宮城県　鹿島台商業高校　商業科２年生のみなさんの善きことニュース

世界でただ一つの卒業アルバム制作　６年生９人の思い出詰めて

宮城県　鹿島台商業高校　商業科２年生のみなさん

１９５０年創立の宮城県鹿島台商業高等学校。「チーム鹿商」を合言葉に同校生徒は、誇りと一体感を持って様々な活動に挑戦している。地域貢献もその一つで、今年度は商業科２年生７人が、課題研究「マルチメディア」で得た動画や画像編集などの知識と技術を活かし、大崎市立高倉小学校の卒業アルバム作りを支援する取り組みを進めている。

高倉小学校は少人数校で本年度の６年生は９人。数年前から保護者の協力を得て、卒業アルバムを作成してきたが、保護者の負担が大きいことから、鹿島台商業高校の生徒が力を貸すことになった。

７人の２年生は、子供たちの感性に合う卒業アルバムはどういうものか話し合い、アイデアを出していった。

７月に入ってからドローンを使った写真撮影なども行い、表紙など主要ページのデザイン案をまとめた。

９月、高倉小の６年生と教員が鹿島台商高を訪問。高校生が主なページのデザイン案などについて説明した後、意見交換を行った。児童はクオリティの高い案に驚いた様子だったが、アルバムのイメージが具体化したのか、各ページ案に対して意見を書いた付箋を貼っていった。

児童からは「案について優しく、わかりやすく説明してくれた」と好評で、生徒たちは「今回の意見を参考に、６年生の想いが詰まったアルバムを作りたい」と話していた。

今後、修学旅行などの写真を加えていく他、個人のページは保護者のサポートを受けながら編集や製本を行い、来年３月の卒業式に、生徒から９人の６年生に完成した卒業アルバムを手渡す予定という。
（2021年11月掲載）