12月掲載)
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