高知県　太平洋学園高校　有志生徒のみなさんの善きことニュース

自分たちが創った劇で自転車盗難防止を訴え　高知署から感謝状

高知県　太平洋学園高校　有志生徒のみなさん

高知県の太平洋学園高校は、自分のライフスタイルに合わせて通学スタイルが選べる単位制総合学科の高校だ。生徒達は柔軟な教育支援を受けながら、学習や部活はもちろん、地域への貢献活動にも積極的に参加している。

その中で、２０１３年から生徒有志によって進められてきたのが、自転車の盗難防止啓発活動だ。同校は、高知県警が２０１２年から始めた自転車盗難防止モデル校に指定されたのを機に、２０１３年秋、生徒が教師、警察職員の協力のもと、創作劇「迷子の自転車さん」を製作。同年冬から年数回、高知市内の小学校や少年剣道大会会場などで上演し、防犯登録・鍵掛け・自転車に名前を書くなど、子供たちに「盗まれない防犯意識」と「盗まない規範意識」の大切さを、笑いを交えながらわかりやすく伝えてきた。

今年２月、高知警察署は、同校生徒のオリジナルパフォーマンスが自転車の盗難防止啓発活動に貢献しているとして、感謝状を贈った。

生徒を代表して感謝状を受け取った生徒会長は「自分たちの活動が評価され、自信になる」と話し、今後も先輩たちの意志を受け継ぎ、より充実した活動にして行きたいと力を込める。

なお高知県警によると、２００９年に２５１２件あった高知県内の自転車盗難の被害件数は、２０１４年には１４８６件と約６割も減少。モデル校指定が一定の効果をあげている証しと言えるだろう。
（2015年5月掲載）