宮城県　気仙沼向洋高校　機械技術科３年生のみなさんの善きことニュース

手作りのＬＥＤツリーを保育所にプレゼント　きれい！と歓声

宮城県　気仙沼向洋高校　機械技術科３年生のみなさん

宮城県の本吉・気仙沼地区で唯一の専門高校、宮城県気仙沼向洋高校。１９０１（明治３４）年の創立以来同校は、「尚志　創造　力行」の向洋三心のもと、地域の産業を担う将来のスペシャリストの育成に努めてきた。生徒も、同校の１１０年にわたる専門教育の歴史と伝統に培われた学習の成果を、様々な形で発揮している。

小学校で出前授業「ものづくり講座」の開講や、夏休み工作教室の実施、プルタブを回収して福祉施設に車いすを贈る活動や募金活動など、地域や社会に貢献する活動に熱心に取り組んでいる。

昨年の１１月２６日には、機械技術科 で学ぶ３年生が、学校近くの波路上（はじがみ）保育所を訪問。子どもたちに、手作りのＬＥＤ（発光ダイオード）イルミネーションで飾ったクリスマスツリーをプレゼントした。

電気回路について学ぶ６人の生徒が、およそ半年かけて製作した。２００個のＬＥＤを使い４色の光が５パターンで点滅し、美しさもひときわ。保育所の子どもたちも「とってもきれい」「クリスマスが来るのが楽しみ」と喜んでいた。

クリスマスツリーの製作に参加した生徒は「きれい見えるように、多くのＬＥＤをつけようとみんなで頑張った」と話し、「子どもたちがすごく喜んでくれてうれしかった」「このツリーで、クリスマスを楽しんでほしい」と笑顔で話していた。

今回の生徒の活動は、専門的な知識と技術を習得し、個性と創造性の伸長を図るとともに、豊かな人間性を育む同校の教育が、生徒にしっかり根付いていることの証といえるだろう。


（2011年1月掲載）