沖縄県　美里工業高校　建築科３年生のみなさんの善きことニュース

手作りの木製家具や遊具を保育園に寄贈　園児大喜び

沖縄県　美里工業高校　建築科３年生のみなさん

沖縄県立美里工業高校の建築科の３年生は、同科で学んだ技術を生かし、地域に恩返しする課題研究に取り組み、例年、学校や福祉施設などに作品を寄贈している。

今年度は、うるま市立具志川東中学校へトランスフォームベンチを、前原どろんこ保育園へは木製の家具と遊具を贈った。

前原どろんこ保育園は、昨春開園。地域に根付く取り組みを進める中で同校の活動を知った。５月、建築科の生徒が同園を訪問。どのようなものがあればいいのか、園児たちに適した大きさなどを調査し、およそ半年かけて制作にあたった。

大型遊具の事前設置の際は、遊具の色塗りに園児も参加。高校生のお兄さん、お姉さんの支援を受けながら交流を深めた。

そして今年２月の寄贈式では、小屋、レゴブロック専用テーブル、ままごとキッチン、組み合わせ棚、ミニカー棚、収納付きベンチ、木製遊具、人形ベッド、木製滑り台に加えて、園の建物を精密に再現した模型が並べられた。

生徒たちが、それぞれ自分が手掛けた作品を紹介。ワクワクしながら聞いていた園児たちは、歓声を上げながら遊び始めた。

組み合わせ棚を横に倒してみんなで入り、遊具に変えてしまう園児たちを見て、生徒たちは「こういう使い方もあるんだ」と驚きながら「思っていた以上の反応でびっくり」「作り手の喜びを感じることができた」とうれしそう。

園の職員は、子供たちに木工を教えてもらうなど、同高との交流を続けたいと話していた。
（2020年3月掲載）