佐賀県　佐賀農業高校　１年生のみなさんの善きことニュース

九州北部豪雨被災地、星野村の農地を若い力で復旧支援

佐賀県　佐賀農業高校　１年生のみなさん

今年で創立１１８周年を迎える佐賀県立佐賀農業高等学校では、長年、独居老人宅や介護福祉施設などでの清掃活動や地域住民との交流など、生徒による奉仕活動をおこなっている。

昨年１２月１５日には、同年７月の九州北部豪雨で被災した福岡県八女市星野村を、山口校長と農業クラブ執行部員が中心となる佐農レオクラブの２年生二人が訪問。文化祭「佐農祭」や地域のイベントに参加した際に行った募金活動による義援金約７万円を、復興に役立ててと手渡した。その後、同村の農地（棚田）に堆積した土砂の撤去作業を手伝った生徒らは、被災から半年経ったとはいえ、まだまだ人手と時間が必要だと実感し、農地復旧のボランティア活動をしていこうと決めた。

そして今年の１月、１年生全員（１１０人）が星野村で農地復旧支援のボランティア活動に参加。地元の復興ボランティア団体のメンバーから説明を受けた後、スコップなどを手にして作業をスタート。流木の撤去や山土のリレー運搬、大きな石などを運搬用の一輪車で運び出す作業に加えて、棚田が平らに戻っているかを測量するなど、学校で学んだ専門技術も存分に生かした。今回は約５時間の活動だったが、生徒たちは「被災農家の力になれたような気がしてうれしかった」と手応えを感じた様子で、今後も機会があれば参加したいと意欲的。地元農家は「あきらめかけていた棚田に、今年も田植えができると思うととてもありがたい」と、生徒たちのテキパキとした復旧支援活動に感謝していた。


（2013年3月掲載）