善きことをした中学生達 - 日本の学校

善きことをした中学生達

世のため、人のために立派な行いをしている中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。

外来生物のこと学んだ知識生かして 小学校で出前授業

沖縄県 石垣市立伊原間(いばるま)中学校 9人の1年生

>この学校を詳しく知ろう

石垣市立伊原間中学校は、2009年から地域の自然を学ぶ活動の一環として、1年生が地元でエコツアーを展開するガイドスタッフを講師に、外来種問題の環境学習に取り組んでいる。

2024年度は9人の生徒が、外来種生物への関心と理解を深めた。

授業は5回あり、1回目の活動は、特定外来生物に指定されている南アメリカ原産の「オオヒキガエル捕獲作戦」。学校周辺でオオヒキガエルを捕獲し生態や生息環境を知ることが目的で、今年は5月10日に実施し、生徒たちは9匹を捕獲した。

2回目は外来種に基礎知識を学び、3回目は冷凍保存していたオオヒキガエルの食性調査。生徒自ら解剖し、何を食べているのか胃の内容物を調査する。

4回目は座談会形式で外来種問題が抱える「命」について考え話し合い、最終回となる5回目は、これまで学んだ成果を小学生に伝える出前授業で、今年は6月28日に市立伊野田小学校で行った。

当日は1年生9人が同校を訪問。5、6年生を前に、石垣島に生息する外来生物や特定外来生物を写真で紹介し、クイズやゲームを交えながら説明した。

9人が外来種を増やさないために「他の場所に持ち出さない。生き物を簡単に捨てない。責任を持って世話をしよう」と呼びかけると、児童たちは大きな声で「はい!」と応えていた。

次に校庭内に生息する外来生物の探索を実施。体育館付近で「センダングサ」を発見した程度で、9人は「校庭をきれいにすることが対策になるのかもしれない」と注目していた。

授業を受けた児童たちは、とてもわかりやすく、外来生物が身近にいることに気づいたと話していた。

(2024年8月掲載)

点字ブロック破損箇所を調査 視覚障害者の安心安全へ、修繕を市に要望

岡山県 岡山市立操山(みさおやま)中学校 ボランティア委員会の3年生

>この学校を詳しく知ろう

1967年3月18日、視覚障害者のための「点字ブロック」が、世界で初めて敷設された岡山市中区原尾島交差点。同交差点近くの市立操山中学校のボランティア委員会は、県立岡山盲学校の生徒たちと2010年に設置された「発祥の地記念碑」の清掃活動を10年以上続けている。また、3月18日の「点字ブロックの日」の啓発イベントにも参加。2024年のイベントでは、壊れた点字ブロックを調査・点検した。この活動をきっかけに同委員会では「点字ブロック破損箇所調査プロジェクト」を立ち上げ、校区内の点字ブロックの破損状況や、設置してほしい所などを調べることにした。全校生徒に協力を呼びかけたところ、破損箇所の他、車道に近い、電柱に近いなど視覚障害者にとって危険な所など約80箇所もの情報が提供され、同委員会が地図にまとめた。

6月6日、同委員会の3年生12人に視覚障害者を支援するNPO法人のメンバー、視覚障害者の方などが参加し、約80箇所の現地調査をおこなった。

当日は3班に分かれ、地図を見ながら破損箇所を一つ一つ点検。改修が必要な所をチェックした。

岡山県 岡山市立操山(みさおやま)中学校 ボランティア委員会の3年生2 岡山県 岡山市立操山(みさおやま)中学校 ボランティア委員会の3年生3 岡山県 岡山市立操山(みさおやま)中学校 ボランティア委員会の3年生4

参加した視覚障害者は「点字ブロックが壊れていると道に迷ってしまう」「車道に近い、電柱に近いなど私たちには気づかないところを指摘してくれて助かる」などと感謝。同委員会の生徒は「点字ブロックの重要性を考える上で、私たちの行動が一つの問題提起になれば」と話し、今後、壊れている所や点字ブロックを設置して欲しい所などをまとめ、目の不自由な人だけでなく、誰もが安心して歩ける街づくりをの思いを込めて、7月23日、市に陳情をおこなった。
(2024年7月掲載)

シリアの子供たちを助けたい 企業300社に呼びかけ 文具など支援品送る

奈良県 西大和学園中学校 Make People Smileのみなさん

>この学校を詳しく知ろう

2024年3月、私立西大和学園中学校の有志生徒が、前年2月のトルコ・シリア地震で被災したシリアの子供たちに支援物資を贈った。

活動のきっかけは地震発生日、当時2年生の生徒がSNSで生き埋めになり助けを求める姉妹の動画を見たことから。シリアの子供たちを助けたいと、友人たちと5人で有志団体「M.P.S(Make People Smile)」を立ち上げた。

その後メンバーは約20人に増え、物資の調達や広報などを分担して活動。資金調達では、内戦などで支援の届きにくいシリアの子供たちに、中学生による物資を送る活動が成功すれば、現地の子供たちに希望を与えられると訴え、ロータリークラブや企業が申し出た他、生徒たちも東大寺南大門前で観光客などに支援を呼びかける街頭募金を行い、200万円を超える資金を集めた。

奈良県 西大和学園中学校 Make People Smileのみなさん2 奈良県 西大和学園中学校 Make People Smileのみなさん3

物資の調達は、全員で企業約300社に協力依頼のメールを送付。企業とやり取りする中で生徒たちの思いと熱意が伝わり、約30社から文房具やおもちゃ、衣服や生理用品など段ボール箱約400個分の物資が提供された。

ただ届け先は内戦が続くシリア。生徒たちはどこへどのように物資を送ればよいのかを、シリアに特化した被災者支援キャンペーンを展開する非営利団体に相談。同団体が仲介役を務め、現地のNGOを通じて物資が供給される予定だ。

2023年5月、駐日シリア大使館の代理大使が同校を訪問、M.P.Sの生徒たちに感謝の言葉を贈った。同年12月、支援物資を詰め込んだ10トントラックが横浜港に向け出発。2024年3月、輸送船が横浜港を出航し、6月、シリアに到着。生徒たちは、支援物資が無事子供たちに届き、笑顔になってくれれば、と願っていた。
(2024年6月掲載)

あなたのまわりの素晴らしき小学生・中学生/善きことをした小学生・中学生をご紹介ください。
掲載につきましては、小社にて検討させて頂くことがあります。
メールに氏名(団体名)、都道府県、小学校名・中学校名、学年、あなたのお名前、お電話番号、住所、情報源、記事内容をご明記の上、「日本の学校」編集部へお送りください。
この内容についてのお問い合わせ・ご感想ははこちらまで( webadmin@js-corp.co.jp )

中学校オススメコンテンツ
私立中学校のパンフレット取り寄せ 入試過去問題
塾情報
JS日本の塾
気になる学校を調べよう
中学校情報
お役立ち記事
私の幼少期~両親の教え~

株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一