善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
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ボランティア不足に対応 若い力で7月豪雨被災地の土砂撤去

山形県 酒田光陵高校 生徒のみなさん

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自分が育った地域を大切に思い、地域を支えていく人材の育成を目指す山形県立酒田光陵高等学校。その期待に応えるべく生徒たちも、ボランティアなど地域に貢献する活動を進めている。

2024年9月から生徒たちは、7月の記録的大雨で多大な被害を受けた酒田市大沢地区で、災害ボランティア活動を始めた。

大沢地区では、災害から1か月半経っても土砂の撤去などが進まない住宅が多く残っているが、ボランテイアの応募が減少傾向にあり、特に平日は少ない状況という。

同校ではボランティアを必要とする声にこたえようと、9月から10月までの間、授業を活用しての参加を決めた。

9月は6日に環境技術科の生徒53人、9日は普通科の生徒72人が、被災した民家に流れ込み、水分が無くなって硬くなった土砂を力を入れてスコップで崩し運搬した他、床下や倉庫内の水分が残って粘土状になり重くなった泥を運び出した。「水分のある泥は何回運び出しても減らない感じがした」という。

19日は環境技術科の生徒60人が、現場見学や新井田川美化ボランティア、インターンシップなどを通して、建設業の魅力や将来性を教えてもらっている県建設業協会酒田支部の青年部18人と共に参加。生徒たちは6班構成で青年部員の指導で、住宅の床下に溜まった泥を一辺30cm厚さ20cm程度にスコップで切り出し、準備したプラスチック製の箕に乗せて集積場に繰り返し運んだ。現場は床基礎が格子状になっており、生徒たちは体をくねらせ、床下に潜り込んでの作業となった。

災害現場に入ると言葉を交わす気持ちは無くなったという生徒たち。「氾濫した川の水位が壁に残っているのを見たとき、恐ろしさを感じた」「とにかく土砂を運び出すことだけを考えた」と話す。

被災した住民は「若い人の力はやっぱり違う」「元気がもらえる」「とても助かる」と感謝。人手の足りなさを実感しているという青年部の言葉に、生徒たちは「これからも協力できることがあれば、取り組んでいきたい」と話していた。
(2024年10月掲載)

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