長野県　富士見高校　園芸科のみなさんの善きことニュース

アンテナショップ開店　商店街を活性化　町を元気に

長野県　富士見高校　園芸科のみなさん

標高９６７ｍ、高校では日本一高所にある長野県富士見高校では、生徒の志も高く、中でも意欲的なのが地域活性化への取り組みだ。

園芸科の生徒たちが推進するニホンミツバチの飼育・養蜂、絶滅危惧種の「釜無ホテイアツモリ草」の保護・再生、諏訪湖に流れる河川の浄化活動も、地域貢献策の一例だ。

昨年１１月には、同科の２人の３年生が研究活動の一環として、地元商店街と観光を盛り上げようと、駅前商店街に自作の農産物や開発商品、町の特産品などを販売するアンテナショップ「ふじみの森」をオープンした。

ショップはＪＲ富士見駅前の空き店舗で、昨年７月から出展準備を進めてきた。そしてオープン当日、店頭には、水耕トマトやシクラメン、白菜、餅米、環境科学部が作った廃油石けん、生徒会が開発したルバーブ入りカレーなど約１０品目が並び、来賓の県副知事の他、出店協力者や同校の生徒、多くの買い物客でにぎわった。町観光協会や地元商店街も生徒たちと力を合わせて集客し、一緒に盛り上げた。

出展計画は２年間で、商店街の役員は「高校生の応援の気持ちがありがたい。賑わい創出のため、継続を支援したい」と話す。生徒たちは「予想以上にお客さんが来てくれた。今後も地域の人に親しんでもらえるようにがんばりたい」と意気込む。

なお同校では、農産物の販売実習や物産市の開催など、生徒と地域の交流拠点として学校全体での活用を進めていくとしている。
（2016年1月掲載）