千葉県　銚子商業高校　銚子電鉄応援チームのみなさんの善きことニュース

募金活動や商品開発で　地元の足、銚子電鉄を支援

千葉県　銚子商業高校　銚子電鉄応援チームのみなさん

千葉県銚子市のローカル鉄道「銚電」こと銚子電鉄。１９２３年の創業以来、銚子の観光と生活を支える鉄道として地元の人に愛されてきた。

２０１３年１月、同電鉄の２車輌が脱線事故を起こしたが、修理費が出せず、運行できないままとなっていた。「もう一度走ってほしい」「修理費を集めよう」と立ち上がったのが、多くの生徒が通学に利用する県立銚子商業高校の生徒たちだ。地域活性化をテーマにした課題研究の中で、銚電応援チームを発足させた。

生徒たちが考えたのはインターネットで資金を募るクラウドファンディング（ＣＦ）。ＣＦサイトで約２ヵ月間、募金を呼びかけた他、乗降客にも訴えるなどした結果、４００人以上の人々から当初の目標３００万円を大きく上回る４８４万３千円が集まった。

そして今年４月、修理を終えた車両の出発式が行われ、修理代の一部を寄付した在校生や卒業生らが乗車し、１年３カ月ぶりの復帰を喜んだ。

同校生徒の銚電応援活動は今年度も進められており、７月には東京丸の内の商業施設で「銚子電鉄応援イベント」を開催した。課題研究の「銚子の新商品開発」チームがプロデュースしたキャベツメロンパンやぬれ煎餅アイス、夏季限定の銚子メロンアイスの他、銚子の名産品、銚子電鉄のグッツなどを販売。収益金は全額銚電に寄付される。

生徒たちは「銚電への思いはみな同じ。今後もできることをしたい」と力強く話していた。
（2015年8月掲載）