鳥取県　岩美高校　吹奏楽部ブルー・マーティン・ジャズ・オーケストラのみなさんの善きことニュース

ジャマイカ独立60周年　祝意表すジャズ演奏、動画で披露

鳥取県　岩美高校　吹奏楽部ブルー・マーティン・ジャズ・オーケストラのみなさん

今年の９月２日、東京都内で開催されたジャマイカ独立６０周年の記念式典で、鳥取県立岩美高等学校吹奏楽部のジャズ演奏による祝賀動画が披露された。

鳥取県は、我が国で唯一ジャマイカの自治体と姉妹提携しており、２００７年の世界陸上大阪大会では同国選手団の事前キャンプ地に選ばれている。この時、歓迎演奏を行ったのが同校吹奏楽部。この時のことを記憶していたジャマイカ大使館から、独立記念式典への出演依頼が県交流推進課を通じて同校に届いた。

吹奏楽部「ブルー・マーティン・ジャズ・オーケストラ」は、ジャズ演奏を主とする山陰地区の高校で唯一のビッグバンド。地元岩美町を中心に、県内外での演奏活動も展開している。

今回は、コロナ感染状況を考え、同校から演奏動画での出演を提案した。動画は約８分３０秒で、同県出身の動画クリエイターが監督・撮影・編集を担当。部員たちが選曲したジャズ２曲とレゲエ１曲の計３曲を披露した。

ジャマイカの国旗がひるがえる屋上での撮影では、同校生徒の思いが風に乗って伝わるよう笑顔いっぱいに演奏。また、部員たちによる英語でのお祝いメッセージや鳥取砂丘、国宝の投入堂や浦富海岸、荒神神楽など県内の景勝地や伝統芸能の映像も紹介し、演奏を盛り上げた。

ジャマイカ大使館から「心に響く音楽と映像だった。素晴らしかった。生徒にありがとう」とケイ・リチャーズ駐日特命全権大使から感謝の言葉を贈られた部員たちは、「光栄な機会を頂き、すごく感謝している」「世界の人を笑顔にできてうれしい」と喜んでいた。

後日、リチャーズ大使から部員達に心のこもった感謝状と記念品が贈られた。望外の反響に少し驚きつつも、「国を越えてパッションでつながれた気がする」と部員たちは感動していた。
（2022年10月掲載）