善きことをした中学生達 - 日本の学校

善きことをした中学生達

世のため、人のために立派な行いをしている中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。

シリアの子供たちを助けたい 企業300社に呼びかけ 文具など支援品送る

奈良県 西大和学園中学校 Make People Smileのみなさん

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2024年3月、私立西大和学園中学校の有志生徒が、前年2月のトルコ・シリア地震で被災したシリアの子供たちに支援物資を贈った。

活動のきっかけは地震発生日、当時2年生の生徒がSNSで生き埋めになり助けを求める姉妹の動画を見たことから。シリアの子供たちを助けたいと、友人たちと5人で有志団体「M.P.S(Make People Smile)」を立ち上げた。

その後メンバーは約20人に増え、物資の調達や広報などを分担して活動。資金調達では、内戦などで支援の届きにくいシリアの子供たちに、中学生による物資を送る活動が成功すれば、現地の子供たちに希望を与えられると訴え、ロータリークラブや企業が申し出た他、生徒たちも東大寺南大門前で観光客などに支援を呼びかける街頭募金を行い、200万円を超える資金を集めた。

奈良県 西大和学園中学校 Make People Smileのみなさん2 奈良県 西大和学園中学校 Make People Smileのみなさん3

物資の調達は、全員で企業約300社に協力依頼のメールを送付。企業とやり取りする中で生徒たちの思いと熱意が伝わり、約30社から文房具やおもちゃ、衣服や生理用品など段ボール箱約400個分の物資が提供された。

ただ届け先は内戦が続くシリア。生徒たちはどこへどのように物資を送ればよいのかを、シリアに特化した被災者支援キャンペーンを展開する非営利団体に相談。同団体が仲介役を務め、現地のNGOを通じて物資が供給される予定だ。

2023年5月、駐日シリア大使館の代理大使が同校を訪問、M.P.Sの生徒たちに感謝の言葉を贈った。同年12月、支援物資を詰め込んだ10トントラックが横浜港に向け出発。2024年3月、輸送船が横浜港を出航し、6月、シリアに到着。生徒たちは、支援物資が無事子供たちに届き、笑顔になってくれれば、と願っていた。
(2024年6月掲載)

住民と協力 郷土愛で創った商品やゲーム楽しむ「ふるさと祭り」開催

愛媛県 西予市立宇和中学校 生徒のみなさん

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2024年3月12日、西予市立宇和中学校の生徒たちが、年間を通して取り組んできた「ふるさと学習」の集大成として、活動に協力してくれた地域住民を招いて「ふるさと祭り」を開催した。

同校は、生徒に地域の一人との自覚を持ち、郷土宇和を愛する心を育む「ふるさと学習」に力を入れている。2023年度は、生徒たちは1~3年生の縦割り12班に別れて、特産のイチゴやキウイなどを使ったフルーツ大福、スムージーやキャンディーに、イチゴジャムをかけたみたらし団子、愛媛県産のお米「ひめの凛」で握ったおむすび、約1ヶ月寝かせた熟成肉「はなが牛」のオリジナルカレーや焼きそばの他、宇和町の名所を人生ゲーム形式で巡るボードゲームやお化け屋敷などを、地元の農家や飲食店経営者、婦人会のメンバーなど約50人の協力を得ながら準備を進めた。また広報担当班は「ふるさと祭り」を盛り上げようとCM、ポスターなどを製作。そして迎えた当日、前日からの雨も上がり、12時30分から始まった「ふるさと祭り」。生徒たちは自分たちの班の商品をアピールしつつ、ライバル班の商品を購入し、笑顔で味わっていた。

「今回の学習は、これからの人生に活かせる経験になった」「まちに知り合いが増え、交流も深まり、地域への関心が高まった」という生徒たち。協力した住民は「意義ある取り組み」と高く評価し、「今後も積極的に関わりたい」と話していた。

愛媛県 西予市立宇和中学校 生徒のみなさん2 愛媛県 西予市立宇和中学校 生徒のみなさん3 愛媛県 西予市立宇和中学校 生徒のみなさん4

同校では今後も「ふるさと学習」を続け、2024年度は秋の文化祭「秋輝祭」で、地域住民を広く招いて発表会を実施する予定で、生徒たちはすでに準備を進めている。
(2024年5月掲載)

「村の太陽になる」 震災13年 支え合い助け合い地域に元気を

岩手県 野田村立野田中学校 全生徒のみなさん

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2011年3月の東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県野田村。村立野田中学校は、村唯一の中学校として、2012年から村を愛し、その復興・発展を支える人材の育成を目指す復興教育「太陽プロジェクト」を展開。生徒たちも、村や人々を元気付けようと「野田村の太陽になろう」をスローガンに掲げ、自分たちにできる貢献活動に取り組み始めた。活動の始まりとなったのは、同年、村からの要請で防災や地域交流の場などの機能をもつ「都市公園設計」に関するアイデアを提案し、一部が採用され「十府ヶ浦公園」として整備されている。

同じく2012年にスタートしたのが「創作太鼓」。活動の集大成と言えるもので、邦楽作曲家と太鼓演奏者の指導の元、表現力を磨き、地域のイベントなど様々な場で演奏している。生徒たちは、曲の意味を、世代ごとに自由な発想で解釈し、独自に創り上げた演奏は、村を人々を力づけてきた。

2022年度の3年生は自然災害(洪水や土砂災害など)に備えた「逃げ地図」を、2023年度の3年生は津波に備えた「逃げ地図」を作成。歩く速さを高齢者などに合わせた毎分43メートルに設定し、現地で確認しながら避難所までの所要時間の目安を8種類に色分けした。小学校などで各所で発表し、参加者に備えの必要性を訴えた。

岩手県 野田村立野田中学校 全生徒のみなさん2 岩手県 野田村立野田中学校 全生徒のみなさん3 岩手県 野田村立野田中学校 全生徒のみなさん4

また、他の被災地の人々との交流を継続的に行う中で、生徒たちは全国から多くの支援があって村の今があることに、感謝の思いを強くしたといい、人や地域に役立ちたいとの意欲が高まったと語る。

2024年4月、震災後に生まれた新1年生を迎え、震災の記憶や教訓、災害が起きたときは互いに支え合い助け合うことの大切さを、語り伝えていきたいと話している。
(2024年4月掲載)

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一