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小さな苗(なえ)を植えつけ、大きな木に育てあげるまでには、雑草や、木にからみつく、つる草を取り除いたりして、手入れをしなければなりません。林業には、これらの植林や育林の仕事のほかに、木を伐採(ばっさい)して材木にしたり、集材、運材などの仕事もあります。どれも、森林を維持(いじ)し、生かしていくうえで、大切な仕事です。これらの仕事は、機械や重機などを使うことも多く、熟練した技能や安全面での意識が必要になります。また、山で仕事をするので、冬の寒さや夏の暑さの中で働かなければなりません。現在、林業の仕事をする人の高齢化(こうれいか)や減少傾向(げんしょうけいこう)が問題となっています。しかし、環境破壊(かんきょうはかい)の進む今日にあって、森林の存在は重要視されています。このため、各地方自治体では、林業の仕事に関しての相談窓口を設けて、就業相談にのったりするなどの方針を取っています。 林業従事者の仕事をするには、特に資格は必要とされません。しかし、大型の特殊車両(とくしゅしゃりょう)で、切り倒(たお)された木を集めたり、運んだりするので、それらの運転免許(うんてんめんきょ)があると有利でしょう。学校卒業後、森林組合や林業の関連企業(かんれんきぎょう)などの採用試験に合格すれば、この仕事に従事することができます。
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