医薬情報担当者(MR) | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

健康・医療


医薬情報担当者(MR)の仕事
 MRとは、簡単にいえば製薬会社の営業販売員(えいぎょうはんばいいん)のことです。MRは、病院などの医療現場で、医師や薬剤師を対象に、効果、効能、用法などで自社製品がどんなによいものであるかの情報提供を行い、医療現場で使ってもらえるように努力します。同時に、医師などから副作用などのさまざまな医薬品に関する情報をもらい、研究開発部門での新薬開発研究に役立てるのです。MRはまた、研究機関への研究委託業務(けんきゅういたくぎょうむ)や、研究発表、会社主催(かいしゃしゅさい)のシンポジウムなどで、会社代表として発表を行う場合もあります。
 MRは、製薬会社や医師、薬剤師から得た情報をもとに開発された、効果の高い安全な医薬品を患者(かんじゃ)にもたらすという、医薬品界の仕かけ人といった存在といえます。MRの仕事場は、製薬会社や医薬品メーカーが主です。MRとして働くには、製薬会社の営業職になることですが、民間認定(みんかんにんてい)のMR資格制度があります。

医薬情報担当者(MR)にインタビュー
 とにかく営業職がやりたかったので、先輩(せんぱい)のいる製薬会社に入れてもらいました。MRの先輩たちは、医療や薬品の知識は、現場で働いている人と同じくらいか、それ以上だと思います。営業マンとして、自分の担当する商品に関する知識を深めていくのはあたりまえのことですが、使える知識を身につけるまでには、長い時間が必要です。知識とともに、MRには、人とソフトに接触(せっしょく)して情報収集につなげるという才能も必要です。薬の口あたりについて話していた時に、医師がチラッともらした言葉がありました。「ううん、義歯の人にはちょっとつぶつぶかな」医師のこのひと言で、わたしはハッとしたのです。お年寄り向けの薬だったのですが、売上が今ひとつのびなかったのです。それで開発部に、もう少しつぶを細かくしたほうがいいかもと伝えたのです。その結果は、すばらしいものでした。自分の提案が売上増加につながったということで、とてもうれしかったです。
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